2024年度の中学受験に向けて各地で私立中学受験フェスが開催されています。
千葉県では2023年5月7日に千葉市立中学合同説明会、2023年6月25日に千葉市立中学進学フェアが開催されます。
千葉御三家の渋幕、市川、東邦も参加することから、注目度も高く、事前予約制のため予約を忘れると貴重な機会を失うことになりかねません。
本記事では説明会の概要や個別相談で何を聞くべきかをまとめてみました。
千葉私立中学合同説明会について
2023年5月7日(日)に柏・松戸・野田・私立中学校7校連絡協議会主催の千葉私立中学合同説明会が開催されます。
説明会の概要を下表にまとめました。
開催日 | 2023年5月7日(日) |
会場 | 流通経済大学 新松戸キャンパス |
時間 | 午前の部 9:30~12:30(受付開始9:15)午後の部 13:00~16:00(受付開始12:45) |
定員 | 午前の部:300組午後の部:300組 |
費用 | 入場無料(予約制) |
受付期間 | 4月15日~5月5日 定員になり次第締切 |
参加校 | ①光英VERITAS②国府台女子学院③芝浦工業大学柏④秀明八千代⑤昭和学院⑥西武台千葉⑦専修大学松戸⑧千葉日本大学第一⑨東海大学付属浦安⑩東邦大学付属東邦⑪成田高等学校付属⑫二松学舎大学附属柏⑬八千代松陰⑭流通経済大学付属柏⑮麗澤⑯和洋国府台女子 |
予約は右記URLからになります。https://gakuran.jp/chiba-jhs-fair/
流通経済大学新松戸キャンパスは、JR武蔵野線・常磐線・新松戸駅から徒歩約4分になります。
参加は1組3名以内なので注意が必要です。
ミニ学校説明会、個別相談コーナー、魅力発見コーナー(生徒作品等の展示)、制服展示コーナーがあります。
千葉市立中学進学フェアについて
2023年6月25日(日)に千葉県私立中学高等学校教会主催の千葉私立中学進学フェアが開催されます。
フェアの概要を下表にまとめました。
開催日 | 2023年6月25日(日) |
会場 | 千葉工業大学 津田沼キャンパス6号館・4号館・2号館 |
時間 | 午前の部 9:30~12:30(受付開始9:15)午後の部 13:30~17:00(受付開始12:45) |
定員 | 午前の部:1300組午後の部:1500組 |
費用 | 入場無料(予約制) |
受付期間 | 5月21日20:00~予約開始 予約は先着順 |
参加校 | ①市川②暁星国際③光英VERITAS④国府台女子学院⑤三育学院⑥志学館⑦芝浦工業大学柏⑧渋谷教育学園幕張⑨秀明八千代⑩翔凛⑪昭和学院⑫昭和学院秀英⑬西武台千葉⑭専修大学松戸⑮千葉日本大学第一⑯千葉明徳⑰東海大学付属浦安⑱東邦大学付属東邦⑲成田高校付属⑳二松学舎大学附属柏㉑日出学園㉒八千代松陰㉓流通経済大学付属柏㉔麗澤㉕和洋国府台女子 |
予約は右記URLからになります。https://gakuran.jp/chibashigaku-jhs-fair/
千葉工業大学津田沼キャンパスは、JR総武線津田沼駅から徒歩1分、京成線京成津田沼駅から徒歩10分、新京成線新津田沼駅から徒歩3分になります。
参加は1組2名までなので注意が必要です。
個別相談、ポスターセッション方式の学校説明もあります。
中学の説明会の個別相談で何を聞くべきか?
個別相談で聞きたいことはあるけど一体何から聞くべきなのか…
逆に何を聞けばいいのだろうか…
またこんなことを聞いてもいいのだろうか等色々悩みは尽きないかと思います。
限られた時間の中で個別相談を有効活用するために、効率的に必要な情報を聞き出すための質問事項を考えてみました。
他にも色々たくさんあるかと思いますが、ご参考になれば幸いです。
子どもと学校の相性に関する質問
中高一貫で6年間を過ごすこととなると一番重要視するのがお子様と学校の相性ではないでしょうか。
子どもと学校の相性を聞き出す質問を考えてみました。
貴校における理想の生徒像を教えてください。
志望校がどのような生徒を求めているかを知ることで、子どもとの相違点を見出し、学校側が求める理想の生徒像からかけ離れているようだと、学校生活が辛くなるかもしれません。
この理想の生徒像は、詳細かつ具体的に聞き出し、自分の子どもに当てはまるのかよく考えることが重要ではないでしょうか。
生徒指導において一番重要視していることを教えてください。
学校によっては生徒指導が非常に厳しいところも存在します。
あまりに生徒指導が厳しいと、子どもが窮屈さを感じて学校生活が嫌いになる可能性もあります。
生徒指導内容を対外的にホームページで公表しているところはあまりお見かけしないので、このような説明会で踏み込んで聞いておいたほうが後々役に立つことは間違いないと思います。
貴校の生徒を一言で表すとしたら何になるか教えてください。
在校生のカラーを知ることも子どもとの相性を推し量る上で重要だと思います。
子どもが上手く溶け込めそうな生徒カラーであればひとまず安心と言ったところでしょうか。
学校生活・校風に関する質問
長い時間を過ごす学校での生活ですから、快適に過ごせるかどうか見極めたいものです。
生徒をどのような人格に育て上げたいか教えてください。
学校側が最終的にどのような生徒を育て上げたいのかを聞くことで、普段の先生の生徒に対する接し方についてヒントが得られるかもしれません。
あまりにも高尚過ぎることばかり言っていて、現実的でないようなことばかり言うようであれば、私個人としてはその学校は避けたいですね(^^;
自主性を育てるために大切にしていることを教えてください。
自主性を育てると言っても、様々な方法があると思います。
自主性と言いながら放任主義に近い場合も存在します…。(私の母校)
自主性の育て方について具体的な回答が返ってこなかったら要注意かもしれません。
ホームページ掲載の教育目標や教育方針以外で大切にしていることを教えてください。
学校のホームページにはよく教育目標や教育方針について掲載されていることがあると思います。
そのような誰しもが調べれば分かるような内容ではなく、あえてホームページに掲載されていないことを聞くのは効果的だと思います。
ホームページに書いてあるようなことと似通った回答しか返って来ないようであれば、本当に生徒のためを思った学校運営をしているかを疑ったほうが良いかもしれません。
先生一人一人が言われたことだけやるサラリーマン教師ではなく、信念を持って教育現場にいるかどうかは、子どもに教育上良い影響を与えるかどうかは雲泥の差だと思います。
髪型・制服・スマホに関する校則があるか教えてください。
単純に生活上に縛りが多すぎると子どもだろうが大人だろうが嫌ですよね。
それに理にかなっていない校則には誰しも従いたくはないものです。
いつまで前時代的な校則を引きずっているのかと呆れるときがあります。
SNSの使用等情報モラル教育に関する取り組みについて教えてください。
ここ最近異常に増えているのがSNS上のモラルを欠いた投稿の数々です。
なぜあんなことをしてしまうのか理解不能ですよね(^^;
文部科学省からは情報モラル教育について教材等が出ているようですが、学校側でどのような対応を取っているのか確認しておいた方が良いでしょう。
以前情報モラル教育について記載したこちらの記事も是非ご参照ください。
学習に関する質問
私立の中高一貫校ではハイレベルで質の良い教育を提供してくれるところが多いと思います。
しかし落ちこぼれてしまう可能性も否定できません。
万が一のことを考えて質問を考えてみました。
授業についていけない生徒がいた場合の対応について教えてください。
公立中であれば基本的には理解度の遅い生徒に授業進度を合わせると思いますが、私立中の場合は学力が揃った生徒が多く、授業進度は公立中より格段に早いと思います。
しかしながら、「深海魚」というスラングがあるように授業についていけず落ちこぼれてしまう生徒がいるのも事実です。
このような生徒に対するケアがあるのかどうかは確認しておきたいところです。
万が一自分の子どもが深海魚になってしまったら…と思うと不安ですよね(^^;
定期テストの成績不振者に対する対応について教えてください。
こちらも授業についていけない場合と同様ですが、ケアの有無は確認しておきたいところです。
単純に追試で済むのか、それとも補習授業を受けなければならないのか等具体的な方策を聞き出しておきたいです。
生徒はどの程度塾に通っているのかについて教えてください。
生徒の多くが塾に通っているかどうかで、普段の授業のレベルや進度を推し量るヒントが得られるかもしれません。
当たり前のように多くの生徒が塾に通っている場合と、全く塾に通っていないのでは全体的な授業のレベルも相当異なることになるのではないでしょうか。
オンライン授業の活用方法及び活用状況について教えてください。
近年コロナをきっかけとして私立中の間では急速にオンライン配信型の授業が普及したそうです。
世間の状況変化に柔軟に対応できるか否かは、先生の柔軟性に直結すると思います。
そしてその柔軟性は先生がいかに頭を使ったかの表れだと思いますので、そのまま先生の指導力に繋がるのではないでしょうか。
臨機応変な対応ができないような学校や先生には正直魅力は感じませんね(^^;
自習室の利用時間について教えてください。
私立中には自習室が備え付けられている場合が多くあるのではないでしょうか。
自宅では集中できないという子どもには非常にありがたい環境だと思います。
利用可能な時間を聞いておけば、入学後の具体的な一日のスケジュールもイメージしやすくなるのではないでしょうか。
学校側で家庭学習について管理をしているのか教えてください。
学校側で家庭学習の管理と言ったら宿題の分量による管理が最も多いのではないでしょうか。
生徒の自主性を重んじて宿題を全く出さない学校や、大量の宿題を出す学校も色々とあるかと思います。
学校側がどこまで家庭学習に踏み込んで管理するかによって、親の介入度合いや通塾の頻度も考えなければなりません。
学校側の家庭学習の管理体制が各家庭の考え方に合っているのか確認しておきたいところです。
入試に関する質問
そもそも合格するかどうかが最初の問題だと思います。
少しでも入学試験を突破しやすくするために情報をかき集めましょう。
どのような生徒を受け入れたいか教えてください。
理想の生徒像と近い質問かもしれませんが、入学時点において学校側が求めている生徒像についても聞いておきましょう。
もしかしたら学校のホームページ上では得られない、生徒像について聞けるかもしれません。
面接のある学校では、面接前の想定問答の作成時に役立つと思います。
面接で重要視する点について教えてください。
面接では基本的な礼儀やマナーではなく、態度、受け答えや回答内容の論理性等幅広い観点から採点がされています。
学校によって重視する点は様々ですので、事前に聞き出すことができれば儲けものです。
複数回受験で有利になる条件を教えてください。
御三家などを除き、複数回受験を採用している中学校は非常に多いです。
そして複数回受験をすることによって、加点措置や合格ボーダーライン上にいた際の優遇等様々な優遇措置が存在しています。
以前複数回受験についてはまとめた記事を書きましたので、是非ご参照ください。
進学に関する質問
進学に関しても学校関係者から直接聞いておきたいところです。
学校の中には神戸女学院のように、中学高校は大学受験のためにあるのではないという学校のポリシーで進路を公表していないケースもあります。
このような学校の場合には直接学校関係者から聞き出すのが効果的だと思います。
神戸女学院について書いた記事も是非ご参照ください。
大学受験に向けた対策や取り組みがあれば教えてください。
私立の中高一貫校では、中学と高校の間でカリキュラムが途切れないメリットを最大限活かし、授業を先取りして大学受験のための時間的なアドバンテージを作り出しています。
それ以外に大学受験のための特色ある対策や取り組みがあるようであれば、是非聞いておきたいところです。
対策や取り組み内容から、その学校が大学受験のためにどれだけ配慮しているか窺い知ることが可能だと思います。
内部進学の条件について教えてください。
多くの学校では内部進学制度が設けられていると思います。
また、大学の付属校であれば大学まで内部進学も可能になります。
ただし、内部進学には条件が設けられていることが多く、その条件については予め確認しておきたいところです。
ちなみに前の記事で紹介した青山学院中等部では、青山学院中等部から青山学院高等部への内部進学率は毎年95%以上、青山学院高等部から青山学院大学への内部進学率は約85%でした。
是非こちらの記事もご参照ください。
学校と保護者の関わり方に関する質問
学校と保護者がどういったスタンスで関わっていくのかも非常に気になるところだと思います。
ちなみに息子の小学校ではよくボランティアで清掃や修繕を募っており、私も真夏の気温35度を超える中、パイプ椅子の整理及び廃棄作業を行いました…(^^;
国立はお金がないですね…
学校と保護者の連絡手段について教えてください。
私の学生時代の時とは異なり、現在ではメールのみならず、ライン、Teams等のアプリも活用していることが多いと思います。
個人的には気軽にやり取りしたいので、アプリでのやり取りは大歓迎です。
学校と保護者の連絡手段については予め確認したいですね。
保護者会の頻度はどのくらいあるのか教えてください。
特に共働き世帯の場合は負担に感じることもあるのではないでしょうか。
保護者会をそんなに頻繁にやられても…というのが本音ですよね(^^;
また、保護者会の名前を変えて、実質強制の集会があったりすると正直辛い…(^^;
保護者会という名称だけに捉われず、保護者参加型の集会にどのようなものがあるのかも確認しておきたいところです。
本記事では下記二つの私立中学説明会についてご紹介しました。
・2023年5月7日 千葉市立中学合同説明会
・2023年6月25日 千葉市立中学進学フェア
千葉御三家の渋幕、市川、東邦も参加することから、注目度も高く、参加されたい方は事前予約をお忘れなく!
また、説明会時の個別相談で何を聞くべきかについてもまとめてみました。
本記事では以下の視点から質問内容を考えてみました。
・子どもと学校の相性に関する質問
・学校生活・校風に関する質問
・学習に関する質問
・入試に関する質問
・進学に関する質問
・学校と保護者の関わり方に関する質問
当然のことながらこれ以外にも色々質問の切り口はあると思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。