箕面こどもの森学園はオルタナティブスクール?費用・進路・口コミ?

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興味深いニュースをみました。

国公立でも私立でもないもう一つの学校「オルタナティブスクール」が近年注目されているようです。

実は私は初めて「オルタナティブスクール」というワードを聞きました。

どうやらフリースクールもこのオルタナティブスクールに含まれるようです。

ニュースで紹介されていたのは「箕面こどもの森学園」というオルタナティブスクールでした。

なんと認可外の学校ですが入学待ちが100人以上とのこと…(;゚д゚)ゴクリ…

本記事では箕面こどもの森学園の費用、進路、口コミ、オルタナティブスクールについて調べてまとめてみました。

オルタナティブスクール「箕面こどもの森学園」のニュースについて

YouTubeのニュースでオルタナティブスクール「箕面こどもの森学園」の特集が組まれておりました。

正直なところオルタナティブスクールというワードを初めて聞きました(^^;

箕面こどもの森学園はなんと入学待ちの子供が100人以上いる人気のオルタナティブスクールです。

小学1年生から中学3年生までが通っており、全校生徒は67人と学校としてはこじんまりとしていますが、ニュースを見た印象ではとにかく自主性を重んじているという感じでした。

学習計画を自分で立て、計画通りに学習を進めていくとのことでした。

小学生のうちから大学みたいに自分で履修計画を立てるとは…

また修学旅行では行先選びから旅費の集金まで子どもたちで行っているとのことですから、自立したしっかりした子供になるのではないかと一保護者として感心してしまいました。

スタッフは元公立学校の教員がおり、教員資格を持った人から指導を受けられるためその点も安心です。

子供の中には他の小学校で不登校になってしまったものの、箕面こどもの森学園では他の子供たちと無理に仲良くしなくてもよく、自分に正直になれてよかったとのコメントもありました。

出典:文部科学省, 令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査:文部科学省

上のグラフは文部科学省の調査による近年の小中学校における不登校児童・生徒数です。

グラフをご覧いただければ一目瞭然ですが、右肩上がりで不登校児童・生徒数は増加し、特にここ5年の増加は顕著です。

このような背景を考えると、箕面こどもの森学園に入ってよかったという子供の声を聞くと一保護者としては安堵します。

自分の子供がいつ不登校になるかも分かりません。

そんな時オルタナティブスクールが救いの手となる可能性もあります。

このような利用者である子供の声は非常に参考になります。

オルタナティブスクールとは?

そもそもオルタナティブスクールとは何なのでしょうか?

恥ずかしながら私は今回のニュースで初めてお聞きしました(^^;

ただし、オルタナティブスクールのはっきりとした定義は無いようで、現在の公立学校や私立学校の公教育とは異なり、独自の教育理念・方針により運営されている学校の総称のことのようです。

聞き馴染みのあるフリースクールもオルタナティブスクールの一種とのことです。

「フリースクール」という言葉自体は私が学生の頃に見た、井上真央さん主演の「キッズ・ウォー」で知りました。

井上真央さん演じる今井茜の義理の兄・今井健一が、クラスメートからのいじめを受け、フリースクールに通っているというドラマ上の設定で初めてフリースクールの存在を知りました。

キッズ・ウォー5では、今井家の父・大介と母・春子、さらには娘の真理が交通事故でいきなり無くなったとの設定で始まり、兄弟全員がフリースクールに入るというストーリーになった時には度肝を抜かれましたが…(^^;

いきなりこんなストーリーになったのは、今井春子役の生稲晃子さんが実生活でご結婚されてドラマ出演の継続が難しくなったという大人の事情があったそうです…

ドラマが終了して15年以上経ってから私はその大人の事情を知りましたが…(^^;

話は大分逸れてしまいましたが、多くのオルタナティブスクールは無認可で卒業資格を得ることができないため、子供たちは近所の公立学校に籍だけは置いているとのことです。

箕面こどもの森学園も同様に学校教育法で認められた学校ではないため、卒業資格は得られません。

そのため地元の公立学校に在籍し、箕面こどもの森学園での出席日数や授業で学んだことを学期の終わりに在籍校に通知するようです。

箕面こどもの森学園について

今回特集されていた箕面こどもの森学園について以下にまとめてみました。

箕面こどもの森学園の基本情報

所在地大阪府箕面市小野原西6-15-31
アクセス阪急北千里駅から徒歩15分 等
設立年1999年
設置者認定NPO法人 コクレオの森
代表理事藤田 美保
受入年齢小学1年生から中学3年生

箕面こどもの森学園は認定NPO法人コクレオの森によって運営がされております。

教育の理念は以下のとおりです。

子どもは、自ら学ぶ意欲を持ち、自らの力で学ぶことができるという学習者中心の教育観に立ち、子どもたちが創造的で共生的な生き方を身につけた自立した人間に育つことを支援します。

引用:認定NPO法人コクレオの森,”箕面こどもの森学園”,https://cokreono-mori.com/kodomonomori/index.html

ニュースでも子供たちが自主的に授業や修学旅行の計画を立てている様子が放送されておりましたが、まさに教育理念が反映された結果と言えるのではないでしょうか。

また、この教育理念はどこかで見たことがあるなと思ったら、以前当ブログでも紹介した俣幼児生活団と非常に似ていると思いました。

小俣幼児生活団ではモンテッソーリ教育及びアドラー心理学を取り入れ、保育理念に「子どもは大人と対等。体が小さいだけ」を掲げ、見守るだけで特に指示はせず、ルールは子どもが決め、行動に責任を持たせて成長を促す独自の保育ルールがありました。

自立を促すという面では、両者は似ているのかもしれません。

箕面こどもの森学園ではフレネ教育とういものを取り入れており、このフレネ教育では子どもたちの生活や興味から出発した自由な表現による学習を重視し、学習は個別化されており自分で計画を立て協働しながら学習を進めるという方法を取ります。

やはり自立を促すような教育論を採用していることが分かります。

教育と言っても様々な教育論があり、奥が深いですね…(^^;

その他イエナプラン教育という異年齢の子どもたちによって構成される学級を運営し、この点も小俣幼児生活団と似ています。

フレネ教育とイエナプラン教育をベースとして、ESD、持続可能な未来をつくる教育を行っているそうです。

公立学校よりもかなり教育論に踏み込み、子供たちのことを考えた教育を行っている印象を私は受けました。

箕面こどもの森学園は住宅街の一角に位置しております。

ベージュの落ち着いた外観で、周囲の環境に溶け込んでおります。また学校というよりも、大きな住宅のような印象で、これなら学校が嫌いになってしまった不登校の子供でも、登校に対する心理的なハードルを下げられるのではないかと思いました。

2010年時点では「こんな学校に出会いたかった!」との横断幕が掲げられておりましたが、ニュースに出演していた子供のコメントからもまさに言葉通りの学校運営ができているのではないでしょうか。

箕面こどもの森学園の費用

箕面こどもの森学園の費用については学校の募集要項に記載がありましたので、小学部について下表にまとめてみました。

2025年度からは学習費が月額52,800円に変更となるようですので、詳細は募集要項をご確認ください。

また中学部についても詳細は募集要項をご確認ください。

箕面こどもの森学園の小学部の初年度の学費合計は87万円となりました。

単純に12か月で割ると、月額約7.3万円となりました。

入学金250,000
学習費567,600
施設費53,000
初年度合計870,600
月額72,550
(単位:円)
引用:認定NPO法人コクレオの森,”2024年度箕面こどもの森学園新小学1年生募集要項”,https://cokreono-mori.com/user/media/kodomono-mori/pdf/shogakubu.pdf

下図は文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査の結果について」をグラフ化したものです。

私立小学校の学習費総額は約167万円で月額約13.9万円であり、公立小学校の学習費総額は約35万円で月額約2.9万円であることから、箕面こどもの森学園の学費は私立小学校と公立小学校の中間であると言えます。

ただし、学校外活動費は個人差が大きいため箕面こどもの森学園の学費には考慮していません。

もし仮に私立小学校と公立小学校の学校外活動費の平均である660,797円と247,582円を加算すると、私立小学校の学校外活動費を加算した場合は約153万円、月額約12.8万円、公立小学校の学校外活動費を加算した場合は約112万円、月額約9.3万円となります。

出典:文部科学省, 令和3年度 子供の学習費調査の結果について(令和4年12月21日), https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00001.html

箕面こどもの森学園の進路

気になるのは箕面こどもの森学園の生徒達の進路だと思います。

箕面こどもの森学園のブログである「箕面こどもの森学園でのデキゴト中学部」というブログの中に卒業生と進路について話し合う記事がありました。

ブログの内容によれば、海外の学校に進学した人もいれば、全寮制や通信制の高校を選んだ人もいるようで、進路の幅はかなり広いようです。

残念ながら具体的な高校名や進学者数は分かりませんでした。

また、ホームページのQ&Aには高校進学については内申点がつかず、受験の際に考慮する必要があるとの注意書きもありました。

自分の進路を見据え、オルタナティブスクールを利用するかどうか、家族間で一度話し合うべきだと思いました。

参考:箕面こどもの森学園でのデキゴト中学部,”卒業生と話そう~進路のお話~”,https://kodomono-mori.com/blog/chugakubu/?p=9246

箕面こどもの森学園の口コミ

Googleの口コミが20件(2023年12月24日時点)投稿されておりました。

評価は4.2とかなりの高評価でした。

内容はどれも箕面こどもの森学園の運営方針や子供のいきいきした姿に賞賛を送るものばかりでした。

また多くの口コミに対して箕面こどもの森学園からの返信もあり、きちんと口コミの意見を汲み取っているんだなというのが分かりました。

さらにたまに低評価の口コミがありますが、それに対して真摯に回答しているのも好感がもてました。

相手を否定せず、箕面こどもの森学園の考えを明確に伝える姿勢には一本芯が通っているような印象を受けました。

運営しているスタッフの方々が誠実だからこその高い評価なんだと個人的には思いました。


本記事では箕面こどもの森学園の費用、進路、口コミ、オルタナティブスクールについて調べてまとめてみました。

オルタナティブスクールという言葉を初めて聞きましたが、フリースクールはその一種だということを知りました。

学校教育法上の学校ではないものの、出席日数や授業で学んだことは地元の公立校に通知してくれるため、結果的に卒業資格は得られるとのことで、学びの柔軟性があってよいのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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