【結果速報】2023大食い王決定戦5/4放映!一方で給食時のパンによる死亡事故も

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今年もテレビ東京で恒例のTVチャンピオンの全国大食い選手権シリーズを継承している「大食い王決定戦」が2023年5月4日(木)夜6時25分から放映予定です。

昔のTVチャンピオンシリーズは大食いだけではなく、肺活量選手権やジオラマ選手権等多岐にわたるチャンピオンを決定する番組として人気を博していました。

現在となってはTVチャンピオンの全国大食い選手権を継承した大食い王決定戦が年一回開催されるぐらいでしょうか。

放映の予告がYouTube上にアップロードされたのと時をほぼ同じくしてYahoo!ニュースで大食いに否定的な記事が掲載されていたので思わず読んでしまいした。

また、過去の大食いの影響を受けた給食時のパンによる死亡事故についても併せて調べてみることとしました。

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2023大食い王決定戦について

大食い番組と言ったらテレビ東京のTVチャンピオンの全国大食い選手権シリーズを継承した大食い王決定戦がやはり知名度が抜群ではないでしょうか。

今年もテレビ東京で「大食い王決定戦」が2023年5月4日(木)夜6時25分から放映予定です。

一時期の早食い・大食いブームでTBS系列でフードバトルクラブ(略称FBC)という番組も放映されていましたが、こちらは2001~2002年放映の短命な番組となりました。

番組が短命となった原因は、早食い・大食い番組の影響を受けた中学生が給食中に友達と早食い競争をした結果、パンを喉に詰まらせて亡くなってしまったためです。

この窒息事故を受け、当時はTVチャンピオンの全国大食い選手権も放映自粛となりました。

そんな紆余曲折を経て、現在においても大食い王決定戦は毎年開催されております。

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2023大食い王決定戦の出場選手について

2023大食い王決定戦ではまずはグループリーグを戦い、上位2名が準決勝へ進む方式です。

制限時間は30分です。

以下グループリーグごとに出場選手とプロフィールを分かる範囲でまとめてみました。(敬称略)

グループリーグ「フィッシュ」握り寿司(はま寿司)

①アンジェラ佐藤 本名:佐藤 綾里 生年月日:1975年5月3日(48歳) 出身地:北海道札幌市 大食い歴14年

②小林ゆいな(19歳) 介護施設勤務 いちはらチャーハン4 kg完食で優勝!

③井上喬弘(36歳) 大型ルーキー! 185 cm 145 kg

④ボブ・シャウト(USA)(56歳) プロのフードファイター

グループリーグ「ライス」親子丼(なか卯)

①河田大志(31歳)ホテルマン カワザイル EXILE入りを目指していた

②たまこ (37歳)東京予選を勝ち抜いた新人! IT企業のOL

③瀬下けん(32歳)自動車関連会社で働く2児のパパ

④ダン・ケネディー(USA)(40歳)アメリカの大食い大会で500勝!

グループリーグ「ミート」ハンバーグ(ココス)

①らすかる新井 生年月日:1991年3月7日(32歳)出身:東京都足立区 2017大食い王準優勝

②竹内克豪 生年月日:1974年5月25日(48歳)出身:長野県 2020年東京予選敗退。悲願の本戦出場

③藏座廉(ぞうざ れん) 生年月日:1996年8月28日(26歳) YouTuber「ぞうさんパクパク」

④モリー・スカイラー(Molly Schuyler)(USA) 生年:1980年(43歳)4児の母

グループリーグ「フライ」モスチキン(モスバーガー)

①木下智弘(42歳)通称:ていねい木下、怪物くん木下

②シャオホイ(台湾)(21歳) 台湾の大食い女王 揚げ物は得意食材

③小野かこ(姉)④小野あこ(妹)一卵性双生児姉妹 生年月日:1991年8月3日(31歳)出身:三重県

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2023大食い王決定戦結果(5/4追記)

2023大食い王決定戦の結果になります。

結果が出次第随時アップしていきます。

予選リーグ

グループリーグ「フィッシュ」握り寿司(はま寿司)

選手準決勝進出結果(皿)
アンジェラ佐藤110
小林ゆいな82
井上喬弘66
ボブ・シャウト(USA)95
(敬称略)1皿2貫

アンジェラ佐藤さん圧巻の勝利でしたが、インタビューでは「これからの戦い苦戦するな」と発言しておりました。準決勝以降の戦い方に注目です。

グループリーグ「ライス」親子丼(なか卯)

選手準決勝進出結果(杯)
河田大志23
たまこ16
瀬下けん16
ダン・ケネディー(USA)18
(敬称略)

ゲストのジャイアント白田さんもこの河田さんの結果に驚いておりました。

グループリーグ「ミート」ハンバーグ(ココス)

選手準決勝進出結果(皿)
らすかる新井30
竹内克豪26
藏座廉31
モリー・スカイラー(USA)36
(敬称略)1皿包み焼きハンバーグ320 g

試合終了後、らすかる新井さん思わず「レベル高い」と漏らしていましたね…。

グループリーグ「フライ」モスチキン(モスバーガー)

選手準決勝進出結果(本)
木下智弘44
シャオホイ(台湾)37
小野かこ24
小野あこ27
(敬称略)1本90 g

準決勝

準決勝はA組及びB組に分かれてそれぞれ上位2名が決勝進出となります。制限時間は45分です。

準決勝A組:しゃぶしゃぶ(どん亭)国産牛ロース1皿100g

選手決勝進出結果(皿)
アンジェラ佐藤48
藏座廉54
ダン・ケネディー(USA)53
木下智弘55
(敬称略)※アンジェラ佐藤さんの最終結果が発表されなかったため、アンジェラ佐藤さんの結果は番組内で最後に確認できた枚数を記載

途中まで1位をひた走っていたアンジェラ佐藤さんですが、終盤苦悶の表情を浮かべて急ブレーキがかかってしまいましたね…

健康上の問題が無ければよいのですが…。予選後の懸念が現実のものとなってしまいました。

準決勝B組:超ロング細巻10m

選手決勝進出結果(m)
ボブ・シャウト(USA)未公表
河田大志12m88cm
モリー・スカイラー(USA)12m53cm
シャオホイ(台湾)未公表
(敬称略)※当初10mでしたが、途中で追加されました。

河田大志さんがモリーさんに日本人として初勝利しました!

決勝

決勝は4名による制限時間60分の来来亭の背脂こってりラーメン(1杯300g超)です。

やけど防止のためスープは飲み切らなくてOKのルールです。

杯数が同じ場合は、残りのグラム数が少ないほうの勝利になります。

選手優勝結果
藏座廉未公表
木下智弘29杯+30杯目残り302 g
河田大志29杯+30杯目残り270 g
モリー・スカイラー(USA)26杯
(敬称略)

最後は32 gの僅差を制し、全て1位通過の河田大志さんが優勝しました!

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大食いに懐疑的なYahoo!ニュースの記事について

大食い王決定戦の予告動画がYouTube上にアップロードされた2日後になんともタイムリーなニュースがYahoo!ニュースに掲載されておりました。

このニュース記事を執筆したのは高校生記者なのですが、若いのにも関わらずきちんと疑問を持ち、どのような行動が望ましいかもきちんと述べられております。

非常に着眼点が良く、今後更に踏み込んだ記事が書けるようになって頂きたいものです。

端的にこの記事が言いたいことは、大食いは時代の流れに逆行し、食材の浪費に過ぎないのではないかと言うことです。

確かに国連総会で採択された持続可能な開発目標、略称SDGs(Sustainable Development Goals)の2つ目の目標として「飢餓をゼロに(Zero Hunger)」を掲げているのに大食いとは世界の流れを完全無視していることになります。

その他大食いは見ていてスカッとする反面、食べ方があまりに汚いときがあります。

先に申し上げたフードバトルクラブでは、とある選手が手づかみでステーキを食べており、子どもながらに「何してんだこいつら」と思った記憶があります。

ただし、ギャル曽根さんは食べ方が非常に綺麗であり、全員が全員汚い食べ方と言うわけではありません。

ギャル曽根さんが世に初めて出てきたときはかなりの衝撃でした(^^;

賛否色々あるかと思いますが、食材を無駄にし、食べ方が汚い人もいる…

大食いというコンテンツが「オワコン」になりつつあるのかもしれません。

参考:Yahoo!ニュース高校生新聞, “テレビ番組の大食いチャレンジ企画に違和感「食材の無駄では?」高校生の主張”, https://news.yahoo.co.jp/articles/1bd005ed1de1a169c6c10f19747b92dad41f162b

早食い・大食いの問題点について

早食い・大食いについてはいくつかの問題点が指摘されております。

単純に食べてそれをきちんと消化するのであれば良いのですが、以下のような問題点が指摘されております。

危険

後ほど事例を紹介しますが、窒息事故に繋がる恐れもあり非常に危険です。

食材の無駄

先ほど触れたニュース記事の中でも記載がありましたが、単純に食材が無駄になります。

余計に食べた分を社会福祉活動に回せば何人分の食事になるのでしょうか。

汚い

こちらも先ほど触れましたが、食べ方が汚く、クレームが寄せられるケースもあるようです。

収録後に吐く(チューイング)

全ての人がそうではありませんが、大食い選手の中には収録後に食べたものを吐き出す人もいるようです。

大食い関係者のこの吐き出す行為が世間に出回ってしまったことがありました。

過去にとある大食い系YouTuberが食べ物を咀嚼だけして吐く行為、チューイングという行為をYouTube上に誤ってアップロードしてしまい、動画をすぐに非公開にし、Twitter等のSNSを即削除するということがありました。

大食いに見せかけて咀嚼だけして吐き出す…編集でごまかすつもりだったのではないかと思われます。

いくら有名になりたいからと言って食べ物を粗末にする行為には嫌悪感しか覚えません。

健康上の問題

摂取カロリーの増大による肥満、糖尿病リスクが挙げられます。

また心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクも上昇します。

そして食べる行為自体が病気、つまり過食症という精神的な病気になるリスクも負うことになります。

健康を害してまで大食いは行うべきものなのでしょうか。

給食時のパンの窒息事故事例

ここでは給食時のパンによる窒息事故の事例について紹介したいと思います。

早食い・大食い番組の影響を受けて生じた事故もありました。

早食い・大食い番組を見てさえいなければ、命を落とさずに済んだのかもしれません。

大食い番組自粛のきっかけとなった給食時のパンの窒息事故事例

2002年1月15日に愛知県西尾市三条の市立第一中学校の3年生の男子生徒が、パンの早食い競争をしてパンを喉に詰まらせて病院に搬送されました。

その後同年4月24日に亡くなってしまいました。

一緒に早食い競争をした生徒によると、テレビ番組を真似たとの証言があったそうです。

この事件がきっかけで早食い・大食い番組は自粛となり、早食い・大食い番組の衰退が始まりました。

近年の給食時のパンの窒息事故事例

早食い・大食い番組自粛のきっかけとなった給食時のパンの窒息事故事例は、今から20年以上前になりますが、近年でも給食時のパンの窒息事故は発生しています。

2021年7月7日に新潟県佐渡市の小学5年生が給食時にパンが喉に詰まる窒息事故が発生しました。

パンを吐き出させようと試みましたが、残念ながら当該児童は同日に亡くなってしまいました。

再発防止策として大きな食べ物は小さくちぎる、よく噛む等が挙げられていましたが、そもそも小さいサイズのものを出すようにすれば良いのではと思ってしまいました。

また、競争しながら食べないということも再発防止策として挙げられており、やはり早食い・大食い番組の悪影響の爪痕が20年以上経っても残っているのではないかと思いました。

数十年経ってもこのようなリスクマネジメントがなされていない学校給食の管理に疑問を覚えます。

出典:新潟県佐渡市学校教育課, “児童の窒息事故に係る記者会見 資料”,  令和3年7月9日, https://www.city.sado.niigata.jp/uploaded/attachment/25374.pdf

文部科学省の「食に関する指導の手引(第二次改訂版)」について

学校給食の管理に疑問を覚えたので文部科学省から何かガイドライン等が出ていないか調べてみました。

すると平成31年(2013年)に文部科学省から「食に関する指導の手引(第二次改訂版)」という、食育や学校給食に関連する手引きが公表されておりました。

本手引きの中で学校給食におけるリスクマネジメントとして、窒息事故防止についても触れられております。

そして窒息事故未然防止ポイントとして、以下のような点が挙げられておりました。

・食べ物は食べやすい大きさにして、よく噛んで食べるよう指導します。

・早食いは危険であることを指導します。

・給食の際は、学級担任等が注意深く児童生徒の様子を観察します。

・咀嚼及び嚥下の能力には個人差があるので、個別の対応が必要な児童生徒については、全教職員の間で共通理解を図ります。

・特別な支援を要する児童生徒については、食事中に必ず教職員が付き添い、目を離さないようにします。

引用:文部科学省, “食に関する指導の手引(第二次改訂版)”, p.232,
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/04/19/1293002_8_1.pdf

本手引きは平成19年に初版が作成され、第一次改訂版が平成22年に公表されております。

変更点を確認したかったのですが、第2次改訂版はweb上で無料で公表されているのに対し、第一次改訂版は有料でしか入手できなさそうです(^^;

先ほどの新潟県佐渡市の再発防止策は、ほぼこの手引きの窒息事故未然防止ポイントそのままでした。

再発防止策というよりは、日常的に気をつけなければいけないポイントだと思います。

子どもはすぐ忘れる生き物ですから、給食前は毎回繰り返し食べる上での注意点を全員で読み上げるぐらいのことをしても良いのではないでしょうか。

それで窒息事故を防げるのであれば時間の浪費には感じません。

ちなみに本手引きでも早食いの危険性について言及があり、やはり小学生等にとっては早食い・大食い番組は有害になり得ることが示唆されます。


本記事ではテレビ東京での大食い王決定戦開催の告知及び大食いに疑問を呈したニュース記事から、過去の大食いの影響を受けた給食時のパンによる窒息事故や文部科学省の給食時の窒息事故防止の手引きについて調べてみました。

文部科学省の手引きの中でもやはり早食いの危険性について指摘があり、過去の過ちを繰り返さないようにしていることが窺えました。

しかしながら、2002年に早食い・大食い番組自粛のきっかけとなった窒息事故があったにも関わらず、令和の時代になっても死亡事故が発生しているのは残念でなりません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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