現在私には小学生の息子がおり、中学受験も視野に入れて塾に通わせています。
やはり自分自身気になるのは中学受験時の志望校の選び方のポイントです。
自分なりの結論としては、「子供の意思を最優先する!」ということでした。
本記事では、私自身が調べたことと体験したことをまとめて記載をしてみました。
小学生のお子様を持つご両親の方々の一助になれば幸いです。
学校のタイプについて
中学校には様々な種類があります。また、それぞれの中学校の種類によって特徴やメリット・デメリットが異なります。
子供にとって最適な中学校を選ぶためにも、中学校の種類について知ることが重要です。
それでは中学校の種類ごとに特徴を見ていきましょう。
国公立と私立
中学校は大きく分けると入試の無い学校と入試のある学校に分かれます。
入試の無い学校とは一般的な公立中学校のことを指し、学区内に居住する子供であれば入学することが可能です。
その一方で、入試のある学校は国立、公立、私立と設置者によって分けることが可能です。
さらに、設置形態により中高一貫校、中学校のみに分類することが可能です。
近年では学校での学習を前倒しで終了させ、受験対策に十分な時間を確保できるメリットを有する中高一貫校の人気が上昇しています。
我が家の息子は現在小学生ですが、大学受験を見据えると中高一貫校のメリットは大変魅力的です。
男子校、女子校、共学校
名称の通り、男子生徒のみの男子校、女子生徒のみの女子高、男女両方の生徒がいる共学校になります。
男子校、女子高のメリットは生徒間の恋愛トラブルが起きにくいことが挙げられます。
しかし、これは本当なのでしょうか?
近年のソーシャルネットワーキングサービスの目覚ましい発展を考えると、ネット上で知り合い、出会うということも容易に可能です。
確率は低くはなるとは思いますが、男子校だから、女子校だから恋愛トラブルが起きにくいという時代はもう終わったのではないでしょうか・・・。
それよりもネットリテラシー教育を重視し、ネットリテラシー教育に注力している学校は個人的に安心できます。
その一方で、男女で協力し合って学校生活を送ることが可能な共学校の方が、交友関係の幅も広くなり、将来的な人脈形成なども有利になるのではないでしょうか。
最終的に男子校・女子校、共学校のいずれかを選ぶかは、お子様の意思を最大限尊重することが重要ではないかと思います。
大学附属校
大学までの進学に関する心配が少なくなるのが大学付属校の大きなメリットです。
附属校は一定の成績を収めていれば、同系列の高校や大学へ自動的に進学できるため、勉強以外にお子様の興味のあることに時間を使えることもメリットと言えます。
ただし、希望の学部や学科に必ず進学できる保証はありませんので、事前に内部進学の条件などを確認しておく必要があります。
宗教校
宗教法人によって運営されていることが特徴なのが宗教校です。
特定の宗教を信仰していなければ入学できないとお考えの方もいるかもしれませんが、必ずしも信仰していなければならないというわけではありません。
宗教校では学校行事に宗教色のあるものが多く見られ、宗教を通じて奉仕の精神や慈愛の心などを学び、多感な時期の人格形成の一助となることがメリットの一つとして挙げられます。
ご家庭が特定の宗派を信仰しており、その宗派の価値観と勉学の双方を学びたいのであれば、宗教校も進学席の選択肢の一つとして良いのではないのでしょうか。
中学受験の志望校の選び方のポイントとは?
中学校は様々な種類が存在し、その中学校ごとに特色も異なるため志望校選びは悩みの種ではないでしょうか・・・。
そんな時は以下のポイントに沿って志望校選びをしてみてはいかがでしょうか?
志望校選びの参考になれば幸いです。
子供の意思
まずは何よりもお子様の意思を確認しましょう!
中学受験を希望しているのがご両親だけということは無いでしょうか?
お子様が大学への進学を希望していないのに無理矢理中学受験をさせても後々不登校や引きこもりになるなんてことも・・・。
またご両親が希望する中学校とお子様が希望する中学校はマッチしているでしょうか?
あくまでお子様の受験でありお子様の進路です。
ご両親の希望や願望を強制するのは後々のトラブルに繋がりますのでご注意を!
通学時間
毎日通う中学校を選ぶ上で通学時間は非常に重要です。
私の大学時代の友人は著名な進学校の出身なのですが、通学時間があまりにも長く入学後3日で不登校となったそうです・・・。
(その後なんとか両親の説得で通い続け、無事卒業したそうです。)
通学時間が長くなれば、必然的に習い事に充てる時間も制限されます。
さらに交通費も多くかかることになります。
一般的に通学時間は自宅から1時間以内が妥当とされていますので、希望する中学だからといってあまりにも遠方の中学校は避けたほうが無難でしょう。
校風・校則・教育方針
中学校によって校風、校則、教育方針は様々です。
3年間通うことになりますので、お子様の性格やご両親の考えがマッチした中学校の方がストレスなく通い続けられます。
特にお子様がストレスを受け続けるような環境であれば、不登校などになってしまう可能性もあります。
やはり校風、校則、教育方針においてもお子様を第一に考えるべきでしょう。
偏差値と入試難易度
いくら希望の中学校であっても、お子様の偏差値とあまりにもかけ離れた偏差値の中学校への入学は現実的ではありません。
また、偏差値は学力上の学校の評価であり、学校そのものの評価とは言えません。
私は行きつけの病院や歯科医院の先生にお子様がいる場合に、雑談するときにそれとなく教育関係の話題を振り、様々な学校の評価について情報収集します。
お医者さんのお子様は高度な教育を受け、偏差値の高い中学校に在学しているか卒業生であることが多いです。
そのため中学受験の情報収集にはうってつけの方々です(笑)
(私の場合たまたま良いお医者さんに巡り合えただけかもしれませんが。)
さらに、受験倍率などの入試難易度も忘れてはなりません。
あまりにも人気校がゆえに受験倍率が高騰し、他の学校を受験しておけば余裕で合格できたのに・・・。
なんて後悔をしないためにも、入試難易度もきちんと考慮にいれましょう。
大学の合格実績と卒業後の進路
卒業生の大学合格実績はご両親が気になるところではないでしょうか?
合格実績の高さは生徒自身とそのご両親の意識の高さの表れだと私は考えています。
より上位の大学の合格実績が多い中学校は、それだけ意識の高い人たちが集まっている証拠です。
周囲が勉強に対してやる気がない中で、一人だけ誘惑に負けずに勉強し続けるのはかなりの忍耐力を要します。
やはり皆が上位大学を目指し、切磋琢磨している環境でこそ成績も向上するのではないでしょうか。
ただし合格実績で気をつけたい点は、少数の優秀な生徒が複数の難関大学に合格した可能性もあるということです。
また、1学年の生徒数が異なれば合格実績の重みも変わります。
単純な合格実績を鵜吞みにするのではなく、上記のような点も念頭に置いておきましょう。
学費
文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について」によると、学習費総額は公立中学校の場合は約49万円、私立中学校の場合は約141万円となっています。
公立と私立で約3倍の差があり、家計に与える影響はかなり大きいと言えるでしょう。
希望の中学校が私立の場合、残念ながら学費が高過ぎて通えないということも・・・。
お子様が何も心配することなく日々の生活を送るためにも学費は必ず検討材料に入れましょう。
引用:文部科学省, 平成30年度子供の学習費調査の結果について(令和元年12月18日)https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
部活動
中学校では部活動が始まり、部活動を楽しみにしているお子様も多いのではないでしょうか。
部活動が学校生活の重要な一部分になることも少なくないと思います。
もしお子様にご希望の部活動がある場合、希望の中学校にその部活動があるのかどうか調べてあげておきたいところです。
ホームページで部活動を確認できる場合もありますし、確認できない場合は直接中学校に問い合わせてみましょう。
校舎・設備・施設
中学3年間を毎日過ごすことになりますので、校舎や設備についても着目してみてください。
老朽化し、暗くジメジメした校舎で過ごすよりも、新しい綺麗な校舎で過ごすのは気持ちのいいものです。
私自身が中学生の時に新校舎の1期生だったため、新校舎の綺麗さや設備の真新しさには驚いたのを覚えています。
(特にトイレの洗浄や洗面台が全自動でLEDのオートライトは子供ながらに驚きました。)
必須条件としないまでも、校舎や設備の新しさも事前に確認しておくのは良いでしょう。
制服
多感な時期ですのでお子様が特に気にされるかもしれません。
制服と言っても千差万別です。
制服で進路を決めることは無いとは思いますが、事前に確認してお子様に印象を聞いておくのは良いでしょう。
中学受験の学校選びに迷った時の対処法とは?
これまで紹介してきたように中学校は数多く存在しています。
選ぶポイントも多数あり、迷ってしまうのも仕方ありません。
そんな時はどうしたら良いのだろうかとお困りになることもあるでしょう。
私の息子の小学校受験の話であり、中学校受験ではありませんが、決め手となったのは学校説明会でした。
学校説明会で校長先生のお話、教育方針、教員の態度、教員以外の学校スタッフの態度等を肌で感じることで学校の良し悪しを見極めることができました。
やはり百聞は一見に如かずであり、実際にその学校へ赴き、感じ取ったことは強く印象として残ります。
また、学校説明会に来ている他の保護者を見ることができたのも大きな収穫でした。
当然と言えば当然ですが、学校によって保護者と子供のカラーが全く異なっており、自分の子供と合うか、また保護者同士の円滑なお付き合いが可能かどうか見極めることができました。
「情報は足でつかむ!」
これは仕事においても受験においても同じだと思います。
中学受験の志望校選びの時期について
中学受験の志望校はいつまでに選んでおくのが最適なのでしょうか?
4年生で選ぶのが最適だという情報をネット上で見かけますが、近年はその傾向がさらに早まっているようです。
現在私の息子は小学生向けの某塾に通っており、先日の塾の保護者向け説明会では、小学3年生からすでに中学受験に向けた戦いが始まっているそうです。
まだまだ時間的に余裕があると思っていたために、少々気が重くなりました・・・。
小学3年生から中学受験に向けた戦いが始まるということは、その時点である程度目指すべき志望校の方向性を定めておく必要があるかと思います。
某塾の説明では、中学受験が近年激化しているとのことでした。
その理由の一つとしては、同系列で中学と高校が存在する名門校の場合、高校受験で入学するのはかなりの狭き門になりつつあるため、中学受験で入学してしまうほうが楽(倍率等で)であるとのことだそうです。
高校受験よりも中学受験の方が結果的に楽できるのであれば、早めに志望校を選定し、対策をしておくことに越したことはありません。
中学受験と高校受験に関する受験情報の収集は今後も継続していきたいと思います。
中学受験で失敗しないための学校選びのポイントとは?
中学校の特色は様々だから選ぶのに大いに迷うと思います。
また、中学受験するからには失敗したくないと思うのが人の心情・・・。
失敗しないためのポイントについてまとめてみましたので参考にしてみてください。
偏差値を重視しすぎない
偏差値や卒業後の進路が華々しい中学校は魅力的でしょう。
しかしながら、偏差値は学力上での中学校の評価でしかないことを認識しておきましょう。
学力的に優れている中学校での生活が、お子様の性格に必ずしも一致してるとは限りません。
可能であれば在学中の生徒の保護者と話をし、中学校の実情について情報収集してみてください。
ネット上の評判を重視しすぎない
ネット上の評判は誰が書いたかも何を基に書かれたかも分かりません。
ネット上の評判は参考程度にして、やはり学校説明会などを活用して自分自身の目で見て聞いて学校の良し悪しを見極めましょう。
両親の理想を子供に強制しない
これまでも述べてきた通り、中学受験はお子様の進路でありご両親の希望を叶える場所ではありません。
お子様の希望や考え方を最優先し、ご両親の希望を間違っても強制するようなことはやめましょう。
オンライン学校説明会を活用する
学校説明会を活用することをこれまで述べてきましたが、近年ではオンラインの学校説明会も多く行われています。
私自身も息子の小学校受験でオンライン説明会に何回か参加しました。
現地の学校説明会に行くよりかは収集できる情報に限りはありますが、やはり直接先生方の話を聞けるのは良い機会だと思います。
また、オンライン説明会は現地に行く手間を省けるため、活用しない手はないでしょう。
オンライン学校説明会の開催案内があった場合は忘れず申し込みをしておきましょう。
家庭内の方針を統一しておく
お子様の希望とご両親の希望のすり合わせは事前にしておきましょう。
お子様の希望を最優先するのは当然のことですが、学費や通学の制約などで現実的に入学が困難な中学校もあるかと思います。
お子様の希望を尊重しつつ、制約がある場合はきちんと正直にお子様に伝え、納得感をもって進学先を選定できるようにしておきましょう。
また、お父様とお母様で進学先選定の方針が異なると後々トラブルになることも考えられます。
お父様とお母様の方針をすり合わせた上で、お子様との希望のすり合わせを行いましょう。
周囲の子供と比較する
お子様を周囲の子供と比較することほどお子様の自尊心を傷づけることはありません。
比較したところでお子様が合格するわけでもなく、無意味にお子様を傷つけるだけなのでやめましょう。
傷ついたお子様は自己肯定感が低くなり、積極性を失い、中学受験に対しても前向きに取り組めなくなるでしょう。
それでは本末転倒ですので、お子様が中学受験に対して積極的に取り組めるよう、褒めるべきところは褒め、自己肯定感を高めるよう導いてあげましょう。
いかかでしたでしょうか?
本記事では中学受験の学校の選び方のポイントについて、まとめてみました。
受験情報は日々アップデートされていきますので、継続して情報収集に努めていきたいと思います。
小学生のお子様を持つ保護者の方々の一助になれば幸いです。
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