朝ごはんを食べないと成績が下がる?朝ごはんと学力の関係とは?

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朝ごはん食べない成績学力関係中学受験

書き出し文

Yahoo!ニュースで朝ごはんとテストの成績の関係について取り扱った記事が掲載されておりました。

ニュース記事によると細心の脳科学で朝ごはんの質がテストの成績に影響するとのことでした。

また、家族で朝ごはんを食べる回数が多いほどテストの点数がよくなるとの結果も出ているようです。

本記事では朝ごはんと成績の関係、朝ごはんと集中力の関係等について調べてまとめてみました。

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成績と朝ごはんに関するニュースについて

東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授の「朝食と脳の働き」の研究結果より、朝ごはんの質がテストの成績に影響すること、家族で朝ごはんを食べる回数が多いほどテストの点数がよくなることが分かったそうです。

朝ごはんをとった方が脳にエネルギーが供給されてテストの成績が良くなるのはなんとなくイメージできそうですが、家族で朝ごはんを食べる回数が多いほどテストの点数が良くなるのは初耳でした。

また朝ごはんをしっかりとれるかどうかは、就寝時間の影響を受けるというのも日々の生活から非常に共感できる点でした。

詳細はニュース記事をご参照頂ければと思います。

参考:Yahoo!ニュース cookpad news, “成績伸びる子が食べている「朝ごはん」と家族の習慣”, 2023-5-6, https://news.yahoo.co.jp/articles/04f251009b8be31f71569d7a9609ef01eee598fc?page=1

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朝ごはんと学力の関係について

文部科学省の「令和4年度 全国学力・学習状況調査」から、下のグラフを作成してみました。

出典:文部科学省, “令和4年度 全国学力・学習状況調査”, 令和4年7月28日, https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/1419141_00002.htm

上のグラフは小学生及び中学生の朝食の摂取と平均正答率を表したものになります。

縦軸は各教科の平均正答率を表し、各縦棒グラフは朝食を食べる頻度を表しています。

小学生でも中学生でも、またいずれの教科においても朝食を摂取した頻度が高い場合の方が平均正答率が向上していることが分かります。

このように文部科学省の調査結果からも、朝食を摂取したほうが成績は向上することが分かります。

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朝ごはんと集中力の関係について

続いて朝ごはんと集中力の関係について見てみたいと思います。

脳のエネルギー源はブドウ糖であり、このブドウ糖が不足した状態になると疲労感が増加し、集中力が減退します。

言い換えればブドウ糖を適切に補給できれば集中力を持続することが可能となります。

人間が1回の食事で体内に蓄積できるブドウ糖は、個人差はありますが約12時間と言われています。

例えば前日の夜7時に夕食をとったとすると、翌日の朝7時には蓄積されたブドウ糖が消費され、朝食を抜くことで脳がエネルギー不足となり、集中力減退に繋がることになります。

昼食まで何も食べないとなると、午前中は集中力が低下した状態で授業を受けることになり、授業に身が入らず全く無意味な時間になってしまう恐れがあります。

もし午前中にテストがあり、朝食を抜いて集中力がない状態でテストに臨んでしまったら…

ケアレスミスなどを連発して酷いテスト結果になる可能性は高くなることでしょう。

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朝ごはんを食べることのメリットについて

朝ごはんを食べてブドウ糖を補給することで脳のエネルギー不足を回避するほか、体温を上昇させて血流がよくなり、ごはんやおかずを噛むことで脳や胃腸が刺激されて脳や体を目覚めさせることが可能です。

また朝ごはんを食べることで生活リズムも整い、規則正しい健康的な生活を送ることも可能になります。

朝ごはんを食べず午前中エネルギー代謝が低い状態が続き、昼食を食べてからエネルギー代謝が高い状態になると夜更かにも繋がってしまいます。

朝ごはんと学力と感情の関係についての論文

2021年に興味深い論文が公表されておりました。

日本食育学会誌に「小学生における朝食欠食が学業成績および感情に及ぼす影響」という論文が掲載されており、学業成績だけではなく、ネガティブな感情にまで影響を及ぼすというものでした。

朝食を摂取した群と欠食した群に分け、「学校は楽しいか」という質問に対しては、朝食を摂取した群は「はい」と回答した割合が高く、朝食を欠食した群は「いいえ」と回答した割合が高かったそうです。

さらに「自分のことが好きですか」という質問に対しては、先ほどと同様に朝食を摂取した群は「はい」と回答した割合が高く、朝食を欠食した群は「いいえ」と回答した割合が高かったそうです。

この結果は生物の分子時計に基づく、休息や活動リズムが24時間周期で変動するサーカディアンリズムが原因とのことです。

サーカディアンリズムの維持には食事の中でも朝食の摂取が重要であることが近年の研究結果から明らかになりつつあるそうです。

このサーカディアンリズムが崩れることで疲労や倦怠感を感じ、それがネガティブな感情を招いている可能性があるとのことです。

この研究結果からも規則正しい生活が、学業だけではなく、前向きな気持ちで生活することにも繋がっていることが良く分かります。

物事を前向きに考えられないと、何ごとも面倒くさく感じ、新しいことに挑戦することを避けるようになり、子どもの生育上よろしくないのは明らかだと思います。

子どもが低学年のうちは説明するのは難しいかもしれませんが、ある程度の年齢であればこのような研究結果を噛み砕いて伝え、朝食及び規則正しい生活の重要性を理解させるのが良いと思います。

参考:小林仁美等, “小学生における朝食欠食が学業成績および感情に及ぼす影響”, 日本食育学会誌, 2021, 15(1), p.33-38., https://www.jstage.jst.go.jp/article/shokuiku/15/1/15_33/_pdf/-char/ja

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本記事では朝ごはんと成績の関係、朝ごはんと集中力の関係等について調べてまとめてみました。

ニュース記事によると細心の脳科学で朝ごはんの質がテストの成績に影響するとのことでした。

また過去の論文から朝食を抜くことでネガティブな感情が湧いてくるとのことでした。

朝食を抜くことによる影響が学業の成績だけでなく、人生をポジティブに過ごせるかどうかまで関わってくるのであれば、朝食を抜くわけにはいきませんよね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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