ゆたぼんTwitter削除?中学生の不登校の原因、対応、進路はどうなる?

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
ゆたぼんtwitter削除中学生不登校学校生活

自称少年革命家の不登校YouTuberのゆたぼんのツイッターアカウントが消えたことがニュースになっているようです。

ツイッターアカウントが消えたことがニュースになるなんて日本は平和だなと思いつつ、中学生の不登校児はどのくらいいるのか疑問に思いました。

不登校の中学生は令和3年度でなんと16万人以上いることが分かりました。

しかしながら、過去の調査では不登校だった中学生の実に85%以上が高校へ進学していたことも分かりました。

本記事では中学生の不登校生徒数や不登校の原因とその対応について調べてまとめてみました。

スポンサーリンク

ゆたぼんTwitter削除のニュース記事について

自称少年革命家の不登校YouTuberのゆたぼんのツイッターアカウントが消えたとのニュース記事を目にしました。

最近ゆたぼんの偽物が出現し、不登校から一転毎日学校へ行くと言ってツイッターを賑わせていたようです。

この偽物のゆたぼんですが中々のユーモアを持ち合わせているようで、本物よりもフォロワー数が増加していました。

偽物の出現だけかと思っていたら、本物のツイッターアカウントが消えてしまい、一部では自作自演説も流れているようです。

真相は未だ不明です。

スポンサーリンク

ゆたぼんのプロフィール・経歴

本名:中村 逞珂(なかむら ゆたか)

生年月日:2008年12月12日(14歳)

出身地:大阪府

活動期間:2017年~

略歴

・小学2年生までは小学校に通っており、小学3年生で宿題をしなかったことで担任教師とトラブルになる。

・教師の言うことに従う同級生が「ロボット」に見え、自分もロボットになるのではないかと思う。

・上記の出来事が引き金となり不登校を決意

・2018年 一家の長女を除き大阪府枚方市から沖縄県宜野湾市へ移住

・2019年 琉球新報でゆたぼんの活動が記事に取り上げられ知名度が向上。なお、この記事は父・中村幸也氏の売り込みだったことが後に発覚している。

・2021年 髪を染めていることから卒業式へ参加できず、校長室で1人で卒業式を行った。

・2022年 全国の不登校児を支援するため日本一周企画開始。しかし投稿動画の多くが観光目的で批判が相次ぐ。

突っ込みどころが満載の略歴ですね…(^^;

革命家と名乗る割には不登校のきっかけが宿題をしなかったことって…。

革命を起こすような人に知識は必須ですし、普通の感覚が分からなければ何をもってして革命と言えるのかも分からないと思います。

ゆたぼんの両親もよくゆたぼんの好きにさせていると言っていますが、判断力の未熟な未成年だからこそ親がサポートして導いてあげるのではないでしょうか。

好きにさせている=自主性ではなく、この場合はただの放任だと思います。

スポンサーリンク

不登校の定義について

そもそも不登校の定義とは何でしょうか?

文部科学省では、年度間に30日以上登校しなかった児童生徒で、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者 (ただし、「病気」や「経済的理由」、「新型コロナウイルスの感染回避」による者を除く。)と定義しています。

「病気」や「経済的理由」、「新型コロナウイルスの感染回避」による者を除くと書かれており、「不登校」は長期欠席者の一種として統計上は取り扱われております。

また、不登校に含まれず、上記「病気」、「経済的理由」、「新型コロナウイルスの感染回避」にも含まれない「その他」という項目が長期欠席者の一種として存在しています。

具体例として、「保護者の教育に関する考え方、無理解・無関心、家族の介護、家事手伝いなどの家庭の事情から長期欠席している者。」ということが挙げられています。

ゆたぼんは自分自身で学校へ行かないことを選択しているかのように振舞っていますが、文部科学省の定義から言うと、「保護者の教育に関する考え方、無理解・無関心」から長期欠席をしていると言えるのではないでしょうか。

つまり長期欠席者であって不登校ではないので「不登校YouTuber」の肩書は誤りで、ただの「長期欠席YouTuber」なのではないでしょうか。

これではYouTuberとしてはインパクトに欠けますね(^^;

参考:文部科学省, “児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説”,https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/shidou/yougo/1267642.htm#:~:text=%E2%97%8B%E3%80%8C%E4%B8%8D%E7%99%BB%E6%A0%A1%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%81%AF,%E3%82%92%E8%A8%88%E4%B8%8A%E3%80%82(参照日2023-04-05)

スポンサーリンク

中学生の不登校生徒数について

下のグラフに中学生の不登校生徒数をまとめてみました。

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

なんと中学校の不登校生徒数は16万人を超えております。

さらに下のグラフは小学校の不登校生徒数を表したものですが、国立、私立、公立合わせても不登校生徒数は8万人です。

つまり単純に中学校の不登校生徒数は小学校の倍ということになります。

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

中学校の不登校生徒数の推移を見てみると、2010年度と比較すると2021年度は倍近くまで増加していることも分かります。

学校に苦しんで通い続けるよりも不登校という選択肢を取れるのは良くなったと考えるべきなのかもしれませんが、それにしても右肩上がりに不登校の生徒が増加しているのは少し恐ろしくも感じます(^^;

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

不登校の原因について

文部科学省では不登校の要因について分類し、統計を取っています。

下のグラフに中学生の不登校の要因別人数と割合について示しました。

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

不登校の要因と言うと、学校のこと、家庭のこと、本人のこと等が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、統計では断トツの一位が「無気力、不安」でした。

この無気力や不安は一見すると本人自身の問題のように見えますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

学校、家族、友人等の外部環境の影響を受けた結果、本人が無気力になってしまったと考えることはできないでしょうか。

この無気力となってしまった背景に目を向け、根本原因を解決しなければ不登校問題は解決しないと思います。

不登校児への対応について

不登校児への対応は難しいものがあると思います。

特に先ほど申し上げた通り、無気力状態になってしまった背景を聞き出したり、その根本原因を解決するのは容易ではないでしょう。

不登校児への有効だと思われる対応についてまとめてみました。

子どもの心のケアを第一に考える

不登校になるということは何かしら心に傷を負っている可能性があります。

まず優先すべきは子どもの心のケアではないでしょうか。

精神科医でもない保護者がまずできることは、子どもを学校から遠ざけることだと思います。

また、子どもには学校を休んでも良いと伝え、学校に通わなければいけないという先入観を取り払い、精神的に楽にしてあげることも必要ではないでしょうか。

焦らずに子どもの本音を聞き出す

心のケアを行った上で、不登校となった要因を聞き出すことが必要だと思います。

この要因を聞き出さないことには根本的な解決に繋がらないからです。

ただし、ここで焦って無理矢理聞き出そうとすると自分の殻に閉じこもってしまうかもしれないので要注意です。

学校と連絡を取る

保護者だけでは学校の様子を把握するのは困難です。

やはり学校側と連携して不登校の問題には立ち向かうしかないと思います。

そんな時はやはり担任の先生やスクールカウンセラーに連絡するしかないです。

ただし問題なのが、先生やスクールカウンセラーが協力的とは限らないと言うことです。

不登校の要因がいじめだった場合、学校側はいじめを放置して隠蔽することも十分考えられます。

旭川市のいじめ事件を見ていると学校全体が機能不全に陥っていたとしか言いようがないです。

先生やスクールカウンセラーに連絡を取ってみて、反応が悪いようなら時間の無駄なので他の手段を考えましょう。

参考に中学校におけるいじめの認知件数を下のグラフに示します。

私立と比較すると公立及び国立の1校当たりのいじめ認知件数が多く、このグラフから断定することはできませんが、やはり公立及び国立は組織的にいじめを防ぐ体制が整っているのか疑問を持たざるを得ません。

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

保健室登校を検討する

今では大分浸透してきたと思いますが、教室ではなく保健室へ登校することで出席扱いになる場合があります。

実際には各学校の校長の裁量に委ねられているようですが、多くの学校で出席扱いとしてくれるようです。

保健室登校は長期間の不登校からの復帰にも有効だと思います。

いきなりクラスに行くのは気が引ける…

そんな時は保健室登校で徐々に慣らしていくのも一つの手段だと思います。

フリースクールに通う

学校側にいくら相談しても不登校が解決しないこともあると思います。

そんなときはフリースクールに通ってみてはどうでしょうか。

フリースクールでは厳しい校則もなく、個人を尊重するのが基本です。

私はフリースクールの存在自体は井上真央さん主演の「キッズウォー」で知りましたが(^^;

ただしフリースクールと言っても通っている子どもたちの層が異なるようなので、事前の見極めが重要だと思います。

不登校で中学校を卒業できるのか?

不登校になった場合、中学校を卒業することができるのか不安になりますよね。

結論から申し上げますと、不登校でも中学校を卒業することは可能です。

「義務教育」という言葉に惑わされるかもしれませんが、この義務は親が子どもを学校に通わせなければならないという親の義務です。

子どもが学校に通わなくても問題はありませんし、高校と違って出席日数が卒業の条件ではないため、出席日数とは関係なく卒業は可能です。

卒業可能かどうかは厳密には中学校の校長の判断によりますが、不登校を原因として卒業を認めないということは聞いたことがありません。

そんな例があれば是非聞いてみたいです(^^;

不登校児の進路について

不登校となった児童がその後どのような進路を辿るのか、少し古いですが過去に文部科学省が不登校に関する実態調査を行っております。

本調査では、平成18年度に中学校第3学年に在籍し、学校基本調査において不登校として計上された41,043人を対象としています。

中学卒業後の高校進学状況は下表のとおりでした。

中学生の時に不登校であってもじつに85%以上が高校へ進学しています。

高校進学率85.1%
高校中退率14.0%
出典:文部科学省, “「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)”, 平成26年7月9日, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm(参照日2023-04-06)

中学校卒業後20歳時点での就学・就業状況は下表のとおりでした。

就業のみ34.5%
就学のみ27.8%
就学・就業19.6%
非就学・非就業18.1%
出典:文部科学省, “「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)”, 平成26年7月9日, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm(参照日2023-04-06)

20歳時点の就学先は下表のとおりでした。

大学・短大・高専22.8%
高等学校9.0%
専門学校・各種学校等14.9%
出典:文部科学省, “「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)”, 平成26年7月9日, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm(参照日2023-04-06)

20歳時点の就業状況は下表のとおりでした。

正社員9.3%
パート・アルバイト32.2%
家業手伝い・会社経営3.4%
出典:文部科学省, “「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)”, 平成26年7月9日, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm(参照日2023-04-06)

中学生の時に不登校だったとしても、20歳時点では80%以上が就学又は就業しており、一時期不登校だったからといっても過度に心配する必要はないのではないでしょうか。

むしろ通い続けて精神的に壊れてしまうよりも、不登校を選んだからこそ辿り着いた未来なのかもしれません。

最優先すべきは子どもを守ることですね。

不登校児は高校受験可能なのか?

不登校児であっても高校受験が可能かどうか気になるところだと思います。

先ほど不登校児の85%以上が高校へ進学しているデータをお見せしましたが、不登校児の場合、以下の点について注意が必要です。

調査書(内申点)

高校受験にあたり、やはり調査書に不登校だったことがマイナスに影響しないかが気になると思います。

しかしながら、調査書を重視する傾向にある公立高校にこだわることなく、私立高校への進学も視野に入れているのであれば、私立高校の中には調査書を重視しない高校も存在します。

事前に調査書の評価を重視する高校かどうか確認してから受験に臨みましょう。

出席日数

調査書の中には出席日数についても記載があるため、調査書を重視する公立高校では出席日数が少ないと不利に働くケースがあると思います。

しかし欠席した事情等を調査書内に記載する場合もあるようなので、記載内容について先生に確認すべきだと思います。

出席日数に不安がある場合は、やはり調査書自体の提出が不要な高校や調査書を重視しない高校を選んだほうが無難です。

学力

不登校の場合、学力面で不安が残ることもあると思います。

また、多くの高校では筆記試験が課されています。

しかしながら、塾や家庭教師など不登校であっても高校受験対策は十分可能です。

子どもにあった方法で学力向上を図りましょう。

高校の種類

高校にも複数種類があります。

それぞれの特徴を考えたうえで不登校の子どもにあった高校を選択しましょう。

私立高校(全日制)

調査書を重視しない高校もあり、受験当日の点数を重視している高校もあります。

全日制の高校を希望する場合、調査書を重視する傾向にある公立高校は難しいかもしれませんが、私立高校でしたら十分進学できる可能性はあります。

通信制高校

通信制高校はその名の通り、通信教育が主体の高校で、卒業の際には全日制高校と同じ高校卒業資格を得ることが可能です。

通信制高校では高校によって登校頻度は異なり、年1回の登校でもよい場合もあるようです。

授業については登校日に授業を受けることになりますが、自分でレポートを提出したりテストを受けることで単位を取得することが可能になります。

在籍期間としては3年以上が必要になります。

不登校だったために登校すること自体に不安や恐怖が残っている場合もあると思います。

そのような場合は通信制高校を選択するのもありだと思います。

定時制高校

定時制高校には公立と私立の双方が存在し、公立高校が約9割となっています。

定時制高校は調査書や出席日数を重視することは無く、中学生のときに不登校だったとしても入りやすいと思います。

定時制高校は毎日の通学が必要ではありますが、授業時間が少なく、昼でも夜でも通うことが可能であり、自由に時間を使えるため生活の幅が広がります。

まだ全日制の高校に通うのに不安が残る場合は、授業時間が少なく、好きな時間帯に通うことが可能な定時制高校も進学先の選択肢の一つしてあり得ると思います。


本記事ではゆたぼんのTwitterアカウント削除騒動をきっかけとして、中学生の不登校生徒数や不登校の原因とその対応について調べてまとめてみました。

不登校の中学生は令和3年度でなんと16万人以上いることが分かりました。

しかしながら、過去の調査では実に不登校だった中学生の85%以上が高校へ進学していたことも分かりました。

子どもの精神が壊れてしまう前に不登校という選択を取るのもありだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました