【中学受験】男子御三家の倍率や学費は?東大合格へは駒場東邦がお得?!

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中学受験

中学受験を目指す上で御三家と新御三家の名称をご存知の方も多いのではないでしょうか?

御三家は開成・麻布・武蔵新御三家は駒場東邦・海城・巣鴨を指します。

どの学校も高等学校から東京大学合格者を安定的に輩出し、人気実力ともに兼ね備えた名門校と言えます。

また個人的に中学入試の合格倍率東京大学の合格者数から駒場東邦が東大を目指す上でお得なのではないか?!と考えました。

ただし、これは入試問題の内容や毎年変わる受験者層については考慮していません。

あくまで数字上から思ったことです。

入試実績学費東京大学合格者数についてまとめてみましたので、ご活用いただければ幸いです。

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男子中学の御三家とは?

男子中学の御三家と言えばご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。

開成中学、麻布中学、武蔵中学のことを差し、東京大学合格者をこれまで数多く輩出し、数多くの著名人が卒業しています。

そのためどの中学も大変人気があるとともに、毎年熾烈な受験戦争を勝ち抜いた猛者のみが入学を許されます。

近年は徒競走の無い運動会が小学校では流行りのようですが(息子の小学校も)、現実社会では競争の連続です。

一概には言えませんが、競争に勝たなければ自分の理想を実現することはできないのではないでしょうか。

行き過ぎた平等教育にやや疑問を感じるところはあります・・・。

話は逸れましたが人気・実力ともに兼ね備えた各中学校の教育理念や入試情報などをまとめてみました。

開成中学

基本情報

所在地東京都荒川区西日暮里4丁目2番4号
創立年1871年
創立者佐野 鼎
教育理念①開物成務 ②ペンは剣よりも強し③質実剛健④自由
教育方針尖った個性をのばし、多様性を深く理解し、
グローバルに活躍・信頼されるたくましい大人をめざしてほしい

毎年コンスタントに東京大学合格者を輩出し、東京大学合格者数が堂々第一位のあの「開成」です。

著名なOBが多くおり、各方面で多彩な才能を発揮しています。

(Wikipediaの著名人掲載数が多いです・・・。)

入試実績

近年の入試実績を下表にまとめてみました。

開成中学は募集定員300名のところ、出願者は安定して1200名を超えています。

出願倍率はなんと5年連続で4倍を超えています。

実際の受験者数はやや減り、合格倍率は2.5~3倍で推移しています。

300名の枠を巡り毎年熾烈な争いが繰り広げられています。

個人的に意外だと思ったのは、合格者は400名前後いるものの、実際の入学者は100名ほど少ない点です。

学費、通学など諸々の事情があるとは思いますが、自分の息子が開成にもし受かったら・・・と考えたら、「行かせたい!」と思ってしまうので・・・。

年度20182019202020212022
募集定員300300300300300
出願者12341231126612461206
出願倍率4.14.14.24.24.0
受験者11711159118810511050
合格者388396397398416
倍率3.02.93.02.62.5
入学者306308304304305

学費

開成中学の初年度の学費合計は約112万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約9.3万円となりました。

(単位:円)

入学金320,000
施設拡充資金120,000
授業料492,000
施設維持費72,000
実験実習料72,000
父母と先生の会会費33,600
生徒会会費6,600
初年度合計1,116,200
月額93,017

麻布中学

基本情報

所在地東京都港区元麻布2-3-29
創立年1895年
創立者江原 素六
教育理念①真理を探究する心
②物事の本質を見極める力
③人類と社会に貢献する志

ホームページに書いてある通り、自由闊達・自主自立が校風の中学校です。

生徒同士の議論が活発なようで、自分の意見や考えを述べる力が育まれる学校と言えるのではないでしょうか。

プリスクールで英語圏の自己主張を身に付けた息子には合っているのではないかと密かに思っております。

入試実績

2022年度の入試実績を下表にまとめてみました。

(ホームページからは2022年度分しか確認できませんでした。)

募集定員300名のところ出願者は934名で出願倍率は3.1倍で、開成とまでは行きませんが、やはり人気が高いと言えるのではないでしょうか。

年度2022
募集定員300
出願者934
出願倍率3.1
合格者371

学費

麻布中学の初年度の学費合計は約110万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約9万円となりました。

(単位:円)

入学金300,000
授業料494,400
維持費120,000
実験実習費51,600
施設設備費102,000
生徒活動費7,400
PTA会費4,800
初年度合計1,080,200
月額90,017

麻布中学

基本情報

所在地東京都練馬区豊玉上1-26-1
創立年1949年
創立者根津嘉一郎
教育方針建学の理念「三理想」
①東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
②世界に雄飛するにたえる人物
③自ら調べ自ら考える力ある人物

開成中学や麻布中学の募集定員が300名に対して、武蔵中学は募集定員が160名であり、少人数制教育が魅力の一つです。

地図をご覧いただければ分かる通り、武蔵大学のキャンパス内に位置し、キャンパスは緑豊かであることも大きな魅力です。

入試実績

近年の入試実績を下表にまとめてみました。

募集定員が開成中学や麻布中学と比較すると少なく、出願者は550~650名の間で推移しており、出願倍率は3.4~4倍となっております。

出願倍率だけを見ると開成中学並みと言えるでしょう。

年度20182019202020212022
募集定員160160160160160
出願者548579601584640
出願倍率3.43.63.83.74.0
受験者541569580574626
合格者185186188183178
倍率2.93.13.13.13.5
入学者176176176176176

学費

武蔵中学の初年度の学費合計は約121万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約10万円となりました。

(単位:円)

入学金370,000
授業料520,000
維持費300,000
保護者会費14,400
校友会費8,200
初年度合計1,212,600
月額101,050
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男子中学の新御三家とは?

続いてご紹介するのは新御三家の駒場東邦中学、海城中学、巣鴨中学です。

新御三家は近年多くの東京大学合格者を輩出し、人気も実力も兼ね備えた中学校です。

また中高一貫のエスカレーター式であることも共通点です。

以下、新御三家の各中学校の詳細についてまとめてみました。

駒場東邦中学校

基本情報

所在地東京都世田谷区池尻4-5-1
創立年1957年
創立者額田 豊
教育方針自主・自律

安定して50名前後の東京大学合格者を輩出し、人気の高い中学校です。

部活動も盛んであり、男子シンクロのウォーターボーイズは文化祭でも注目の催し物となっております。

入試情報

募集定員が240名のところ、出願者は500~600名程度で、出願倍率は2.1~2.7倍となっております。

合格倍率は1.8~2.2倍となっており、御三家と比較すると低くなっております。

これは御三家と試験日が重なっていることが要因の一つと言えます。

年度20182019202020212022
募集定員240240240240240
出願者513548605645565
出願倍率2.12.32.52.72.4
受験者500527576623555
合格者284294290285292
倍率1.81.82.02.21.9

学費

駒場東邦中学の初年度の学費合計は約113万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約9.4万円となりました。

(単位:円)

入学金300,000
授業料492,000
施設維持費48,000
後援会費270,000
生徒会費8,000
PTA会費10,000
初年度合計1,128,000
月額94,000

海城中学校

基本情報

所在地東京都新宿区大久保3-6-1
創立年1906年
創立者古賀 喜三郎
教育理念①新しい紳士
②フェアーな精神
③思いやりの心
④民主主義を守る意思
⑤明確に意思を伝える能力
教育方針①一人ひとりの個性を磨き、能力を高める
②地球規模で考え、行動できる人間を育成する

もともとは高校入試も実施しておりましたが、現在は高校からの募集を行わない完全中高一貫校になりました。

起源は海軍予備校であり、明治時代に遡ります。

歴史ある由緒正しい中学と言ったところでしょうか。

入試情報

海城中学校は試験日が2日あります。

一般①と一般②を比較して見て頂けると分かると思いますが、一般①の出願倍率が3.2~3.8倍に対し、一般②の出願倍率が7.5~9.1倍となっています。

これは一般②の試験には御三家を受験するレベルの高い生徒たちが併願受験をするためです。

つまり一般②での受験は毎年競争が激化することを意味しています。

また近年の傾向として一般②では受験者が増加し、定員を多く超えた合格者を出しております。

一般①

年度20182019202020212022
募集定員145145145145145
出願者463539552545
出願倍率3.23.73.83.8
受験者437472481489
合格者164167165163
倍率2.72.82.93.0

一般②

年度20182019202020212022
募集定員145145145145145
出願者1094127612771315
出願倍率7.58.88.89.1
受験者4379219571006
合格者164290294305
倍率2.73.23.33.3

学費

海城中学の初年度の学費合計は約101万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約8.4万円となりました。

この他毎月15,500円の積立金があります。

(単位:円)

入学金300,000
授業料492,000
施設設備費180,000
生徒会入会金200
生徒会費6,000
PTA入会金2,800
PTA会費4,220
PTA特別会費12,000
後援会入会金4,200
後援会費6,780
独立行政法人日本スポーツ振興センター共済掛金460
海城学園安全会費1,500
初年度合計1,010,160
月額84,180

巣鴨中学校

基本情報

所在地東京都豊島区上池袋1-21-1
創立年1910年
創立者遠藤 隆吉
教育理念硬教育(努力主義)

新御三家の中では唯一高校入試も実施しております。

2016年に校舎の建て替えがあり、Googleのストリートビューからも分かるように、非常に綺麗な校舎となっています。

入試実績

巣鴨中学では3回に分けて試験が実施されます。

この他Ⅰ期の試験の午後に算数選抜試験が行われることから、御三家や他の新御三家と併願する生徒も多いです。

そのため算数選抜の入試実績をご覧いただければ分かる通り、出願倍率が25~38倍ととんでもない倍率になっています!

Ⅰ期

年度2019202020212022
募集定員80808080
出願者251423366309
出願倍率3.15.34.63.9
受験者240391325291
合格者9210286105
倍率2.63.83.82.8

Ⅱ期

年度2019202020212022
募集定員100100100100
出願者390678593485
出願倍率3.96.85.94.9
受験者281521462357
合格者122177168167
倍率2.32.92.82.1

Ⅲ期

年度2019202020212022
募集定員40404040
出願者312551469342
出願倍率7.813.811.78.6
受験者209399462224
合格者694916862
倍率3.08.12.83.6

算数選抜

年度2019202020212022
募集定員20202020
出願者508766638591
出願倍率25.438.331.929.6
受験者476701597561
合格者173235231249
倍率2.83.02.62.3

学費

巣鴨中学の初年度の学費合計は約104万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約8.7万円となりました。

入学金330,000
授業料480,000
施設費200,000
生徒会入会金1,000
生徒会費4,500
図書費2,500
巣園会費25,000
初年度合計1,043,000
月額86,917
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御三家と新御三家の学費の比較

御三家と新御三家の学費の比較をする前に下のグラフをご覧ください。

こちらは文部科学省の「平成30年度(2018年度)子供の学習費調査」から、公立中学と私立中学の学習費の内訳についてグラフにまとめたものです。

学習費総額費は学校教育費、学校給食費及び学校活動費となっています。

公立中学の平均は約49万円に対し、私立中学の学費の平均は約140万円だということが分かります。

単純に月額にすると、公立中学は月々約4万円、私立中学は月々約12万円の支払いが必要であることが分かります。

出典:文部科学省, 平成30年度子供の学習費調査の結果について(令和元年12月18日)https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf

その一方で、下図のとおり御三家及び新御三家ともに私立中学の平均の月々の支払額の約12万円を下回っております。

当初は平均よりも低いことに驚いたのですが、よくよく考えれば人気が高く、少子化にもかかわらず安定的に生徒を確保可能な御三家と新御三家は、学費をわざわざ高くする必要もありません。

少子化が加速していく近年において、偏差値が高く東大合格者も多い私立中学と偏差値の低い私立中学では、学費の格差が増々広がっていくのではないでしょうか。

高い学費を払って上位大学へ進学できないとなると私立中学へ行かせる意味があるのかとも考えてしまいます。

当然のことながら中学や高校へ通うのは大学進学のためだけではなく、人脈づくりや社会性を身に付けることも重要なので一概には言えません。

また、学費は平均よりも低かったとしても、そもそも御三家や新御三家に入学させるまでの費用も考えなければなりません。

別の機会に御三家及び新御三家に入学する前に必要な費用について考えてみたいと思います。

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御三家及び新御三家の入試実績の比較

御三家と新御三家の入試実績についていくつか比較してみたいと思います。

下のグラフは出願者数の推移を示しています。

(各中学校のホームページを参照し、データのあった中学校のみ記載しております。)

開成中学の出願者数は横ばいであり、安定した人気を誇っていることが分かります。

武蔵中学はここ5年では出願者数が増加傾向にあるようです。

駒場東邦中学に関しても、2022年を除き近年増加傾向であることが分かります。

海城中学については、一般②の出願者数は増加傾向にあることが分かります。

海城中学の一般②は御三家とも併願可能なので、出願者数が集中しやすいと思われます。

巣鴨中学に関しては2020年をピークとして、出願者数は減少傾向にあるようです。

続いて合格倍率について下のグラフの通りまとめてみました。

概ねどの中学校も合格倍率は2~4倍の間で推移していることが分かります。

その中でも駒場東邦中学に関しては合格倍率が2倍前後となっており、倍率だけで見ると入りやすいと言えるかもしれません。

実際にはそれぞれの中学校の入試問題の難易度、受験者数に左右されるため一概には言えません。

ただし、駒場東邦中学に関しては御三家と入試日が重なっているため、御三家を受験するハイレベルな生徒との競合を避けられるのは大きなメリットと言えるかもしれません。

試験日程との兼ね合いで戦略的に受験し、競合との戦いを回避しつつ、ハイレベルな中学への進学を目指すのもよいのではないでしょうか。

御三家と新御三家の東大合格者数比較

各中学校のホームページを参照し、御三家と新御三家の各高等学校の東大合格者数を下のグラフにまとめてみました。

ご存知の方も多いとは思いますが、やはり開成からの東大合格者は圧倒的です。

もちろん一学年の人数が異なるため単純比較はできませんが、やはり圧倒的合格者数を誇っております。

ちなみに今回は取り上げておりませんが、東大合格者数第二位の筑波大駒場の2倍以上の合格者数は流石としか言いようがありません。

また先ほど合格倍率が御三家及び新御三家の中では比較的低いと言った駒場東邦中学ですが、東大合格者数は60名とこの中では3番目となっております。

合格倍率が低く、東大合格者は多いので、お得に感じてしまうのは私だけでしょうか・・・。

と言っても東大合格は生徒自身の努力の結果なので、一概には言えません。

ちなみにデータのあった各高等学校の東大合格者数の推移を以下のグラフにまとめてみました。

学部別に合格者が分かる高等学校は、学部別合格者を掲載しました。

開成高等学校では、多少の変動はありますが安定して180名前後の東大合格者を輩出していることが分かります。

駒場東邦高等学校に関しては、近年60名前後で推移しておりますが、2015年に東大合格者が80名を超えておりました。

海城高等学校は、東大合格者数は50名前後であり、安定した東大合格者を輩出していると言えます。

巣鴨高等学校は2019年をピークに東大合格者は減少傾向のようです。

保護者としては東大を目指す多くの生徒に囲まれて、ハイレベルな環境で日々過ごすことが子供の幸せかどうかと問われると、難しいところはあります。

しかしながら、やはりよりよい環境で学習できればと願わずにはおれません。

ライバルでありながら同志でもある他の生徒と切磋琢磨してくれるような環境が理想だと考えています。


本記事では、男子の御三家と新御三家の入試実績、学費、進路について紹介してきました。

中学入試の合格倍率と高等学校での東大合格者数で考えると、駒場東邦中学校は狙い目と言えるのではないでしょうか。

駒場東邦中学校は御三家中学との入試日が重なり、ハイレベルな生徒との競合を回避できるところが入学しやすさの大きな要因なのではないでしょうか。

ただし、入試問題の内容や受験者が毎年異なるので一概には言えないことに注意が必要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

併せてこちらの記事もお読み頂ければ幸いです。

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