ナニコレ珍百景|三重明野高校でSDGsなビール?偏差値・学科・販売所?

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1月21日日曜日のテレビ朝日で19:00から、「ナニコレ珍百景 2時間SP」が放送されます。

番組内容を見ると「三重:SDGsなビール」とあり、どうやら三重県立明野高等学校のことのようです。

なんとこの三重県立明野高等学校のでは、酒粕を使用してビールを開発したとのことです。

その名も「SUSTAINA BEER 純環」。

持続可能性をビンビンに意識した名称ですね。

本記事では三重県立明野高等学校開発の「SUSTAINA BEER 純環」、三重県立明野高等学校について調べてまとめてみました。

当日放送の他の記事はこちらをご参照ください。

ナニコレ珍百景について

「ナニコレ珍百景」はテレビ朝日で放送されているバラエティ番組です。

2008年1月から2016年3月までは「珍衝撃映像バラエティ ナニコレ珍百景」としてレギュラー放送されていました。

全国にある珍しい風景を紹介し、審査委員が認定すると珍百景として登録されて番組公式サイトで公開されます。

単純に風景だけではなく、商品、人物、記録等と珍百景の登録候補は非常に幅広く、見飽きない番組だと思います。

今回は三重県立明野高等学校の「SUSTAINA BEER 純環」を取り上げるようです。

三重県立明野高等学校の「SUSTAINA BEER 純環」

三重県立明野高等学校では生徒が育てた酒米「弓形穂(ゆみなりほ)」で醸造した「明野さくもつ」という純米吟醸酒を開発しておりました。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本酒を製造する際には必ず酒粕が発生し、産業廃棄物として処理されております。

なんとこの酒粕ですが、産業廃棄物として年間約1,800トン排出されているようです。

参考:一般社団法人発酵ライフ推進協会,”酒粕を食べることが、SDGsの取り組みに!”,https://hakkolife.com/archives/3527.html

この酒粕を利用して循環型社会に貢献しようとしたのが、「SUSTAINA BEER 純環」です。

そしてこのビールの製造過程で排出されるモルト粕は明野高校で飼育している養豚の飼料となり、豚の排泄物は堆肥化されて弓形穂の堆肥と使用されるという一連の循環を見事に形成しております。

ただ単に商品開発するだけでなく、循環型社会を形成することの一助になっているところが素晴らしいですね。

近年欧州のサーキュラーエコノミーの動きが活発化してきており、その影響を受け我が国日本でもリニア型の大量消費、大量製造、大量廃棄の社会構造から、廃棄物の排出を無くし(極限まで削減)、サーキュラー型の社会構造への変革がなされようとしております。

そのような社会背景を鑑みると、明野高校の取り組みは次代を見据えた非常に先見性の高いものだと言えるのではないでしょうか。

「SUSTAINA BEER 純環」は有限会社二軒茶屋餅角屋本店の伊勢角屋麦酒(いせかどやビール)で購入可能で、オンラインでも購入可能です。

330ml瓶3本に明野高校で養豚した伊勢あかりのぽーくロース肉150 g、伊勢あかりのぽーくバラ肉150 g付きで税込4,980円です。

その他ソーセージセットもあるようです。

気になる方は是非伊勢角屋麦酒のサイトをご確認ください。(注文受付期間があるようなので注意)

三重県立明野高等学校の販売所について

三重県立明野高等学校には生産物販売所があるようです。

販売日時は毎週月・水・金の12~15時とのことです。

実習内容や収穫状況により生産物の種類や数は変わるとのことなので、実際に訪れてみて何が売られているのか見るのもわくわく感があっていいかもしれないですね。

三重県立明野高等学校について

三重県立明野高等学校についてまとめてみました。

三重県立明野高等学校の基本情報

所在地三重県伊勢市小俣町明野1481
アクセスJR焼津駅より徒歩約20分 等
設立年1879年
設置者三重県
学科・生産科学科
・食品科学科
・生活教養科
・福祉科
偏差値・生産科学科 37
・食品科学科 37
・生活教養科 45
・福祉科 42
(引用:じゅけラボ予備校)

三重県立明野高等学校には生産科学科、食品科学科、生活教養科、福祉科の4学科が設置されております。

「SUSTAINA BEER 純環」は、生産科学科の生徒と伊勢角屋麦酒で知られる二軒茶屋餅角屋本店が開発しました。

三重県知事もふるさと納税の返礼品としてぜひ使わせてほしいと発言しており、非常に注目度が高いです。

参考:読売新聞,”SDGs「純環」地ビール 明野高生と伊勢の企業開発 知事「ふるさと納税返礼品に」検討”,2023-9-6,https://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20230905-OYTNT50273/

生産科学科では農産物の栽培・収穫・販売、動物の生理生態、飼育技術等を学習する非常に実践的な学科です。

高校卒業と同時に即戦力になりそうな人材を育成しているように見えます。

三重県立明野高等学校の北側には陸上自衛隊明野駐屯地があり、周囲には田畑が多いようです。

三重県立明野高等学校の進路

三重県立明野高等学校の2020年度の進路実績を見てみると、全体の約45%が就職し、残りの生徒は進学しているようです。

就職先としてはやはり生産工程従事者が多く、業種は製造業が最も多いようです。

明野高校で専門性を磨いて即戦力として社会に羽ばたいていっている生徒が多いことは、明野高校としても本望ではないでしょうか。

引用:三重県立明野高等学校,”進路について”,http://www.mie-c.ed.jp/hakeno/achievement.html


本記事では三重県立明野高等学校開発の「SUSTAINA BEER 純環」、三重県立明野高等学校について調べてまとめてみました。

「SUSTAINA BEER 純環」ではその製造工程で発生するビール粕も養豚の飼料となり、養豚で発生する排泄物も堆肥化して酒米の堆肥として使用され、日本酒の製造工程で発生する酒粕が再度「SUSTAINA BEER 純環」で用いられる循環が形成されておりました。

高校でここまで綺麗な循環型の農業が構築されていることに大変驚くとともに、若い方々がこういったことに積極的に取り組むことで、廃棄物の抑制に繋がるのであれば是非この取り組みを強化して全国に広めていってほしいところです。

ナニコレ珍百景当日の放送を楽しみにしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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