中学受験で有利になる資格・検定試験は?英検と数検に優遇措置あり!

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中学受験で有利な英検、数検などの紹介中学受験
中学受験で優遇措置のある資格・検定試験の英検と数検の紹介。その他中学受験で役立つ資格・検定試験を紹介。

中学受験で有利になる資格・検定試験と言えば、実用英語技能検定(英検)が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。

実際に英検取得により、中学受験で加点などの直接的な優遇措置が多々あります。

また調べたところによると、実用数学技能検定(数検)でも中学受験時に加点などの直接的な優遇措置があることも分かりました。

本記事では英検のような直接的に有利になる資格・検定試験はもちろん、中学受験で活用可能な資格・検定試験についても調べてみました。

資格・検定試験合格による達成感でお子様のモチベーションをアップさせるのも立派な受験戦略だと考えます。

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実用英語技能検定(英検)について

詳細は以前書いた記事「中学受験に英検取得は有利!5つのメリットをご紹介!」をご覧頂きたいのですが、英検取得によって中学受験で直接的な恩恵を受けられます。

英検取得による中学受験における具体的なメリットは以下になります。

  • 英検必須の中学校に出願可能になる
  • 得点が加点される
  • 学科試験が免除される
  • ボーダーラインの時に優遇、評価参考となる
  • 奨学金を得ることができる

志望校に英検取得による優遇措置がある場合は、取っておいて損は無いでしょう。

また優遇措置の内容は各中学校によって異なりますので、まずは志望校の入試要項を確認しましょう!

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実用数学技能検定(数検)について

数検の名称でご存知の方も多いのではないでしょうか?

数検は英検と同様に中学受験において加点等の優遇措置があり、中学受験において非常にメリットがある検定試験と言えます。

以下に数検についてまとめてみました。

数検とは?

公益財団法人日本数学検定協会が実施しているのが、実用数学技能検定(数検)です。

検定の内容は以下の通りです。

引用「数学検定・算数検定は、算数・数学の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定として文部科学省が後援しています。また年に一度、成績優秀な団体および個人を表彰し、「文部科学大臣賞」を授与しています。」

このように文部科学省が後援をしている、国のお墨付きの検定と言えます。

また表彰制度があり、文部科学大臣賞も授与されることから、表彰されれば子供のモチベーションアップにはうってつけと言えるのではないでしょうか。

また2級以上合格で「高等学校卒業程度認定試験(旧「大検」)」の必須科目「数学」が試験免除になるため、非常に実用的な検定試験とも言えます。

級は1級から11級まであり、目安となる学年は下表の通りです。

階級目安となる学年
1級大学程度・一 般
準1級高校3年程度(数学Ⅲ程度)
2級高校2年程度(数学Ⅱ・B程度)
準2級高校1年程度(数学Ⅰ・A程度)
3級中学校3年程度
4級中学校2年程度
5級中学校1年程度
6級小学校6年程度
7級小学校5年程度
8級小学校4年程度
9級小学校3年程度
10級小学校2年程度
11級小学校1年程度
かず・かたち検定幼児

数検取得は中学受験で有利になるのか?

ずばり中学受験において直接的なメリットが数検にはあります。

そのメリットは以下のようなものです。

  • 得点が加点される
  • 数検保有で出願が可能となる中学校がある
  • 合否判定時に考慮される
  • 内申点に加点される

中学校によって求められる級は様々ですが、概ね3級以上で上記のような優遇措置を受けられるようです。

ただし、中学校によって求められる級と優遇措置の内容は大きく異なるため注意が必要です。

入試要項から首都圏にある中学校で優遇措置を設けている中学校を下表にいくつか記載してみました。

詳細については各中学校の入試要項のご確認をお願いいたします。

また、志望校に優遇措置があるかどうかは志望校の入試要項のご確認をお願いいたします。

東京

学校名階級優遇措置
共栄学園中学校(全コース)4級
以上
全入試において合否判定考慮
工学院大学附属中学校3級
以上
(先進文理・文理コース)一般入試(併願優遇)、推薦入試において5段階評価の1点とみなし、加点する
麹町学園女子中学校(東洋大学グローバルコース)3級
以上
推薦入試・併願優遇入試において内申点に+1加点
佼成学園中学校(普通科・文理コース)準2級以上推薦入試では推薦基準(出願条件)、一般入試では併願優遇の基準(出願条件)として利用できる
佼成学園女子中4級
以上
4級:105%、3級:110%、準2級:115%、2級:120%の加点
国士舘中学校準2級
以上
選抜クラス 推薦入試で3科、5科、内申加点(1ポイント)あり
立教池袋中学校3級程度一般入試・帰国児童入試において参考

神奈川

学校名階級優遇措置
慶應義塾湘南藤沢中等部優遇措置ではないが、出願書類(活動報告書)に記入があれば参考とす る
法政大学第二中学校参考程度
相模女子大学中学部6級以上一般入試において参考程度

千葉

学校名階級優遇措置
日出学園中学校(普通科)6級以上「サンライズ入試」において出願資格の1つ
三育学院中学校選考の際に優遇あり 
千葉明徳中学校高等学校(全コース)3級以上一般入試において出願時 評定+1

埼玉

学校名階級優遇措置
国際学院中学校7級以上合否判定考慮(算数検定)
埼玉平成中学校6級以上<参考>専願において
千葉明徳中学校高等学校(全コース)3級以上一般入試において出願時 評定+1


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日本漢字能力検定(漢検)について

漢検の名称でご存知の方も多いのではないでしょうか?

最近では小学校単位での団体受験も増えてきているようです。

以下に漢検についてまとめてみました。

漢検とは?

漢検は公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施している漢字能力を測定する技能検定です。

漢字の読み書きのみならず、漢字の意味も問われ、文章中で適切に使用できるかについても試されます。

漢検の級、レベル及び対象漢字数は下表の通りです。

レベル対象漢字数
1大学・一般程度約6000字
準1大学・一般程度約3000字
2高校卒業・大学・一般程度2136字
準2高校在学程度1951字
3中学校卒業程度1623字
4中学校在学程度1339字
5小学校6年生修了程度1026字
6小学校5年生修了程度835字
7小学校4年生修了程度642字
8小学校3年生修了程度440字
9小学校2年生修了程度240字
10小学校1年生修了程度80字

漢検取得は中学受験で有利になるのか?

調べてみたところ中学受験において、漢検取得による直接的な優遇措置は無いようです。

それでは漢検取得は意味がないのか?という疑問が当然出てくるかと思います。

決してそんなことはありません。

次の項で中学受験の際に漢検を取得するメリットについてまとめてみたいと思います。

漢検取得のメリット

中学受験時における漢検取得のメリットについてまとめてみました。

中学受験時に加点等の優遇措置はありませんが、取得しておいて損はないのではないでしょうか。

小学校で習わない漢字にも対応できる

中学受験で出題される漢字のレベルは各中学校によって異なります。

小学校で習う範囲から主に出題されますが、中には応用問題もあり、小学校で習わない漢字の出題もあります。

漢検4級以上取得を目指し、日々漢字の勉強に取り組んでいれば小学校で習っていない漢字にも対応できるようになります。

また長文読解問題では、一般書籍から引用されるケースがあります。

当然のことながらこのような場合は小学校の範囲を超えた漢字が文中に出てきます。

ふりがなが振ってあるケースが多いかとは思いますが、その漢字を知っていることで動揺することなく試験に集中することが可能かと思います。

精神面での安定を手に入れるためにも、時間的に余裕があるのであれば漢検4級以上を取得しておいて損はないでしょう。

受験願書に記入できてアピール材料にできる

中学校によって評価は異なるかと思いますが、受験願書に記入して努力してきたことをアピールする材料にすることは可能かと思います。

アピールするためには、小学生6年生修了程度の5級を超えて4級以上を取得しておきたいところです。

h4:達成感が得られ勉強に対するモチベーションアップに繋がる

これはどのような資格や検定試験でもそうですが、合格することで得られる達成感は何物にも代えがたいものがあります。

これは大人でも同じかと思います。

子供の自己肯定感と勉強に対するモチベーションを高め、自信をつけさせるためには小さな成功体験の積み重ねこそが重要だと考えます。

また、試験慣れさせるためにもこのような検定試験を利用するのも一つの手段だと思います。

緊張感漂う環境下で試験を受けることに慣れておけば、本番でも動揺せず試験に臨めると思います。

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珠算(そろばん)検定について

小学生の頃にそろばん教室に通われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そろばん教室は令和の時代になっても根強い人気があるようで、国立小学校に通う息子の同級生も何人か通っています。

そんなそろばんの検定試験である珠算検定についてまとめてみました。

珠算検定とは?

公益社団法人全国珠算教育連盟、一般社団法人日本珠算連盟、公益社団法人全国珠算学校連盟が実施しているのが、珠算検定です。

一般的には全珠連(全国珠算教育連盟)と日珠連(日本珠算連盟)が有名かと思います。

各組織と検定試験名称の対応は下表の通りです。

日珠連の検定試験は計算量が多く、難易度も高く設定されています。

全珠連の2段が日珠連の1級に相当すると一般的には言われています。

難易度からも日珠連の検定試験を受けておいたほうが評価は高いと考えられています。

いずれも珠算と暗算の2種類の検定試験があり、それぞれ級と段位の設定があります。

組織検定名称
公益社団法人全国珠算教育連盟珠算検定試験
一般社団法人日本珠算連盟珠算能力検定試験
公益社団法人全国珠算学校連盟全国珠算技能検定試験

珠算検定取得は中学受験で有利になるのか?

取得するからには中学受験で活用したいと思いたいものです。

しかしながら各中学校の入試要項を確認したところ、調べた限りでは加点などの優遇措置を見つけることができませんでした。

ただし、内申書に記載してもらえる場合もあるようなので、内申書に記載してもらえればプラスに働くこともあるかと思います。

また、珠算検定3級は小学生が取得する級と考えられているので、珠算検定2級以上だと高評価を得られる可能性が高いです。

中学受験で直接的なメリットは無くても、そろばんを習うことで得られるメリットは多くあります。

次の項でご紹介いたします。

珠算検定取得のメリット

珠算検定を勉強することで得られるメリットについてまとめてみたいと思います。

単に検定に受かるだけではなく、その過程で得られるメリットは中学受験でも役に立つでしょう。

計算スピードの向上

そろばんを学ぶ最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。

この計算スピードの向上は武器になるとともに、試験の時にも計算スピードに自信があれば、慌てることなく問題に取り組み、イージーミスも防げると思います。

「自分は計算スピードがある!」

と自己肯定感を高めておくことは精神的な安定に繋がるでしょう。

集中力の向上

そろばんに向かって無心で計算をすることは集中力の向上に繋がります。

集中力が向上すればやはりイージーミスの防止に繋がります。

受験時も高い集中力で臨むことができればそれだけ合格を引き寄せられると思います。

歴史能力検定(歴検)について

歴史好きなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

歴検とはどのような検定試験なのか調べてみました。

歴検とは?

元々は1997年に歴史能力認定試験として始まり、1999年に歴史能力検定試験に名称が変更された歴史に関する知識力などを測る検定試験です。

主催しているのは歴史能力検定協会で、運営は日販セグモ株式会社になります。

各級とレベルは下表の通りです。

表のとおり1級から5級まであり、3級から日本史と世界史に分かれています。

レベル
1級日本史・世界史学校での学習範囲外からも出題
2級日本史・世界史高校生程度
3級日本史・世界史高校生程度
準3級日本史中学生程度(中学範囲外の出題も有り)
4級歴史基本中学生程度
5級歴史入門小学校修了程度

歴検取得は中学受験で有利になるのか?

調べた限りでは中学受験で加点などの直接的な優遇措置は見当たりませんでした。

歴検のホームページ上では、中学受験の内申書に記載する目的であれば、5級取得が該当すると記載されていました。

なお、歴検は高等学校卒業程度認定試験の科目免除や全国通訳案内士試験の科目免除で活用可能でした。

出典:文部科学省, 高等学校卒業程度認定試験 免除要件https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/06033010/__icsFiles/afieldfile/2018/05/02/1232944_003.pdf

出典:日本政府観光局, 2022年度全国通訳案内士試験 https://www.jnto.go.jp/jpn/

ただし、中学受験で直接的な優遇措置は無かったとしても、歴検には以下のようなメリットがあると思います。

歴検取得のメリット

歴検を勉強することで得られるメリットについてまとめてみたいと思います。

単に検定に受かるだけではなく、その過程で得られるメリットは中学受験でも役に立つでしょう。

苦手範囲の洗い出しと克服

検定試験を受けることで自分の歴史に対する知識を客観的に測ることが可能です。

まずは自分の歴史に対する知識レベルを可視化し、どの程度か把握することで今後の勉強の方向性を決めることが可能かと思います。

特に検定試験を通して自分が苦手とする範囲が明確になり、その苦手な範囲を克服することが中学受験時にも役に立つでしょう。

知識のアウトプットの場を作り、知識の定着に繋がる

歴史などの科目は当然のことながら暗記が中心の科目だと思います。

学習する上ではインプットはもちろん重要ですが、アウトプットする機会が無いと知識は定着しづらいです。

アウトプットの機会を設けることで知識定着に役立ちます。

検定試験合格によるモチベーション向上

先ほども申し上げた通り、歴史などの科目は暗記が中心となり、ただただ暗記をするのは苦痛です・・・。

私自身歴史、地理などは苦痛以外の何物でもありませんでした・・・。

検定試験合格という目標を掲げ、達成した時の達成感は勉強に対するモチベーション向上に繋がることは間違いないと思います。

資格・検定試験を受ける上での注意点について

ここまで各資格・検定試験についてご紹介してきました。

また、各資格・検定試験を通して中学受験時の優遇措置やメリットについても併せてご紹介してきました。

しかしながら、資格・検定試験に合格することが最終的な目標ではありません。

あくまで志望校に合格することが目標であり、資格・検定試験は通過点の一つに過ぎません。

従って、資格・検定試験の勉強に時間を先過ぎてしまい、中学受験のための勉強に使える時間が少なくなってしまっては意味がありません。

現状の実力を測る、モチベーションを向上させるなどの目的で資格・検定試験を受けるのは良いですが、資格・検定試験だけに集中しすぎないことが重要です。

資格・検定試験に落ちたからと言って、志望校に合格しないわけではありませんので・・・。(出願条件の場合は除く)

資格・検定試験はあくまで一つの手段であることを念頭において志望校合格を目指して頑張りましょう!


本記事では、中学受験時に有利になる資格・検定試験について紹介してきました。

中学受験で加点などの直接的な優遇措置があるのは以下の資格・検定試験でした。

  • 実用英語技能検定(英検)
  • 実用数学技能検定(数検)

中学受験で直接的な優遇措置は無くとも、その他ご紹介した資格・検定試験も中学受験において十分メリットはあるかと思います。

ただし、資格・検定試験にのめり込んでしまい、中学受験の勉強が疎かになってしまったら本末転倒です。

お子様のモチベーション向上に使うぐらいの気持ちで勉強するのがちょうどいいのかもしれません。

そこは各ご家庭の判断になるかと思います。

我が家でも英検のより上の級の取得に向け準備中です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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