あのちゃんも中学時代いじめを受けていた!いじめの原因と対応策は?

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あのちゃん中学いじめ原因対応学校生活

Yahoo!ニュースを見ていたところ、あのちゃんが中学時代にいじめを受けていたとのニュースを拝見しました。

今テレビやCMに多数出演している人が中学時代にいじめを受けていたとは意外でした…。

誰にでも辛い過去があるのかと思いつつ、中学校でのいじめの状況について調べてみようと思いました。

調べてみたところ中学校でのいじめの認知件数は近年10万件を超えることもあり、1990年代と比較して4倍以上増加しておりました。

本記事では中学校でのいじめの状況、いじめられやすい子どもの特徴や親ができるいじめの予防策などについてまとめてみました。

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あのちゃんのいじめに関するニュースについて

3月19日のYahoo!ニュースで、あのちゃんが中学時代にいじめを受けていたという内容の記事を拝見しました。

いじめを受けつつも同じくいじめられていた男の子を救ったエピソードが記載されており、辛い状況の中よく他の子をかばえたなと感心しました。

芸能界で頭角を現すぐらいなのでやはり芯のある強い方なのだとお見受けしました。

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anoさん(あのちゃん)のプロフィールについて

正式名称はanoさんで愛称があのちゃんは最近auのCMでよくお見かけするのではないでしょうか。

また、YouTubeでも楽曲がかなりの再生数となっています。

アニメ「チェンソーマン」のエンディングに採用された「ちゅ、多様性。」は2500万再生とはすごいですね(2023年3月20日現在)。

anoさん(あのちゃん)のプロフィールについてまとめてみました。

氏名:あの(ano名義はソロアーティストとして)

生年月日:9月4日(生年非公開)

活動期間:2013年~

職業:タレント、俳優、モデル、歌手、ミュージシャン、作詞家、元アイドル

略歴

・2013年 アイドルグループゆるめるモ!第3期生として加入

・2019年 ファースト写真集発売、ゆるめるモ!脱退

・2020年 ano名義で音楽活動開始。テレビで初の冠番組スタート

最近かなり色々な場面で活躍するのを拝見するので意外だったのが、中学校では保健室登校し、高校入学直後に中退、不登校、引きこもり生活を送っていたことでした。

またスーパーマーケットでレジ打ちのバイト経験もあるものの、接客が苦手でしばらくして辞めてしまったそうです。

最近の活躍を見る限りそんな過去があったとは思えなかったのですが、活躍の裏には色々あったのだなと思わずにはいられませんでした。

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いじめの定義について

いじめと一言で言っても様々あるかと思います。

ここでは文部科学省のいじめの定義について見ていきたいと思います。

まずは平成25年6月28日に公布されたいじめ防止対策推進法では以下のように定義されています。

第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。

引用:いじめ防止対策推進法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=425AC1000000071_20221001_503AC0000000027

法律においていじめは心理的、そして物理的な行為双方が含まれていることが定義づけされています。

加えてインターネットを通じて行われるものも含まれています。

また、重要なのは対象となった児童が苦痛を感じているかどうかです。

近年いじめ加害者をかばうような動きが教育委員会やいじめられていた児童の担任教師、いじめが発生した学校の教頭や校長に見られますが、法的な定義からも見てもまずケアすべきはいじめられている側の児童です。

法の趣旨に照らし合わせても、いじめられている生徒を第一優先に考え、その苦痛の原因であるいじめを取り除くよう本来であれば務めなければならないのに、そのような行動を取らない教師がいるように思えてなりません。

さらに、文部科学省では「いじめの定義の変遷」という資料を公表しております。

これは「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」におけるいじめの定義です。

【昭和61年度からの定義】この調査において、「いじめ」とは、「①自分より弱い者に対して一方的に、②身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、③相手が深刻な苦痛を感じているものであって、学校としてその事実(関係児童生徒、いじめの内容等)を確認しているもの。なお、起こった場所は学校の内外を問わないもの」とする。

【平成6年度からの定義】 この調査において、「いじめ」とは、「①自分より弱い者に対して一方的に、②身 体的・心理的な攻撃を継続的に加え、③相手が深刻な苦痛を感じているもの。なお、 起こった場所は学校の内外を問わない。」とする。 なお、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を表面的・形式的に行うことな く、いじめられた児童生徒の立場に立って行うこと。

【平成18年度からの定義】 本調査において、個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形 式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。 「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理 的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。 なお、起こった場所は学校の内外を問わない。

引用:文部科学省, “いじめ定義の変遷”,
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/06/26/1400030_003.pdf

昭和61年度からの定義と平成6年度からの定義を比較すると、「学校としてその事実(関係児童生徒、いじめの内容等)を確認しているもの。」が削除されています。

裏を返せば学校として確認していなければいじめとは認めないというとんでもない文言です。

削除されてよかったですが、果たして削除された効果がきちんと学校の現場に反映されているかどうかは近年の凄惨ないじめ事件をみると疑問に思います。

また、「個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を表面的・形式的に行うことな く、いじめられた児童生徒の立場に立って行うこと。」という文言が追加されておりますが、これもどれだけ効果があるのかは疑問です。

さらに本資料の中には次のような文言も記載されております。

「いじめ」の中には、犯罪行為として取り扱われるべきと認められ、早期に警察に相談することが重要なものや、児童生徒の生命、身体又は財産に重大な被害が生じるような、直ちに警察に通報することが必要なものが含まれる。

引用:文部科学省, “いじめ定義の変遷”
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/06/26/1400030_003.pdf

本資料の中では警察への相談や通報も想定されておりますが、実際には現場の教師が警察の介入を恐れて警察への相談や通報が行われていないことが多いのではないでしょうか。

もし早い段階で警察への相談や通報が適切になされていたら、旭川市のいじめ事件は起きなかったのではないかと個人的には思います。

対応が遅すぎたという印象しか残りませんでした。

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いじめの件数について

ここで文部科学省が実施している令和3年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」から中学校のいじめの認知件数について見ていきたいと思います。

出典:文部科学省, “令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果”, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

学校の数は国立77校、公立9,409校、私立797校となっています。

校数が異なるので1校当たりのいじめ認知件数で比較すると、国立と公立が多く、私立が少ないことが分かります。

ただし、あくまで認知された件数で認知されていない件数がどれだけあるかは何とも言えません。

出典:文部科学省, “令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果”, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

上記のグラフはいじめの認知件数と、そのうち警察に相談・通報した件数とその比率を示したものになります。

警察へ相談や通報するような事態が起きていることが分かるとともに、国立、公立、私立問わず、警察に相談・通報した件数の比率は1以下であり、非常に低いことが分かります。

実際に警察への相談・通報が必要だったのかどうかは調査からは不明です。

しかしながら、旭川市のいじめ事件のように警察の対応が必要な案件ですら適切に相談・通報がなされていない現状を見ると、本来であれば警察への相談・通報が必要な案件が隠蔽されているのではないかと邪推してしまいます。

現場の教師は自分の評価が下がるのを恐れて警察への相談・通報を嫌がるのかもしれませんが、もっと警察のいじめ介入のハードルを下げるような施策が必要なのではないでしょうか。

「いじめ」ではなく「犯罪行為」という認識へ変えることが急務だと思います。

出典:文部科学省, “令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果”, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

続いていじめの認知件数の推移になります。

いじめの定義が変更された1994年度及び2006年度にいじめの認知件数が急激に増加していることが分かります。

いじめの定義変更で認知された件数が増加したのは良いことなのかもしれませんが、いじめの定義を変更しなければ黙認されていたかと思うとゾッとします…(^^;

また、2012年度にも同様にいじめ件数が急増しています。

2012年度にいじめの定義が変更されたわけではありませんが、大津市のいじめ自殺問題が公になった年でした。

そのためいじめ問題の意識が高まり、いじめの積極的な把握が進んだと文部科学省は分析しているそうですが、結局何か大きな問題が起きないと変わらない体質ということが浮き彫りになりました…(^^;

2020年度を除き、2013年度以降もいじめの件数は増加し続けておりますが、背景にはスマホやタブレットの急激な普及が影響しているのではないかと言われております。

つまりインターネットを利用したいじめが加速していると言うことです。

インターネットを利用したいじめは防ぐのが難しく、開示請求のハードルを下げるなど法的な面での改善が急務だと思われます。

いじめの原因は何か?

そもそもいじめが発生する原因とはなんでしょうか。

文部科学省ではいじめの原因について以下のような項目を挙げています。

児童生徒の問題

児童生徒の問題としては、以下のようなものが挙げられております。

・対人関係の不得手

・表面的な友人関係

・欲求不満耐性の欠如

・思いやりの欠如

・成就感・満足感を得る機会の減少、

・進学をめぐる競争意識

・将来の目標の喪失 等

上記の問題を見てみると、対人スキルが低いこと、充実感の不足、将来目標の不透明さに集約されると思います。

いずれも保護者がうまく子どもを導くことができれば解消できそうな問題なのではないでしょうか。

特に将来目標について明確にしてあげることで、いじめなどに無駄な時間を使わなくなると思います。

家庭の問題

家庭の問題としては、以下のようなものが挙げられております。

・核家族、少子家庭の増加→人間関係スキルの未熟さ

・親の過保護・過干渉→欲求不満耐性の習得不十分

・親の価値観の多様化→協調性・思いやりの欠如、規範意識の欠如 等

上記問題を見てみると、結局は対人スキルと充実感の不足に行きつくのではないかと思います。

いかに充実感を子どもに与えるかが課題なのではないでしょうか。

言うのは簡単なんですけど充実感を与えるって難しいんですよね(^^;

子育てをしていると日々痛感します…

学校の問題

学校の問題としては、以下のようなものが挙げられております。

・教師のいじめに対する認識不足

・教師も生徒も多忙で、お互いの交流が不十分

・知識偏重など、価値観が限られていると、差別の構造につながりやすい

・生活指導や管理的な締め付けが強いと、集団として異質なものを排除しようとする傾向が生じやすい、など

教師のいじめに対する認識不足は、昨今ではもはや到底許されるものではなくなってきました。

それにも関わらず旭川市のいじめのような事件が起きしてしまうのは何故なのでしょうか。

その根底にはいじめを解決しても自分の評価が上がるわけでもなく、自分の貴重な時間を削ってまでいじめ問題に対応したくないという考えがあるからではないでしょうか。

教師に対する評価方法を根本的に変えないと、いじめ問題への対応は改善されることはないと思います。

いじめを発見するきっかけについて

いじめを発見するきっかけとしては、下表のような分類があり、構成比をグラフに示してみました。

学校の教職員等が発見
(1)学級担任が発見
(2)学級担任以外の教職員が発見(養護教諭,スクールカウンセラー等の相談員を除く)
(3)養護教諭が発見
(4)スクールカウンセラー等の相談員が発見
(5)アンケート調査など学校の取組により発見
学校の教職員以外からの情報により発見
(6)本人からの訴え
(7)当該児童生徒(本人)の保護者からの訴え
(8)児童生徒(本人を除く)からの情報
(9)保護者(本人の保護者を除く)からの情報
(10)地域の住民からの情報
(11)学校以外の関係機関(相談機関等含む)からの情報
(12)その他(匿名による投書など)

出典:文部科学省, “令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果”, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

上記グラフの横軸の番号は、上記の表の項目に対応しております。

文部科学省の分類では、1~5までを「学校の教職員等が発見」、6~12までを「学校の教職員以外からの情報により発見」としております。

しかしながら、5の「アンケートなどの学校の取組により発見」は正直なところ学校の教職員等が発見に分類するのはいかがなものでしょうか。

アンケートの実施は確かに学校側ですが、本人等から告発が無ければ発見することはできなかったはずです。

教職員自体が直接見抜けなかったのだから「学校の教職員以外からの情報により発見」に分類するのが正しいのではないでしょうか?

ちなみに文部科学省どおりの分類にすると以下のようになります。

分類構成比(%)
学校の教職員等が発見53.3
学校の教職員以外からの情報により発見46.7

一方で、5を「学校の教職員以外からの情報により発見」に分類すると以下のようになります。

分類構成比(%)
学校の教職員等が発見16.9
学校の教職員以外からの情報により発見83.1

5を「学校の教職員等が発見」に分類しないと構成比が逆転してしまいます。

あくまで教職員のメンツを守りたいのではないのかと思ってしまいます。

いじめる子に多い特徴について

ここでいじめる子に多い特徴について考えてみたいと思います。

誰でも多かれ少なかれ学生時代にいじめの現場を目撃したりいじめの当事者になったことがあるのではないでしょうか。

私の学校は比較的いじめというものは無かったように思われますが、いじりを超えたいじめに近いものはあったのではないかと思います。

家庭環境が悪い

両親が不仲で家庭内での会話やコミュニケーションが無いような場合を指します。

雰囲気の悪い家にいたら子どもはストレスが溜まる一方です。

また、子どもによっては両親の不仲が自分のせいではないかと考えてしまう場合もあるようです。

そうなると家庭でストレスを発散することができず、弱者をいじめることで鬱憤晴らしに走ってしまう可能性は高いです。

過去にいじめられた経験がある

過去にいじめられた経験があるとそれがトラウマとなり、自分も誰かをいじめてやりたいという心理状態になりがちです。

自分が辛い思いをしたのだからあなたも辛い思いをしろ、というのに似ていますね。

過去にいじめられてできた傷を別の方法で癒してあげる必要があります。

注目を集めたい

いじめにはいじめっ子、いじめられっ子、傍観者、観衆がいると思います。

いじめっ子ははやし立てる観衆がいると余計に自分の力を誇示するかのように激しいいじめをするのではないでしょうか。

より激しいいじめをすることで注目を集めたい。自己顕示欲と承認欲求を満たしたい、そんな欲求がどんどん増大するのではないでしょうか。

最近の回転寿司屋での迷惑動画をSNSにアップロードするのも、「自分はこんな非常識なことができるからすごいんだ!」という歪んだ自己顕示欲の現れだと思います。

ただの犯罪行為に過ぎないのにも関わらず…。

集団を形成する傾向がある

いじめっ子の特徴としては集団を形成する傾向があり、大人数で弱者をいじめるケースがあるのではないでしょうか。

人間は誰しも集団になると何か力を持ったように錯覚しがちです。

そして厄介なのが集団になると責任の所在が曖昧不明確になり、かつ合理的な判断能力が抑制され、極端な行動に走るということです。

いじめで集団が個人に対してひどいことをするのはこのような集団心理も大きな影響を与えていると思います。

他人をいじる傾向がある

芸人さんなんかが「いじり」なんて言葉をよく使いますが、普段の学校生活の中でいじりがエスカレートするといじめになるのではないでしょうか。

いじりをしている本人はいじめているつもりは無くても、いじられている側は嫌な気持ちになり、やがてはいじめだと感じてしまうかもしれません。

いじめられやすい子に多い特徴について

逆にいじめられやすい子に多い特徴について考えてみました。

見た目に特徴がある子

見た目に特徴があるといじめに繋がりやすいのではないでしょうか。

子どもは残酷なもので、人と違うところがあるとすぐ指摘します(^^;

以下のような特徴があるといじめられやすいと思います。

・清潔感の無い服装

・不潔(風呂に入っていない)

・背が低い

・肥満

性格に特徴がある子

性格は個人個人が持った個性です。

しかしながら、子どもは個性を受け入れたり、多様性を考えられるほど成熟した思考をもっていません。

そのため独特な性格の子どもはいじめられやすいと思います。

いじめられやすい性格の子どもは以下のような子どもではないでしょうか。

・気弱でおとなしい

・非社交的でコミュニケーションを取るのが苦手

・マイペースで周囲に合わせるのが苦手

・ネガティブな発言(他人の悪口)が多い

能力的に劣っている子

能力的に劣っている子もいじめのターゲットになりやすいと思います。

現在小学校などでは徒競走が無くなり、生徒間の競争を無くす傾向が強いと思われます。

私も息子の運動会で自分の母校の運動会に実に20年以上ぶりに見に行ったのですが、集団での競争はあったのですが、徒競走などの個人間で競う種目が無くなっており愕然としたのを覚えています…(^^;

学校側では競争を無くしていたとしても、子どもは優劣をつけたがる生き物です。

以下のようなこどもはやはりいじめのターゲットになりやすいと思います。

・成績が悪く勉強ができない

・運動神経が悪くスポーツができない

いじめの方法について

いじめの方法としてはいじめの定義にあるように、心理的及び物理的なものや、手段としては直接ではなくインターネットによるものまであるかと思います。

文部科学省の調査からいじめの方法について下のグラフに示してみました。

1冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。
2仲間はずれ,集団による無視をされる。
3軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。
4ひどくぶつかられたり,叩かれたり,蹴られたりする。
5金品をたかられる。
6金品を隠されたり,盗まれたり,壊されたり,捨てられたりする。
7嫌なことや恥ずかしいこと,危険なことをされたり,させられたりする。
8パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。
9その他

出典:文部科学省, “令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果”, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

最も多いのは1の冷やかしやからかいでした。

冷やかしやからかいは軽い気持ちでやっていたつもりが、徐々にエスカレートしてひどいいじめになることもあるので注意が必要だと思います。

続いて多いのは、2の仲間外れ・無視、3の軽くぶつかられたり、8のパソコンや携帯電話での誹謗中傷でした。

特に目を引いたのは8のパソコンや携帯電話での誹謗中傷で、主にSNSを利用したいじめが多いのではないでしょうか。

私が中学生の頃は全くと言っていいほど無かったと思いますので、時代の流れを感じますね(^^;

個人的には3、4、5、6、8は警察への相談・通報を積極的に行ってほしいものです。

いじめに対して親ができることについて

自分の子どもがもしいじめられていたとしたら…

親としては気が気ではないですよね(^^;

自分の子どもがいじめを受けた時の対応策について考えてみました。

学校に相談

まずは学校に相談する方が多いのではないでしょうか。

担任、学年主任、教頭、校長…

様々な立場の先生に相談するのが良いと思います。

普段から近い距離で子どもを見ている先生であれば、対応もとりやすいかもしれません。

また「最初」は相談する際に目立たないようにしたほうが、後々の子どもの立場を悪くすることがないので良いでしょう。あくまで「最初」です。

ただし、はっきり言って先生によって対応はかなり違うと思います。

相談しても全く意味がない場合も十分あり得ます。

それがまさに旭川市のいじめ事件なのですが…。

いじめ相談窓口に相談

学校以外にもいじめに関して相談できる窓口は存在しています。

24時間子供SOSダイヤル

文部科学省では24時間子供SOSダイヤルを設置しております。

いじめや先生に対する不安や悩みを気軽に相談できる窓口です。

通話料無料で24時間通話可能です。

0120-0-78310(なやみいおう)

その他地元で相談窓口を探すことも可能です。

子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち):文部科学省

子どもの人権110番

こちらは法務省の窓口であり、いじめ、体罰、不登校、虐待といった幅広い子どもの人権に関わる問題を取り扱っています。

通話料無料で月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分までが対応可能な時間です。

0120-007-110

子どもはややかけにくい曜日と時間帯なのが気になりますが…(^^;

メール相談やLINE相談も可能なので、曜日や時間帯が合わない場合は併せて利用することも可能です。

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警察に相談・通報する

暴力行為や恐喝等の犯罪行為が確認されたら警察に相談・通報することも大事です。

もはやいじめではなく、犯罪です。

先ほども申し上げた通り、認知されたいじめの件数のうち、警察に相談・通報されたのは国立、公立、私立問わず1%以下です。

学校側が警察の介入を快く思っていないのは数字の上からも明らかです。

学校に警察の介入の判断を任せるのではなく、親が判断すべきです。

認知されていないいじめの中にも警察の介入が必要なものもあったのではないかと考えると恐ろしいですよね(^^;

家庭で何でも話せるような環境作り

いじめの話は中々話しづらいものです。

せめて家庭では何でも話せるような環境を作り、いち早くいじめに気が付けるようにしたいものです。

そのためにも日々の細やかなコミュニケーションが欠かせないと思います。

友人関係などに具体的に突っ込んだ質問をしてみて、その反応から探るのもありかと思います。

おかしいと少しでも思ったら、クラスメートの保護者、担任の先生にも探りを入れてみましょう。

子どもの身だしなみに気をつかう

親としてはいじめにあう前に、いじめの原因となりそうなことは潰しておきたいです。

見た目を原因としたいじめも存在することから、体を清潔に保ったり、清潔な洋服を着させること等は十分対応可能だと思います。


本記事では中学校でのいじめの状況、いじめられやすい子どもの特徴や親ができるいじめの予防策などについてまとめてみました。

中学校でのいじめの認知件数は近年10万件を超えることもあり、1990年代と比較して4倍以上増加しておりました。

いじめ認知件数の増加の背景には、学校側の積極的ないじめの把握体勢が整ってきたということもありますが、それ以上にSNSなどのインターネットを通じたいじめが増加してきたことが挙げられると思います。

子どものSNSの使用方法には、特に注意を払いたいところです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

情報モラル教育について記載したこちらの記事も是非ご参照ください。

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