専門学校バーベキュー死亡事故…アルコールランプは授業から消えた?!気をつけることは?

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ハリウッドワールド美容専門学校バーベキュー死亡事故アルコールランプ気をつけること学校生活

痛ましい死亡事故が起きてしまいました…。

5月24日にハリウッドワールド美容専門学校が開催したバーベキューで、バーベキューの火が生徒に燃え移り、生徒4名が死傷してしまいました。

このバーベキューは学校の伝統行事らしく、約500名が参加していたそうです。

報道されたのは事故後2週間以上経ってからだったようです(^^;

結局、古賀英次理事長は引責辞任する考えとのことです。

それにしても既に燃えているところにアルコールを追加したらどうなるか…。

小学校の理科でアルコールの危険性については習う気がするのですが…(^^;

しかし調べてみると小学生の頃に理科で慣れ親しんだアルコールランプを用いた授業が消えたとの情報が…。

それでもアルコールの危険性については一般常識として身に付いているものだと思いますが…。

本記事ではハリウッドワールド美容専門学校の死傷事故やアルコールランプを用いた授業について調べてまとめてみました。

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ハリウッドワールド美容専門学校のバーベキュー死傷事故のニュースについて

5月24日にハリウッドワールド美容専門学校が開催したバーベキューで、バーベキューの火が生徒に燃え移り、生徒4名が死傷してしまいました。

火の勢いが弱まったところに、着火剤代わりに消毒用アルコールを追加したとのことらしいですが…。

消毒用アルコールということは濃度はものによりますが、70~95%程度のものが多く用いられているかと思います。

また消毒用アルコールではエタノールが含まれているものがほとんどかと思いますが、エタノールの沸点は78℃です。

今回のバーべーキューでは炭が用いられていたとのことですので、炭の温度は約1000℃程度だったと考えられます。

そんな高温の炭にアルコール濃度の高い消毒用アルコールを投入したら…。

一気に気化して引火するのは目に見えていますよね…(^^;

「無知は罪である」というソクラテスの言葉の重みを感じさせられる事件だと思いました。

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ハリウッドワールド美容専門学校について

今回の事件を受けて初めてハリウッドワールド美容専門学校という学校の存在を知りました。

ハリウッドワールド美容専門学校についてまとめてみました。

所在地福岡県柳川市三橋町柳河55-1
アクセス・西鉄柳川駅(特急電車停車駅)より徒歩10分・西鉄矢ヶ部駅より徒歩3分
創立者初代理事長古賀次男、及び校長古賀節子
設立年1957年

ハリウッドワールド美容専門学校は、美容師、メイクアップアーティスト、ブライダリスト、エステティシャン等になることを目指す専門学校です。

通称名は「ハリビ」。

600名を超える学生が集まり、全国理容美容学生技術大会全国大会等で受賞する等学生の技術レベルも高い専門学校のようです。

ちなみにマイカー通学が可能とのことです。

ハリウッドワールド美容専門学校の周辺は水田と住宅が立ち並びのどかな環境のようです。

水田の隣に突如としてレンガ調の外壁が特徴的な洋風の建物が出現します。遠くからの視認性も抜群だと思います。

ちなみに2013年4月当時は建屋の三角形の頭頂部は灰色だったようで、2015年2月までに塗り替えたようです。

2013年4月
2015年2月
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アルコールランプについて

小学生の頃に理科の授業でアルコールランプを使用された方も多いのではないでしょうか?

今回の事故を受けて小学生の頃にアルコールランプの授業でアルコールの取り扱いや危険性について勉強したことを思い出しました。

クラスメイトが無駄にマッチを擦って先生に叱られていたことも思い出しました…(^^;

アルコールランプには照明用と加熱用の2種類が存在し、燃料にはメタノールとエタノールの混合品が使用されています。

加熱用アルコールランプは、大まかにガラス等の容器、芯、蓋から構成されており、芯に着火し、消火するときは蓋をかぶせて窒息消火させるのが基本です。

芯の内部をアルコールが毛細管現象により吸い上げられて燃え続けます。

アルコールランプを用いた理科の授業の際に、多くの場合アルコールの危険性やアルコールの種類等も一緒に先生が教えてくれることが多いのではないかと思います。

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アルコールランプを使った授業が消えた?

調べてみると近年ではアルコールランプを使用した授業が消えているとのこと…。

近年ではアルコールランプの代わりにカセットコンロを使用しているとのことです。

アルコールランプを当たり前に使用していた身からするとカセットコンロ?と思ってしまいますが、カセットコンロを利用する理由としては安全性に優れており、教員にとっても指導しやすいとのことでした。

ただし、安全性を優先することは非常に重要なことだとは思いますが、安全性を優先するがあまり危険なものは何なのかが分からなくなっては意味がありません。

カセットコンロの利用には反対しませんが、アルコールランプを扱うことで学んでいたアルコールの危険性等については別途十二分に教育して欲しいと思います。

もっとも、今回のハリウッドワールド美容専門学校の事故ではアルコールランプを用いた授業を受けたであろう教員側が消毒用アルコールを追加したようですが…。

授業も聞いていなければ意味が無いですね…(^^;

参考:日本教育新聞, “教員が指導しやすく、子どもも使いやすい理科実験に「カセットこんろ」を活用”, 2020年10月26日, https://www.kyoiku-press.com/post-222871/

アルコールランプを使用する際に気をつけることは?

アルコールランプを使用する上で気をつけることとは何でしょうか?

小学生の頃に教わったはずなのですが、正直なところ詳細までは覚えておりませんでした(^^;

アルコールの量

アルコールの量が多いと持ち運んだ際にアルコールランプが傾き、アルコールがこぼれる危険性があります。

また、アルコールの量が少ないと、アルコールランプの上部の空間にアルコールの蒸気と空気の混じった可燃性ガスが生じ、爆発の恐れがあります。

アルコールランプにはアルコールを8分目程度入れるのが理想です。

アルコールを注ぐ際は必ず漏斗を用いて注ぎ、アルコールがこぼれないようにすることも重要です。

炎口部分の温度

アルコールランプの火を消した直後は炎口部分が熱く、触れると火傷する恐れがあります。また、アルコールが蒸発して、引火する危険性もあります。

アルコールランプの着火の方法

アルコールランプ同士で火を移すのも危険です。

火をつけようとしてアルコールランプを傾けた際にアルコールがこぼれる恐れがあります。

着火は必ずマッチなどで行います。

アルコールランプを置く場所

アルコールランプの中のアルコールがこぼれる恐れがあるため、不安定な場所や傾いた場所にアルコールランプを置くのは厳禁です。

アルコールランプの運搬

アルコールランプを傾けるとアルコールがこぼれる恐れがあるため、必ずアルコールランプの水平を保って運搬します。

また火が付いた状態でアルコールランプを運搬すると火傷の原因になるため、火が付いた状態でアルコールランプを運搬することも厳禁です。

アルコールランプの火の消し方

アルコールランプの火を消す際は、真上から蓋をかぶせると火傷する恐れがあるため、横の方から蓋をかぶせて火を消すようにする。

アルコールランプの事故事例

アルコールランプでは過去に実際に事故が起きています。

以下に事故事例を紹介します。

2017年12月7日に千葉県の茂原市立中の島小学校において、アルコールランプを倒してしまい、アルコールが漏れて火が付く事故がありました。

この事故で小学4年生の男女3人が顔や首に火傷を負い、病院へ搬送されました。

この事故以外にもアルコールランプに関する事故は多くあり、小学生で扱うのは難しいのかなと考えさせられてしまいます。

安全を優先するのはもちろんですが、身近にあるアルコールの危険性については小さいころから教育して欲しいと思わずにはいられません。

参考:千葉日報, ”理科実験で3人やけど ランプ倒れ、顔や首に 茂原・中の島小”, 2017年12月8日, https://www.chibanippo.co.jp/news/national/459712


本記事ではハリウッドワールド美容専門学校の死傷事故やアルコールランプを用いた授業について調べてまとめてみました。

ハリウッドワールド美容専門学校の死傷事故は、燃えている炭にアルコールを投入するという普通の人なら危険だと分かることを教員がしていたことに恐怖を覚えます…。

理科のアルコールランプの授業についても記載しましたが、授業で学ばなかったとしても常識的に危険だと分かりそうなものなのですが…。

こんな教員のせいで亡くなった生徒が不憫でなりません。

相手が教員であろうと間違ったことは間違っていると生徒が指摘できていたら…と思わずにはいられません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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