中学受験のメリット・デメリットは?学習意欲の高い子には挑戦させてみよう!

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中学受験のメリット・デメリット中学受験

中学受験をするかどうかお悩みの保護者の方は多いのではないでしょうか?

私もそんな保護者の一人です。

長男が国立の小学校に入ったものの、この環境下にいて将来的に大学受験は大丈夫なのだろうか・・・。

と思い、中学受験のメリット・デメリットについてまとめてみようと考えました。

結論から申し上げますと、中学受験の主なメリットは以下のようなことが考えられます。

  • 大学受験のための時間を確保できる
  • 内部進学で大学入学が可能になる
  • 幅広知識と基礎学力以上の学力を得られる
  • 私立の特色あるハイレベルな教育を受けられる
  • 勉強以外の時間も確保可能
  • 合格することで子供の自己肯定感が高まる
  • 忍耐力が培われる
  • 学習習慣が身につく
  • 時間管理が身につく

当然のことながらメリットがある反面、デメリットも存在します。

本記事では中学受験のメリット・デメリット、さらには中学受験をする上での注意点などについても調べ、自分なりの考えを整理してみました。

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  1. 中学受験をする動機とは?
    1. 高校及び大学受験における子供の労力を省きたい
    2. 通いたい中学校がある
    3. 両親・兄弟・親戚・友人が受験する(した)
    4. 地元の公立中学校に通わせたくない
  2. 中学受験のメリットについて
    1. 大学受験のための時間を確保できる
    2. 内部進学で大学入学が可能になる
    3. 幅広知識と基礎学力以上の学力を得られる
    4. 私立の特色あるハイレベルな教育を受けられる
    5. 勉強以外の時間も確保可能
    6. 合格することで子供の自己肯定感が高まる
    7. 忍耐力が培われる
    8. 学習習慣が身に付く
    9. 時間管理が身に付く
  3. 中学受験のデメリットについて
    1. 学費が高く経済的負担が大きくなる
    2. 時間的な制約が生まれる
    3. 親子関係が悪化する恐れがある
    4. 子供が勉強嫌いになる恐れがある
    5. 友人関係の再構築が必要となる
    6. 様々な価値観を持った人がいることを学ぶ機会を失う
    7. 環境を変えるのが困難になる
    8. 通学時間がかかる
  4. 中学受験のための準備について
  5. 中学受験に向いている子とは?
    1. 学習意欲の高い子
    2. 自立心が強く自己管理能力のある子
    3. 目的意識のある子
    4. 親の言うことを素直に聞く子
  6. 中学受験に向いていない子とは?
    1. 成長の遅めな子
    2. 周囲に流されやすい子
    3. 保護者だけが中学受験を希望している子
  7. 中学受験をする上での注意点とは?
    1. 子供の意思の確認
    2. 経済的な負担
    3. 入塾のタイミング
    4. 併願校の選定
    5. 両親のサポート
    6. 関連

中学受験をする動機とは?

ではそもそもなぜ中学受験をするのか考えてみたいと思います。

以下のようなことが中学受験の動機になるのではないでしょうか。

高校及び大学受験における子供の労力を省きたい

保護者として子供のことを思うと一番強い動機になるかもしれません。

中高一貫教育であれば高校受験は無く、大学受験に向けて受験対策のための時間を確保可能ですし、大学付属校であれば内部進学という選択肢もあります。

最終的な目標の大学入学における労力を軽減できるのは非常に魅力的です。

通いたい中学校がある

私立の学校は独自の教育方針や校風を打ち出しています。

また、上位校では高水準の教育を受けることも可能です。

このような点から中学受験をしたいと思われる方は多いかと思います。

両親・兄弟・親戚・友人が受験する(した)

自分の身近な人が中学受験をする(した)場合は、その影響を受けて受験するということもあるのではないでしょうか。

ただ流されて受験する・・・というのはお勧めしませんが、中学受験のきっかけとしては別に良いのではないかと思います。

中学受験を受けることのメリット及びデメリットを自分なりに解釈し、中学受験を今後にどう活かせるかを考えることができればきっかけは何でも良いと思います。

地元の公立中学校に通わせたくない

地元の公立中学校が荒れていて通わせたくない・・・というネガティブな理由もあるかと思います。

確かに良くない噂を聞いたり、実際に学級崩壊、暴力行為、女子生徒の妊娠などを聞くとためらいますよね(^^;

もちろん全部の公立中学校がそうだとは思いませんし、地域や地区によってこればっかりは大きく異なると思います。

下図は「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」をグラフ化したものです。

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

上のグラフは国立中、公立中、私立中における問題行動(対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物損壊)の発生件数合計を生徒1000人当たりで表したものになります。

認知されている件数だけですので、実際の数字を完全に反映しているとは言い切れませんが、公立中の発生件数が高いというのは本調査からも分かります。

このような実態からも公立中を避けたいと考える保護者がいても不思議ではありません。

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中学受験のメリットについて

繰り返しになりますが、中学受験のメリットとしては主に以下のことが考えられます。

  • 大学受験のための時間を確保できる
  • 内部進学で大学入学が可能になる
  • 幅広知識と基礎学力以上の学力を得られる
  • 私立の特色あるハイレベルな教育を受けられる
  • 勉強以外の時間も確保可能
  • 合格することで子供の自己肯定感が高まる
  • 忍耐力が培われる
  • 学習習慣が身につく
  • 時間管理が身につく

以下詳細に見ていきたいと思います。

大学受験のための時間を確保できる

一般的に私立の中高一貫教育の場合、高校2年生までには学校で学習する範囲を完了し、高校3年生の1年間は受験対策に使うことが可能です。

そのため大学受験のための準備期間をしっかりと確保でき、時間的なアドバンテージを得ることが可能です。

この時間的なアドバンテージを利用して、中高一貫校に通っていないライバル達に差をつけられるのは非常に魅力的ではないでしょうか。

内部進学で大学入学が可能になる

大学付属校であれば、学内での中間・期末試験の成績が一定水準以上で大学へ進学可能な場合があります。

また、内部推薦テストを受けることで進学可能な場合もあります。

いずれにせよ外部から一般入試で受験するよりも簡単に進学可能なため、受験対策のために膨大な時間を割く必要が無くなります。

特に難関大学の早稲田大学や慶応義塾大学へ内部進学できるとなると、そのメリットは計り知れないでしょう。

中学受験で頑張って大学受験の苦労を先取りするかどうか・・・。

お子様の個性や成長度合いに応じて考えたいところですね。

幅広知識と基礎学力以上の学力を得られる

中学受験を通して小学生の学習内容を復習するとともに、発展的な応用問題に取り組むことで広範な知識と基礎学力以上の学力を得ることが可能です。

仮に不合格だったとしても、中学校では同級生よりも一歩二歩リードした状態で中学校生活をスタートできると思います。

私立の特色あるハイレベルな教育を受けられる

公立校とは異なり、私立校は各校独自の教育方針を掲げています。

各校独自の教育方針を掲げることで他校との差別化を図り、ブランディングしているとも言えると思います。

お子様の長所を伸ばすために、お子様の特性や保護者の教育方針に合った私立校への進学は非常に魅力的ではないでしょうか。

また、私立校はその独自色を打ち出すためにハイレベルな教育をしていることも魅力的な点です。

近年安定的に東大合格者数を輩出している渋谷幕張を例に挙げると、「自調自考」の教育方針の下、自調自考論文という取り組みを行っています(高校1年生から2年生にかけて)。

2021年度の自調自考論文のタイトルを以下にいくつかピックアップしてみます。

  • 海援隊の政治思想
  • スマホクリップを商品化・販売できるか
  • F特異大腸菌ファージGIIIの可能性
  • 満員電車内で立っている乗客間の身体的距離を広げる電車内の座席配置とは何か
  • 日本における精神疾患の早期発見

引用:渋谷幕張中学高等学校ホームページ

非常にバラエティに富んだ論文が数多くあり、日本の社会課題を鋭く突いたような論文まであります。

もちろん論文を作成する上でのサポートも充実しており、大学進学前に論文作成の基本を学ぶことが可能です。

単純な学力だけではなく、高校卒業後も役立つ自分の主張を論理立てて伝える術を習得できることは、非常に魅力的だと思います。

勉強以外の時間も確保可能

中高一貫教育の場合は高校受験が無く、公立中の生徒が高校受験対策に勤しむ中、私立中の生徒はその分他のことに時間を割くことが可能です。

部活動や行事などに打ち込むのも良いですし、より上位の大学を目指したいのであれば、勉強に打ち込むのも良いでしょう。

高校進学時にも私立の時間的アドバンテージがあり、このアドバンテージがあることでお子様の選択肢も広がると考えられるのではないでしょうか。

合格することで子供の自己肯定感が高まる

中学受験で合格した場合、子供の中では達成感が生まれると思います。

実際小学校受験で合格した息子もそうでした。

合格発表を見た瞬間に家族全員で喜んだ際の息子の表情と喜びようは忘れることができません。

幼いながらに長期間の小学校受験対策をやり切った思いがあり、その感情が現れたものだと思います。

幼少期の成功体験は、自己肯定感を高め、何事に対しても積極的になります。

積極的になることで困難な問題に直面しても前向きでいられることが可能です。

この自己肯定感の高まりについては息子を見ているとその通りだと確信しています。

忍耐力が培われる

中学受験は長丁場の戦いになります。

一般的には小学3年又は4年から入塾し、3~4年間の長い長い戦いになります。

我が家は小学校受験で年少、年中、年長と約3年間受験に向けて取り組んできました。

小学校受験と中学校受験は異なりますが、小学生ながら息子はかなり忍耐強くなったと感じています。

中学受験も同様で、長い戦いに挑むことになります。

いかに自分を律して目標達成に向けて忍耐強くなれるかが、受験の勝負の分かれ目だと考えています。

合格するしないに関わらず、受験を通して忍耐力は確実に手に入るのではないでしょうか。

学習習慣が身に付く

中学受験で合格を勝ち取るためには学習習慣を早いうちから身に付けることが重要だと思います。

いくらやる気があってもそれを実行に移せないのでは全く意味がありません。

中学受験を通して学習習慣を身に付けておけば、例え不合格であったとしても高校受験や大学受験で役立つはずです。


時間管理が身に付く

学習習慣に通じるものがありますが、中学受験を通して時間管理も身につくと思います。

目標の志望校に受かるためには何を勉強し、自分には何が不足しているかを考えることで、自ら勉強計画を組んで時間管理の重要性を感じるはずです。

当然のことながら最初から時間管理ができる子供などいません。

最初は保護者のサポートが必要ですし、適宜継続的なサポートも必要になるでしょう。

慣れてきたら徐々に自分で勉強計画を立てさせ、時間管理を任せれば将来的にも役立つはずです。

我が家の息子には一日の計画を立てさせ、その日何をすべきか考えるよう習慣づける試みを実践中です。(中々上手くいっていませんが(^^;)

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中学受験のデメリットについて

続いて中学受験のデメリットについて考えてみたいと思います。

デメリットとしては以下のことが考えられると思います。

  • 学費が高く経済的負担が大きくなる
  • 時間的な制約が生まれる
  • 親子関係が悪化する恐れがある
  • 子供が勉強嫌いになる恐れがある
  • 友人関係の再構築が必要となる
  • 様々な価値観を持った人がいることを学ぶ機会を失う
  • 環境を変えるのが困難になる
  • 通学時間がかかる

メリットとデメリットの双方を考え、メリットとデメリットのどちらを取るかを慎重に考えたいところです。

以下、デメリットについて詳細を見ていきたいと思います。

学費が高く経済的負担が大きくなる

下のグラフは文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査の結果について」から公立中学校と私立中学校の学習費を表したものです。

出典:文部科学省, 令和3年度 子供の学習費調査の結果について(令和4年12月21日)https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00001.html

一目瞭然ですが私立中学校の学習費総額は公立中学校の約2.7倍となっており、経済的負担が公立中よりも格段に高くなります。

私立中学校の学習費総額を単純に12か月で割ると、月々約12万円の負担となり、この月々12万円を捻出できるかどうかが経済的に私立中学校に通わせることが可能かどうかを判断する目安になるかと思います。

ただし、各中学校によって当然のことながら学費は異なりますので、志望校の学費については事前にご確認をお願いいたします。

時間的な制約が生まれる

中学受験のための勉強は一般的に小学3~4年生から始めます。

そのため小学生の期間の半分以上を中学受験に費やすこととなります。

中学受験を第一に考えるとスポーツやピアノ等の習い事の時間を確保できなくなります。

また、子供の遊ぶための時間も必然的に削られることとなります。

中学受験のためにどこまで時間を犠牲にするかは家族間でよく話し合う必要があります。

親子関係が悪化する恐れがある

保護者のみが中学受験を望み、子供が中学受験を望まない際に起こりうる可能性があるのが親子関係の悪化です。

かく言う我が家も小学校受験の際に中々学力が伸びない息子に対して苛立ってしまったことが何回もありました。

小学校受験の場合は親の意向がほぼ全てと言っても過言ではないので、中学受験と同等に考えることはできませんが、中学受験においても親の考えはかなり影響があるのではないでしょうか。

中々伸びない子供の成績や勉強に対する姿勢などで苛立つことはきっと多くあると思います。

感情的に子供に当たってしまっては後々の親子の関係性も悪化しかねないことを念頭に置き、子供の言い分もしっかり聞いてあげることが重要ではないかと思います。

子供が勉強嫌いになる恐れがある

こちらも保護者のみが中学受験を強く望んでいる場合に起こりうる可能性があると思います。

子供が明確な目標や目的意識を持たず、親に言われるがままに中学受験を”やらされている”と思ってしまうと勉強嫌いになるかもしれません。

我が家では勉強する際には必ず将来にどんな仕事がしたいのか、どんなことに興味があるのか、そしてそれを実現するためにはどうするのかを問うようにしています。

少しでも勉強に対する目的意識を持ってくれるよう工夫しているつもりです。

また、中学受験の問題は小学校で習うものより当然のことながら難易度が高く、学ばなければならないことが膨大になります。

あまりにも難しいため子供が勉強に対する自信を喪失し、勉強嫌いになる可能性は十二分に考えられます。

友人関係の再構築が必要となる

中学受験をすると周囲の友人関係はリセットされ、また最初から友人関係を構築していく必要が生じます。

すなわち地元の子供たちとの友人関係は希薄になり、地元外の子供たちとの友人関係を構築する必要性が出てきます。

社交的な性格のお子様ならそれほど心配することも無いとは思いますが、内向的なお子様の場合はせっかく小学校の6年間で築き上げた友人関係を失うことになりかねません。

せっかく築き上げた友人関係を失うことに対して寂しい思いをするお子様もいることと思います。

また私立中の場合は住んでいる場所がバラバラのため、休日などに気軽に会って遊ぶということも難しくなるでしょう。

だたし、近年はスマホを持つ子供も多く、SNS等の発達によりそこまでコミュニケーションに障害があるとは思えません。

その一方で逆の考え方をすれば、小学校6年間の人間関係を断ち切りたい!と思うならこれはメリットにもなり得ます。

いじめなどの問題でお悩みの場合はお子様を救う千載一遇のチャンスとなり得ます。

様々な価値観を持った人がいることを学ぶ機会を失う

公立中には様々な家庭環境の子供がいます。

家庭の経済状況が良くなかったり、いわゆる不良少年なども公立中にはいます。

私立中に不良少年がいないかといわれるとそれも違いますが・・・。

私立中に入学すると家庭の経済状況が同等であったり、保護者の教育方針が同じであったり、画一的な価値観を持った人々の集まりが形成されます。

そのため自分とは異なる価値観を有する人々と触れ合う機会が格段に少なくなります。

しかしこれに関しては、学校外でボランティア活動や社会奉仕活動に親子で従事するなどすれば、このようなデメリットは打ち消せるのではないでしょうか。

同年代の価値観の異なる子供と触れ合う機会は減るものの、多様な価値観の人々と触れ合うことは十二分に可能かと思います。

環境を変えるのが困難になる

中高一貫教育の場合、中学から高校の6年間は環境がほとんど変わりません。

高校入試がある学校もありますが、完全中高一貫教育の場合はなおさら環境が変わることはありません。

万が一入学してからお子様に環境が合わないと思っても、環境を変えることが困難であり、お子様にとって辛い日々となってしまう恐れがあります。

通学時間がかかる

私立中に通うとなると、多くの場合は電車通学になるかと思います。

当然のことながら通学に時間もお金もかかることになります。

通学時間の分だけ他にできることの時間が失われてしまいます。

通学時間に本を読んだり音楽を聞いたり、隙間時間を活用する方法を考えなければなりません。

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中学受験のための準備について

中学受験の出題範囲は広く、膨大な量の勉強時間を費やすことになります。

いかに効率的に受験対策を行えるかがカギになります。

そんな時は塾や通信教育などを活用するべきです。

保護者のサポートだけではどうしても難しいのが情報収集の部分だと思います。

大手の塾などでは入試問題の出題の傾向などを分析し、受験対策を行っているのでその点で塾などを活用しない手は無いです。

また、中学受験の入塾のタイミングは小学3~4年生の間が一般的なようです。

中学受験をすると考えたら遅くとも小学3~4年生になる前に決断し、早め早めの行動が成功へと繋がります。

我が家の長男は早稲田アカデミーへすでに入塾しておりますが、入試の傾向、勉強法のポイント等を丁寧に解説されており、参考になる部分が多いです。

一人で悩んでいて苦しむぐらいであれば、入塾することをお勧めします。

もちろん費用との兼ね合いもあるかと思いますが・・・(^^;

中学受験に向いている子とは?

それでは中学受験に向いている子というのはどんな特徴を持っているのでしょうか?

以下にまとめてみました。

学習意欲の高い子

知的好奇心が強く、理解することに充実感を得るタイプの子供は中学受験に向いていると言えるのではないでしょうか。

小学校で習う内容が簡単に理解でき、より難解な問題に挑戦したいという気持ちが強い子供は中学受験自体を楽しめるかもしれません。

自立心が強く自己管理能力のある子

自分のことは自分で何でもやり、親に言われる前に予測して動ける子供は中学受験に向いていると思います。

中学受験では中学受験をしない他の子供が遊んでいる間に自分は勉強をしなければならず、自分を律する心が必要になります。

つまり自分のスケジュールを管理し、将来のために今何をすべきかを考えられる子供の方が中学受験に向いていると言えます。

そうでなければ長期間の戦いである中学受験を乗り切ることは困難だと思います。

目的意識のある子

親に中学受験をやらされている意識が強い子供は、中学受験の勉強で難しい問題などに直面した際に投げ出してしまう可能性が高いと思います。

その一方で、明確な目標や目的意識があるのであれば、それをクリアするために何が何でも目の前の困難に立ち向かう心構えができます。

我が家では勉強する際には勉強自体が目的化しないように、将来どうなりたいのか、そして勉強が将来とどう繋がるのかを子供に問うようにしています。

親の言うことを素直に聞く子

小学校受験ほどでは無いにしても、中学受験でも親のサポートは必須です。

中学受験を通して学習習慣や時間管理の術を身に付けてほしいとは思いますが、小学生には難しい面もあります。

そんな時に親のサポートが必要になります。

親の言うことを素直に聞き入れる子であれば、受験勉強も円滑に進められるかと思います。

しかしながら、自分の信念に従い親の言うことを素直に聞き入れないタイプの子供は受験対策を上手く進められない可能性が高いです。

残念ながらそういう子供は中学受験に向いていないと言わざるを得ないと思います。

中学受験に向いていない子とは?

逆に中学受験に向いていない子とはどんな子なのでしょうか?

以下にまとめてみました。

成長の遅めな子

子供の成長は個人差がかなりあると思います。

我が家には長男と次男がいますが、次男の方が兄の影響を受けているせいか成長が早いように感じます。

これは中学受験においても同じであり、まだまだ発達途上にある子供は成長の度合いが必ずしも一様ではありません。

中学受験時に既に精神的に成熟していて将来まで見据えているような子供もいれば、まだまだ幼稚な子供もいると思います。

遅咲きな子供だと思われる場合は、何が何でも中学受験をするのではなく、高校受験を検討するのもありだと思います。

ただし、近年高校での入試を取りやめ、完全中高一貫校になる学校や、高校受験の定員の減少もあることなどから、慎重に見極める必要があるかと思います。

周囲に流されやすい子

「友達が受験するから自分も受験する」というような子は中学受験に向いているとは言い難いと思います。

中学受験のための準備期間は複数年にわたる長期間の戦いになります。

そんな長く辛い戦いの動機が他人に依存していると途中で辛くなったら投げ出してしまう可能性は高いと思います。

やはり明確な目標や目的意識があるからこそ辛いときに踏ん張れると思います。

保護者だけが中学受験を希望している子

保護者だけが中学受験を希望している子供もやはり目標や目的意識が無く、辛いときに挫折しやすいかと思います。

保護者がよりよい環境で子供を学ばせたいと思うのは自然なことですが、子供が望んでもいないのに受験をさせることは押しつけ以外の何物でもありません。

この押しつけにより子供がストレスを抱え、精神に不調を来してしまっては元も子もないです。

親子で話し合い、中学受験をするか否か、また中学受験をするにしてもどの学校を志望校とするかを今一度話し合ったほうが良いと思います。

中学受験をする上での注意点とは?

これまで中学受験のメリット及びデメリットを見てきましたが、ここでは中学受験をする上での注意点についてまとめてみました。

子供の意思の確認

まずは何よりも子供の中学受験に対する意思の確認が必要だと思います。

小学校受験では親の意向がほとんだと思いますが、中学受験では子供本人の意思も重要だと考えます。

繰り返しになりますが、明確な目標や目的意識が無いのであれば子供のやる気が出ず、中学受験自体が単に子供のストレス要因に成り下がる恐れがあります。

経済的な負担

中学受験のデメリットとして私立中の学習費が高額であることを述べました。

また、中学受験のための塾の費用も無視できません。

塾の費用を支払ったからと言って合格できる保証もありません。

下表にSAPIXの2022年度の授業料を記載しました。

学年月額授業料(円)
1年生20,900
2年生22,000
3年生24,200
4年生41,800
5年生52,800
6年生59,950
※組分けテスト・マンスリーテスト・復習テスト等の授業の一環として実施するテスト費用、授業中に配付するテキスト・プリント等の教材費、冷暖房費等がすべて含まれている。
引用:SAPIXホームページ

もし仮に4年生から入塾し、3年間通ったとすると(6年生の12月まで)、

41,800 × 12 + 52,800 × 12 + 59,950 × 9 = 1,674,750

となります。

入塾を希望する塾がある場合、授業料については詳細を直接問い合わせて確認しておきましょう。

入塾のタイミング

入塾のタイミングも注意したい点です。

通常塾では中学受験のために複数年にわたるカリキュラムを組んでいます。

そのため塾の費用がもったいないと思い、小学6年生から入塾しても中途半端な状態で入塾することとなり、せっかくの塾の授業が無駄に終わる可能性が高いです。

入塾のタイミングについては「中学受験の塾通いは6年生からでも間に合うのか?塾の利用は計画的に!」の記事で詳しく書いてみましたのでご参照ください。

併願校の選定

併願校の選定も重要なポイントだと考えています。

中学受験の日程として例年2月1日から3日に多くの中学校の入試が集中しています。

中には午前と午後で違う中学校を受験する場合も考えられます。

せっかく中学受験のために準備をしてきたのだから、多くの中学校を受験したい気持ちは理解できますが、試験を詰め込み過ぎるとお子様が疲弊してしまい、本来の実力を発揮できない可能性も考えられます。

また、お子様の実力を考えながら日程上ライバルとの競合を回避できる中学校を受験するのも一つの手段だと考えます。

御三家と新御三家の試験スケジュールと競合との回避については、「【中学受験】男子御三家の倍率や学費は?東大合格へは駒場東邦がお得?!」の記事にも記載しましたので、是非ご参照ください。

両親のサポート

中学受験における両親のサポートは必須と言えます。

中学受験を通し、学力だけではなく時間管理なども身に付けて欲しいとは思うものの、小学生に何でも求めるのは酷ですよね・・・。

学習面だけではなく、場合によっては塾への送迎や塾の授業のフォローアップなども必要になってくると思います。

学習習慣が定着していない間はなおさら両親のサポートは必要です。

奥様が専業主婦の場合はある程度お子様のための時間を確保することはできるかと思いますが、共働きの場合は時間的にサポートが難しくなる可能性が高いです。

家族全員でのサポート体制の構築が必要だと考えます。


本記事では、中学受験のメリット及びデメリットについて紹介してきました。

中学受験のメリットとしては以下のことが考えられます。

  • 大学受験のための時間を確保できる
  • 内部進学で大学入学が可能になる
  • 幅広知識と基礎学力以上の学力を得られる
  • 私立の特色あるハイレベルな教育を受けられる
  • 勉強以外の時間も確保可能
  • 合格することで子供の自己肯定感が高まる
  • 忍耐力が培われる
  • 学習習慣が身につく
  • 時間管理が身につく

その一方で中学受験のデメリットとしては以下のことが考えられます。

  • 学費が高く経済的負担が大きくなる
  • 時間的な制約が生まれる
  • 親子関係が悪化する恐れがある
  • 子供が勉強嫌いになる恐れがある
  • 友人関係の再構築が必要となる
  • 様々な価値観を持った人がいることを学ぶ機会を失う
  • 環境を変えるのが困難になる
  • 通学時間がかかる

中学受験ではメリットばかりを見がちかもしれませんが、デメリットについても考慮する必要があります。

小学校受験と比較すると、お子様本人の意思や考えなどもしっかりしてくるため、本人の意向を無視した中学受験はお勧めしません。

お子様本人のやる気や意志を無視してしまうと後々家庭内不和の原因となりかねません。

また、家族のサポート体制も必須のため夫婦間での話し合いも重要だと考えます。

特に共働き世帯は中学受験のサポートに対して、父親と母親がどのように関わり合いをもっていくのかを事前に話し合えば、後々の受験に関する揉め事を回避できるかもしれません。

第一志望校に合格するためにも長期的な視点で計画的な受験準備に取り組みましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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