食中毒マフィン屋突然閉業…食中毒はなぜ?学校の食中毒対策・対応・事例は?

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現在SNS上でも大きな波紋を呼んでいるマフィンによる食中毒事件…

通称「デスマフィン」(;゚д゚)ゴクリ…

糸を引いたマフィンの動画は衝撃的でした…

マフィンを製造していたお店「Honey×Honey xoxo」(ハニーハニーキス)の対応も、絵文字を多用した謝罪文の掲載、自身の怪我が治癒してからの対応を宣言、なまもの禁止で潰れる可能性もあるレターパックでのマフィン返品要求等々…とてもまともな対応と思えるようなものではありませんでした。

しかもここへ来てマフィン回収の連絡先に使用していたSNSを突然削除…

この一連の対応はいかがなものでしょうか(^^;

本記事では、ニュースの内容、学校での食中毒対応・対策・事例についてまとめてみました。

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糸引きマフィンを販売したハニーハニーキスがSNSを削除したニュース

東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級のアートイベント「デザインフェスタ」に出店した焼き菓子店「Honey×Honey xoxo」(ハニーハニーキス)のマフィンを食べた人が体調不良を訴え、同店は約3000個を自主回収すると発表していました。

そのマフィン回収用の連絡先としてSNSアカウントが指定されていたのですが、なんと突如そのSNSアカウントが削除されたとのことです(^^;

これを受けて保健所は異例の指導を行ったそうです。

食中毒を引き起こした挙句、その責任もまともに取れないのか…と呆れてしまいますね。

そもそも5日間で3000個のマフィンを製造したとのことですが、ニュース記事で他のマフィン専門店の方が答えていますが1人で製造するには無理のある個数であるとのこと。

3000個のマフィンを5日間保管していたとのことですが、1人で製造するには無理のある個数ということは、5日よりも長期間保管されていたということでしょうか…

今回無添加が売りのマフィンとのことですが、Insatagramでこんな情報を発信していたようです。

「全て防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作っており、離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます」

引用:PRESIDENT Online,”本当のプロなら「賞味期限1週間」は可能…「無添加の手作りマフィン」が食中毒を引き起こした”3つの問題””,2023-11-18,https://news.yahoo.co.jp/articles/48129fef9940c9398c665ac3b609b28cc1e1a788

防腐剤の不使用が今回の食中毒の大きな原因の一つではないかと指摘する声も挙がっているようです。

ただし、今回の食中毒の原因は単純な話ではなく、調理場の衛生管理等の様々な要因が重なって起きたとの見方もあるようです。

今後行政からの正式な報告が待たれます。

無添加…

魅力的なワードなのかもしれませんが、無添加だから単純に良いと考えるのは危険だと思いました。

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学校での食中毒対応・対策は?

今回のニュースを受けて、保護者の方々が気になるのはやはり学校での食中毒対応・対策ではないでしょうか?

今回のお店のようにSNSを削除して連絡先が無くなるなんてことはないでしょうが…。

学校では調理場で給食を作っているところも多くあるかと思います。

調べてみると多くの学校で学校給食の食中毒対応マニュアルが策定されていることが分かりました。

「学校 食中毒 対応マニュアル」で検索すると滋賀県のマニュアルが一番上に出てきました。

読んでみると平成8年の腸管出血性大腸菌O157による食中毒事件がきっかけとなり、学校給食の衛生管理の見直しが入ったようです。

そしてこの食中毒事件を契機として、文部科学省は「学校給食衛生管理の基準」を作成し、衛生管理の徹底を図ったようです。

滋賀県では平成10年に「食中毒発生対応マニュアル」を作成し、その後何度かマニュアルの改訂を行っているとのことです。

非常によくできたマニュアルで、食中毒発生時の対応すべき事項、把握・確認すべき事項、組織体制、連絡先等細かく規定されています。

あとは集団で食中毒が発生した阿鼻叫喚の地獄絵図のような非常時にマニュアル通りに動ければ良いのですが…。

参考:滋賀県教育委員会,”学校給食における食中毒発生対応マニュアル”,令和2年9月改訂,https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5244691.pdf

その他検索上位に現れた各自治体のマニュアルを参考にご紹介しておきます。

No.自治体マニュアル名称制定・改訂日
1上三川町学校給食における食中毒発生(疑い)時の対応マニュアル令和元年10月
2桐生市学校給食食中毒対策マニュアル平成29年6月
3南部町学校給食における食中毒(疑い)発生時初動対応マニュアル (主にノロウイルス)
4多摩市学校給食における危機管理異物混入・食中毒対応マニュアル令和5年4月改訂
引用:No.1https://www.town.kaminokawa.lg.jp/manage/contents/upload/5f629b6bcac01.pdf
No.2https://www.city.kiryu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/656/syokutyuudokumanyuaru.pdf
No.3https://www.town.nanbu.tottori.jp/user/filer_public/27/dd/27dd6257-d269-4758-85c6-07bef4a6b505/xue-xiao-gei-shi-niokerushi-zhong-du-yi-ifa-sheng-shi-chu-dong-dui-ying-maniyuaru.pdf
No.4https://www.city.tama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/773/kikikanrimanyuaru3.pdf
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学校の食中毒事例は?

学校での食中毒対応マニュアルについてご紹介しましたが、それでも学校での集団食中毒は発生しています。

なんと令和3年6月17日にも大規模集団食中毒が起きていました。

場所は富山市内の小中学校、保育所で、腹痛、下痢、嘔吐症状を訴える児童生徒が続出。

患者数は驚愕の1,896人!

調べるまでこんな大規模食中毒事件が発生していたことを存じ上げませんでした。

この大規模食中毒の原因は牛乳。

病因物質は病原大腸菌OUT(OgGp9):H18の疑いがあるとのことです。

市立小学校は、5つのブロックの自校調理と、2つの給食センターに分かれており、メニューはブロック毎に異なり、2つのブロックと1つの給食センターの学校に、欠席者が多数発生していました。

いずれの学校・保育所でも、適切な加熱調理や洗浄消毒が行われており調理状況に問題はなかったそうです。

欠席者が多数発生した学校・保育所において、上記のように給食の献立はそれぞれ異なっており、共通食材は牛乳でした。

牛乳は3社が納入してましたが、欠席者が多数発生した学校・保育所には、乳処理施設Tの牛乳が納入されていたそうです。

この乳処理施設Tの調査を行ったところ、以下のことが判明したそうです。

・複数の製造機械の故障が判明した

・製造機械類の洗浄方法が不適切であった

・ サージタンク(殺菌後の牛乳を貯蔵するタンク)のベント(空気取り入れ口)部分が外気と接触する構造をしていた。

・殺菌剤の保管状況や使用時の濃度の管理が不適切であった

・ 汚染度の高い作業の後でも手袋を交換していなかった

・記録が抜けていた

学校給食用の食材を提供するような業者でもこんなことがあるのかと驚いてしまいます。

洗浄方法が不適切であったり、手袋を交換していなかったりとか結構いい加減なんですね(^^;

学校給食だから安心!

ということは決してありません。

やはり行政にはきちんと定期的に抜き打ち検査をして頂きたいものです。

学校給食の信頼を根底から揺るがすような大規模食中毒事件だったと思います。

参考:富山市保健所,”富山市内の学校給食で発生した集団食中毒について”,令和4年3月17日,https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000925048.pdf


本記事では、ニュースの内容、学校での食中毒対応・対策・事例についてまとめてみました。

マフィン屋の一連の対応は正直あり得ないと思いました。

食品を扱う以前に社会人としての対応がおかしいと思います。

しかも連絡窓口であるSNSを削除…

しばらく炎上は収まりそうにないですね(^^;

最後までお読みいただきありがとうございました。

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