5月20日14:00から8時間にわたりTBSで「一緒にやろうSDGsの日」が放映されます。
私の普段の仕事にもSDGsは関連があるのでどのような番組なんだろうと番組詳細を確認したところ、「ごみを宝に!」がテーマのようです。
確かにEUでは廃棄物を出さないことを前提としたサーキュラーエコノミーへの転換が徐々に成されつつある中で非常に興味深い内容だと思いました。
我が家には小学生以下の子どもが二人いるので、ふと小さい子供でも何かSDGsに関することができないか調べてみました。
子どもでも以下のような取り組みができそうでした。
・マイバッグ・マイボトル・マイ箸等を持ち歩く
・誰とでも仲良くする
・食べ残しをせずフードロスを減らす
・日常的な病気予防
・身の回りの物を大切にする
本記事ではSDGsについて、小学生や子供に何ができるか等について調べてまとめてみました。
「一緒にやろうSDGsの日」について
5月20日14:00から8時間にわたりTBSで「一緒にやろうSDGsの日」が放映されます。
番組内容としてはフードロスを防ぐための取り組みの紹介や海を守るためのプロジェクトに取り組むようです。
総合MCにバナナマンのお二人を迎え、女優の上白石萌音さんや宇宙飛行士の野口聡一さんなどバラエティに富んだ方々出演されるため面白い番組になることは間違いないでしょう。
SDGsとは?
そもそもSDGsとは何でしょうか?
最近では大分浸透してきてご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」のことです。
SDGsの最も大きなテーマは、「誰一人取り残さない」です。
この「持続可能な開発目標」は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されている2030年を期限とする開発目標です。
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」では経済、社会、環境のバランスの取れた統合された方法で持続可能な開発目標を達成することを目指しています。
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は前身にあたる「ミレニアム開発目標」で達成できなかった事業に取り組むため採択されました。
ちなみに「ミレニアム開発目標」は2001年に国連で策定され、開発途上国向けの開発目標として、2015年を起源とする8つの目標(①貧困・飢餓、②初等教育、③女性、④乳幼児、⑤妊産婦、⑥疾病、⑦環境、⑧連帯)を設定しました。
「ミレニアム開発目標」は一定の成果を達成しつつも未達成の課題も残され、「持続可能な開発目標」の策定へと繋がりました。
「持続可能な開発目標」では以下の17の目標を設定しています。
目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
目標5(ジェンダー) ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
目標6(水・衛生) すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標7(エネルギー) すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
目標9(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標10(不平等) 各国内及び各国間の不平等を是正する。
目標11(持続可能な都市) 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。
目標13(気候変動) 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
目標14(海洋資源) 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
目標15(陸上資源) 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16(平和) 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
そしてこの17の目標は「5つのP」に分類することができます。
・People(人間)
・Prosperity(繁栄)
・Planet(地球)
・Peace(平和)
・Partnership(パートナーシップ)
17の目標は完全に独立したものではなく、相互に密接に関わりのあるものもあります。
分かりやすい例だと、目標13の気候変動は目標2の飢餓を引き起こす原因になり得ます。
なお17目標には169の個別ターゲットも設定されております。
相模原市のホームページが良くまとまっておりましたので、ご興味のある方は是非ご参照ください。https://sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp/169-target/#i-13
SDGsで小学生や子供ができることとは?
17の目標だけを見るとなんだか難しい世界規模の問題のように感じてしまうかもしれません。
しかしながら普段の生活の中のちょっとしたことを変えるだけでもSDGsに貢献することは可能です。
小学生のような低年齢の子どもでもできそうなことを以下に例示してみました。
マイバッグ・マイボトル・マイ箸等を持ち歩く
SDGsでは目標12で持続可能な生産と消費を掲げています。
マイバッグ・マイボトル・マイ箸等を常日頃から持ち歩くことで、消費抑制に貢献することができます。
マイバッグ・マイボトルなんかは大分浸透してきたのではないでしょうか。
我が家ではマイ箸は実践できていませんね(^^;
資源消費抑制に貢献できるような行動は子どもでも手軽に取り組めると思います。
また石油製品の消費抑制で目標13にも貢献することができます。
誰とでも仲良くする
目標5、10及び16の根幹を成すのは誰とでも仲良くすることだと思います。
幼少期に偏見や先入観を持ってしまうと、それを成人後も引きずってしまう可能性もあります。
むしろ幼少期だからこそ分け隔てなく誰とでも仲良くすることが重要だと思います。
我が家の息子はプリスクールに通っていたおかげか、外国人でも抵抗なく話しかけ仲良くできるのはプリスクールに通っていて良かったなと感じております。
プリスクールの記事はこちらをご参照ください。
食べ残しをせずフードロスを減らす
食べ残しをせずフードロスを減らすこともSDGsに貢献できます。
目標12では食糧に関する具体的な目標も設定されております。
2030年までに世界全体の1人当たりの食品廃棄を半分にしようとするものです。
普段から出されたものを残さず食べることを習慣化するとともに、好き嫌いを無くすことができれば子どもの成長にも良いことは間違いないです。
日常的な病気予防
目標3では健康的な生活を確保し、福祉を促進することが掲げられています。
日常的に手洗いやうがいを励行し、病気を予防することで他の人に病気を移すのを未然に防ぐことは目標3に大きく貢献できます。
新型コロナウイルスで目標3の重要度は近年大きく増加したのではないでしょうか。
また、新型コロナウイルスの流行で手洗いやうがいが従来よりも浸透した結果、インフルエンザ患者が減少しました。
やはり日常的に衛生的な生活を心掛けることの社会全体への影響の大きさが良く分かった事例だと思います。
身の回りの物を大切にする
目標7及び12に貢献できる取り組みです。
使い捨てでどんどん新しいものを使用していたら、生産するたびに大量のエネルギーを使用することになります。
エネルギーを生み出すには化石燃料を使用することが多く、温室効果ガスが排出されれば目標13の気候変動にも悪影響を与えることになります。
身の回りの物を長く大切に扱うことを幼少期から習慣化することが重要です。
文部科学省のSDGsに関する取り組み
文部科学省ではSDGsに関する取り組みを行っているのでしょうか?
文部科学省では「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」という事業に取り組んでおります。
本事業ではSDGs達成の担い手に必要な資質・能力の向上を図る優れた取組に対する戦略的な支援を実施しています。
公募を行い、その中から採択された事業が支援を受けられる仕組みです。
どのような事業が採択されているかは以下のページから確認可能です。https://www.mext.go.jp/unesco/018/index.htm
SDGsのおすすめ教材
Amazonで高評価のSDGsおすすめ教材について紹介したいと思います。
60分でわかる! SDGs 超入門

本作は私も購入して読みました。
60分…では私は読めませんでしたが、平易な言葉で分かりやすく簡潔にまとめられてておりますので、SDGsとは何なのかまだ良く分かっていない方には大変お勧めできると思います。
ちなみにAmazonでは「ベストセラー」のタグが付いており、口コミも663あり評価は4ついております。(2023年5月18日現在)
小学生からのSDGs
息子に教養を身に付けてもらうためにも読んでもらおうかなと考えている本です。
アニメや図解で非常に分かりやすくまとめられており、低年齢でも楽しく読めるのではないかと思います。
Amasonでも口コミは72あり評価が4.6と高評価です。
ドラえもん探究ワールド スペシャル SDGsでつくるわたしたちの未来: いっしょに考えよう!17の目標
こちらも息子に読んでもらおうか検討中の本です。
息子がドラえもんを好きなのでちょうどいいかなと思っております。
また本の紹介文の中に私立中学入試問題でSDGsについて出題されていることが触れられており、解説は関西の進学塾で有名な浜学園の講師が務めております。
塾講師目線での解説なので、中学受験を検討しているお子様がいるご家庭には非常に有益な本ではないかと思います。
Amzonでの口コミは38あり、こちらも評価が4.5と高評価です。
本記事ではSDGsについて、小学生や子供に何ができるか等について調べてまとめてみました。
子どもでも以下のような取り組みができそうでした。
・マイバッグ・マイボトル・マイ箸等を持ち歩く
・誰とでも仲良くする
・食べ残しをせずフードロスを減らす
・日常的な病気予防
・身の回りの物を大切にする
また、5月20日14:00から8時間にわたりTBSで「一緒にやろうSDGsの日」が放映され、バラエティ番組を楽しみつつ、SDGsについて楽しく学べる機会だと思います。
我が家でも家族で見たいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。