「パワハラですよと言われようが、変わりません私」
またとんでもないニュースが飛び込んできました。
兵庫県相生市の看護専門学校でパワハラ疑惑が…
このパワハラ疑惑は最終的には氏からの口頭訓告の措置を受けて収束したようですが…
本記事ではニュースの概要、他の看護専門学校でのパワハラ事例等についてまとめてみました。
兵庫県相生市の看護専門学校でのパワハラ疑惑ニュースについて
兵庫県相生市の看護専門学校で男性教員らが生徒に対してパワハラと疑われる不適切な指導をしたとして、相生市から口頭訓告などの措置を受けていたようです。
ちなみに兵庫県相生市の看護専門学校って1校しかないんですね(^^;
グーグルの口コミが早速荒れてます(2024-11-14 0:00現在)
正直なところ口頭訓告とかってかなり軽い措置なので意味があるのかなと…(^^;
気になるのが「パワハラと疑われる不適切な指導」という点です。
パワハラと言い切っていない…
録音した音声にはパワハラになっても構わないと言いながら生徒達を叱責する男性の声が入っていたそうです。
まずパワハラになっても構わないと言い放っている時点で既に不適切では…?(^^;
パワハラをしないことは大前提で指導をするべきではないでしょうか。
読んでいて今どきこんなことしているんだと驚いたのが、クラスの1人が遅刻や忘れ物などのミスをすると長時間にわたる叱責や、連帯責任としてクラス全員に対し、「けじめ」と称する掃除を強制するなどの罰を与えていたそうです。
遅刻や忘れ物に対して教員が生徒に対して指導を行うのは当然のことかと思います。
と言うか、専門学校生にもなって平気で遅刻や忘れ物をしているような生徒にはむしろ呆れてしまいますが…
ここまでは何ら問題ないと思います。
が、長時間にわたる叱責…
まず長時間がどの程度かは不明ですが、その長時間の叱責による改善効果はいかほどなんでしょうか?
教員のストレス発散になっていませんかね?
無駄に長い説教しても無意味なんで伝えることだけ伝えて終えれば良い話だと思います。
それでも改善の見込みが無いなら生活態度の面を成績等へ反映させるなどすれば良いと思います。
さらに連帯責任もちょっと理解に苦しみますね。
遅刻や忘れ物は確実に個人の責任です。
それを連帯責任とする意味が分かりません。
江戸時代の五人組じゃあるまいし…
連帯責任とすることで、緊張感を持たせようという狙いだったのでしょうか…
結果的に女子生徒の中には繰り返される「けじめ」のせいで不安神経症などを発症して心療内科に通いながらの通学になってしまったそうです。
看護専門学校生が心療内科へ通うとはなんという皮肉…(^^;
メンタルの強さは人それぞれなので一概には言えないとは思いますが、心療内科へ通うほどのメンタルの不調を来すような指導は、適切な範囲内とは言えないのではないでしょうか?
コロナ禍の時はマスク無しで催しを強要し、クラスターも発生したそうです…(^^;
看護専門学校でこれは体を張ったギャグなのでしょうか?
しかもこれは2022年4月の学校外の宿泊研修時のことのようです。
行き帰りのバスではマスクを外して校歌を大声で歌うことも強制されたとのこと…
この看護専門学校、大丈夫なんでしょうか?(^^;
結果的に研修に参加した生徒と教員の合計60人が新型コロナに感染してクラスターが発生…
保護者に対しては十分な説明も無かったそうです。
市の聞き取りに対して「意味のある指導だった」と教員らは答えているとのことなので、また同じことが繰り返される可能性が高い気がしますねこれは…(;゚д゚)ゴクリ…
参考:MBS NEWS,”【独自】「看護師になりたくて入っただけなのに」教員からの”罰”を回避するため『生徒同士で互いを監視』異様な学校生活を生徒らが証言 保護者も怒り「どんな学校なんって」【看護専門学校でパワハラ疑惑】”,2024-11-13,https://www.mbs.jp/news/feature/scoop/article/2024/11/103924.shtml
教員から生徒へのパワハラの事例
看護専門学校に限らず、暴言なども含めて度々教員から生徒へのパワハラが問題になります。
教員から生徒へのパワハラ事例としては以下のようなものがあります。
身体的な攻撃
・機嫌が悪くて、物を投げつける。
・生徒の指摘は正しいが、それに腹が立ち叩く。
・指示する替わりに腕を引っ張ったり、後ろから押したりする。
精神的な攻撃
・児童・生徒の心や自尊心を傷つける言葉を言う。
例:「覚えの悪いおまえに教えるのは時間の無駄だ」
・感情のまま大声で叱責する。長時間、大声で怒鳴る。高圧的に指示する。
・みせしめのために特定の児童・生徒を執拗に責める。
・言葉や態度による脅かし、脅迫
例:教員の間違いを指摘した児童・生徒に対し「成績を下げる」と脅す。
・適切な指導、アドバイスをしないで、できないことを執拗に責める。
・他の児童・生徒に比べ差別的な扱いをする。
例:特定の児童・生徒の質問等を無視したり、拒絶したりする。
クラスや部活動などで、作業を1人に押し付ける。
人間関係からの切り離し
・1人だけ行事等に参加させない。
・部活動やクラス行事等に参加するために必要な情報を故意に伝えない。
・教室等に鍵をかけ行動を制限する。(主に特別支援学校等)
個の侵害等
・家族の悪口を言う。
・好き嫌いで児童・生徒に対する指導の仕方や成績評価に差をつける。
・学校生活において、介助や支援を必要とする児童・生徒に対し、トイレや食事などの必要な介助や支援をしない。
引用:鳥取県教育委員会,”児童・生徒に係るハラスメント防止のしおり”,平成31年4月
今回の兵庫県相生市の看護専門学校の事例の場合だと、精神的な攻撃に該当しそうですね。
長時間の叱責は、まさに「感情のまま大声で叱責する。長時間、大声で怒鳴る。高圧的に指示する。」に該当するかと思います。
叱責している本人もパワハラになっても構わないと言っているぐらいですからね(^^;
自尊心を傷つけるような言葉を言ったり、みせしめに責めるなんてこともあったのでしょうか?
こればっかりは生徒に直接聞かないことには分かりません。
木更津看護学院教員パワハラで4割自主退学事件
記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1年生の4割が自主退学した木更津看護学院の教員によるパワハラ事件です。
この事件の質が悪いのが、当初は学校側が県に対してパワハラは無いと説明していましたが、パワハラ発言の音声がマスコミにわたってパワハラが明るみになった点です。
50代後半と40代半ばの女性教員のパワハラが激しく、難癖をつけて提出物を受け取らない、シーツ交換試験で小さなしわを探して不合格にするなどして次々と生徒を留年にしたそうです。
これはひどい…(^^;
40代半ばの女性教員の口癖は「バーカ」…
ガキかよ…(^^;
とにかく罵詈雑言が酷かったようです。
このパワハラ事件に関しては、「木更津看護学院ハラスメント調査委員会報告書」が公表されており、以下の点が事実認定されておりました。
①アカデミック・ハラスメント
②パワー・ハラスメント
③モラル・ハラスメント
ハラスメントの盛り合わせでした(^^;
認定したハラスメント行為は以下のとおりです。
2 認定したハラスメント行為
当委員会は、以下に記載するハラスメント行為があったと認定した。
⑴ 記録を床に投げつける、怒鳴って指示をする等の指導時における威圧的態度
⑵ 定員割れしている学校の生徒だから低レベルだ等と生徒を馬鹿にする言動
⑶ 生徒の出身校を馬鹿にする言動
⑷ 身体的特徴等生徒の容姿をからかう言動
⑸ 看護師に向いていない、辞めた方がいい等と生徒の人格を否定する言動
⑹ 実技指導の合否の判断が教員により異なり、また、教員が気に入った生徒か否かでも合否の判断が異なっていたこと
⑺ 具体的な指導を行わず、闇雲に記録の再提出を繰り返し求めたこと
引用:木更津看護学院,”木更津看護学院ハラスメント調査委員会報告書(概要)”,令和4年12月28日,https://www.kimisarazu.com/kango/pdf/r6/kisarazukango20240105.pdf
こんなのは考えるまでもなく、行ってはいけない言動・行動です。
そしてこんなことを平気でする人間が教員として存在していたことが恐ろしいです…。
悪質なのが具体的な指導を行わない点です。
この時点でこの教員が無能な上にストレス発散で生徒に当たり散らしていたことが手に取るように分かります。
やはり教員は人格者でないと務まりませんね。
結局この木更津看護学院がどうなったかというと…
2026年3月をもって閉校となりました…(^^;
まぁそうなりますよね。
誰がこんなところで学びたいと思いますかね。
こんな教員を放置していた学校側の末路としては当然ですね。
兵庫県相生市の看護専門学校もどうなることやら・・・
木更津看護学院、26年3月に閉校へ パワハラなど自主退学続きhttps://t.co/9nvJNQOwJ3
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) July 30, 2024
東京新聞 TOKYO Webhttps://t.co/9nvJNQOwJ3
道立江差高等看護学院パワハラ自死事件
2019年に道立江差高等看護学院でパワハラを受けた男子学生が自死しました。
男子学生のレポートの提出が1分遅れただけで教員に受け取ってもらえず留年…(^^;
時間を守ることは確かに大事です。
ただ、留年がかかっているようなレポートで1分の遅れがそんなに重要ですかね?
その他ハラスメントが疑われる事実として考えられるもの以下のようなものがありました。調査書から一部抜粋しました。
・留年決定後、再試験の受験を希望したが教員の指示により受験できなかった。
・夏の暑い時期に教員の指示により市内を持って屋外を走らされた。
・教員が指導を求められたのに指導をしなかったり、厳しい言葉や態度で指導をした。その結果「死にたい」などと言ったりするようになった。
・教員から「デブ」というあだ名を付けられていた。
・教員が大声で叱責し、「看護師になれると思ってんの」、「学生辞めちゃえば」、「人格を変えたらいい」などと言った。
参考:道立江差高等看護学院をめぐる諸問題への対応に関する第三者調査委員会,”道立江差高等看護学院をめぐる諸問題への対応に関する第三者調査委員会 調査書<概要版>”,令和5年3月31日,https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/8/5/0/0/5/4/1/_/%E9%81%93%E7%AB%8B%E6%B1%9F%E5%B7%AE%E9%AB%98%E7%AD%89%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E3%82%92%E5%B7%A1%E3%82%8B%E8%AB%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%80%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E3%80%8C%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E6%9B%B8%E3%80%8D_%E6%A6%82%E8%A6%81%E7%89%88_%E4%BB%A4%E5%92%8C5%E5%B9%B43%E6%9C%8831%E6%97%A5%E4%BB%98%E3%81%91.pdf
上記の内容は認定されたもの、一部認定されたもの、認定されなかったものも含まれております。
詳細は調査書をご覧ください。
あだ名を「デブ」と名付けていたかどうかについては、明確に記憶している者がおらず、教員自身が否定していることを根拠に事実として認めていませんでした…(^^;
こんな人格否定発言を教員自身はそりゃ認めないでしょうね。
第三者委員会の事実認定ってこのレベルなんですね…(^^;
本件は最終的に自殺した学生と北海道側とで損害賠償請求訴訟にまで発展…
教員はストレス発散、憂さ晴らしのつもりが司法を巻き込んだ一大事件にまでなってしまいました…
この教員たちは今何を考えているんでしょうか。
道立江差高等看護学院で学生自殺 遺族が道に損害賠償の提訴へ #北海道NEWSWEB https://t.co/8WUJktmX2T – https://t.co/8WUJktmX2T
— NHK北海道 (@nhk_hokkaido) September 13, 2024
本記事ではニュースの概要、他の看護専門学校でのパワハラ事例等についてまとめてみました。
看護学校ではよく指導が厳しいと聞くことはありますが、厳しさにも正しい厳しさと間違った厳しさがあると思います。
パワハラなんてもってのほかです。
しかもパワハラ教員の罵詈雑言のレベルの低さ…
教員じゃなくて民間企業に就職していたとしたら問題起こしてすぐ解雇になっていそうな気がします(^^;
教員と生徒という立場で生き長らえていただけの存在と言えるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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