中学受験2025|複数回受験で優遇措置を受けられる中学校をご紹介!

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いよいよ2025年度の中学受験シーズン到来です!

開成・麻布・武蔵の御三家等は2/1だけの1回限りの入学試験。

人生を左右するかもしれない中学受験で1発試験は親子共にドキドキしますよね(;゚д゚)ゴクリ…

そんな1回限りの入学試験しかない中学校とは対照的に、多くの中学校で複数回の受験を実施しています。

複数回受験は単純に受験をする機会が増えるというメリットだけではなく、以下のような優遇措置を設けている学校も少なくありません。

・加点による優遇措置

・ボーダーラインでの優遇措置

・繰り上げ合格時の優遇措置

・点数の高いほうが採用される優遇措置(いいとこどり)

・受験費用の優遇措置

本記事では2025年度の中学受験においての各校の複数回受験の優遇措置の他に、複数回受験のメリット等についてまとめてみました。

優遇措置をフル活用して優位に中学受験を進めましょう!

1回のみの入学試験を実施している中学校

複数回受験の優遇措置についてご紹介する前に、1回のみの入学試験を実施している東京及び神奈川の学校をご紹介したいと思います。

慶應義塾中等部及び慶応義塾湘南藤沢のように1次試験合格者が2次試験を受験できるような場合は1回受験としてカウントしております。

各校の括弧内の数値は首都圏模試センターから引用した偏差値になります。

なお、千葉及び埼玉には私が調べた限りでは1回のみの入学試験の中学校は無いようです。

東京・男子校

・開成(78)

・麻布(76)

・武蔵(74)

・駒場東邦(74)

・早稲田大学高等学院(73)

東京・女子校

・桜蔭(78)

・女子学院(76)

・雙葉(75)

・立教女学院(69)

・白百合学園(73)

東京・共学校

・慶應義塾中等部(74)

・早稲田実業(74)

神奈川・男子校

・浅野(74)

・栄光学園(75)

・慶応義塾普通部(73)

神奈川・女子校

・フェリス女学院(74)

神奈川・共学校

・慶応義塾湘南藤沢(76)

ご覧のとおり1回のみの入学試験を実施しているのはほぼ高偏差値の中学校となります(ここには掲載しておりませんが一部例外もあります)。

複数回受験をするまでもなく、人気・実力を兼ね備えた中学校ばかりですので、経費をかけてわざわざ複数回受験をするまでもないですよね(^^;

ほとんどの中学校で2月1日に入学試験を実施しており、2月2日に入学試験を実施するのは慶応義塾湘南藤沢(76)、2月3日に入学試験を実施するのは慶応義塾普通部(73)となっております。

ここに掲載された限定的な中学校をご覧になって分かるように、大多数の中学校では複数回受験を実施しております。

子供の学力・体力・精神面を考慮して併願パターンを考えるのも一苦労ですよね…(;゚д゚)ゴクリ…

複数回受験が行われる理由とは?

息子が早稲田アカデミーに通っており、その早稲田アカデミーの塾長がおっしゃるには現在の中学受験では5~6校を併願受験するのが一般的とのことです。

そしてさらに別の早稲田アカデミーの保護者向け説明会に参加したときには、2023年度の中学受験生の併願校は一人当たり7.61校との結果が出ているそうです。

年々併願校が増加していってるというのが実情です(;゚д゚)ゴクリ…

その結果、毎年のように各校では膨大な辞退者が発生しております。

特に辞退者が多く出るような中学校は複数回受験を実施して、広く、期間を長くして生徒を募らざるを得ないのではないかと思います。

もちろんこのようなネガティブな理由だけではなく、受験生に多くのチャンスを与えたいとの理由で複数回受験を実施していることも考えられます。

複数回受験の優遇措置

続いて複数回受験における優遇措置と優遇措置を実施している中学校について紹介したいと思います。

優遇措置を取り入れている中学校の一例を示しましたが、各中学校によって優遇措置の内容は異なりますので、各中学校の入試要項をご確認ください。

加点による優遇措置

複数回受験した受験生全員に対し、加点による優遇措置を設けている中学校があります。

志望校が加点による優遇措置を実施している場合は、複数回受験による加点でライバルたちに差を付けることも可能です。

優遇措置の中でも最もダイレクトに影響のある優遇措置と言ってよいでしょう。

加点による優遇措置のある中学校の例

栄東:A日程または東大特待Ⅰを受験した場合、B日程入試では合計得点に30点(国語・算数各10点、社会・理科各5点)を加点

出典:栄東中学校,”令和7年度 生徒募集要項”,https://www.sakaehigashi.ed.jp/exam/img/145448ab0931458c1ab4dab37f599661ddaba391.pdf

東京都市大付属:入試の受験回数によって、各入試の合計点に加点

対象の入試受験回数加点
第2回入試2回以上+2点
第3回入試グローバル入試2回+2点
3回以上+3点
第4回入試2回+2点
3回+3点
4回+5点

出典:東京都市大学付属中学校,”2025年度生徒募集要項”,https://www.tcu-jsh.ed.jp/application/youkou2025.pdf?0927

成城学園:2回とも受験した場合、2回目の得点に対する加点措置

出典:成城学園中学校高等学校,”よくあるご質問(中学校)”,https://www.seijogakuen.ed.jp/chukou/faq/

日出学園:得点が優遇される第一志望制度

出典:日出学園中学校・高等学校,”よくあるご質問”,https://www.hinode.ed.jp/high/info/qa/

ボーダーラインでの優遇措置

複数回受験した受験生が、2回目以降に受験した際に合格ラインギリギリにいた場合、複数回受験者を優遇する措置を設けている中学校があります。

ボーダーラインでの優遇措置のある中学校の例

巣鴨:出願時に「納付期限の区分」で手続延期を選択していない受験者および算数選抜を含む複数期実受験者については、試験成績が合格判定ライン上にある場合に優遇

出典:巣鴨中学校,”2025(令和 7)年度 巣鴨中学校 生徒募集要項”,https://www.sugamo.ed.jp/assets/images/entrance_students/middle-school-boshuu.pdf

繰り上げ合格時の優遇措置

募集定員に満たない場合、点数の高い順に繰り上げ合格となる場合があります。

繰り上げ合格者の選定時にもボーダーライン上に複数名の受験者がいる場合があり、複数回受験をしていた受験者を優遇して繰り上げ合格とすることがあります。

中には複数回受験をしていないと、そもそも繰り上げ合格候補にすら入れない中学校もあります。

どうしても入りたい中学校があり、繰り上げ合格候補が複数回受験者のみの場合は、複数回受験せざるを得ないですね(^^;

繰り上げ合格時の優遇措置のある中学校の例

巣鴨:繰上げ合格を出す際には、算数選抜を含む複数期実受験者を優遇

出典:巣鴨中学校,”2025(令和 7)年度 巣鴨中学校 生徒募集要項”,https://www.sugamo.ed.jp/assets/images/entrance_students/middle-school-boshuu.pdf

学習院:繰上合格候補順位は第2回入試の得点順に決定。得点が同じ場合は、複数回受験者を上位とし、複数回受験者は総得点順。

出典:学習院中等科,”令和7(2025)年度 学習院中等科 生徒募集要項 【一般】”,https://www.gakushuin.ac.jp/bjh/admission/outline/2025ippan.pdf

立教池袋:「同成績の者」または「繰上合格候補者」の順位決定の際に考慮

出典:立教池袋中学・高等学校,”よくいただくご質問”,https://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/q&a/index.html#aboutJHSadmission

大宮開成:繰上合格候補者は、複数回受験者を対象

出典:大宮開成中学校,”令和7年度入試中学募集要項”,https://www.omiyakaisei.jp/pdf/jshs/r07_jshs-bosyu.pdf

都市大学付属:繰り上げ合格については、複数回受験者を優先

出典:東京都市大学付属中学校,”2025年度生徒募集要項”,https://www.tcu-jsh.ed.jp/application/youkou2025.pdf?0927

点数の高いほうが採用される優遇措置(いいとこどり)

例えば1回目の試験で90点、2回目の75点を取った科目があった場合、1回目の点数が採用される優遇措置を設けている中学校もあります。

試験日によって体調などもコンディションも微妙に異なり、思うように実力を発揮できないこともあるかと思います。

本優遇措置はそんな時の救済になり得ます。

点数の高いほうが採用される優遇措置のある中学校の例

三輪田学園:2科生は国語・算数の合計点を得点とし、4科生は4科合計点を200点満点に換算した得点と、国語・算数の合計点を比べて高い方の得点を採用し、2科生4科生とも同一200点満点の得点表で得点順に合格判定

出典:三輪田学園中学校,”2025年度 生徒募集要項”,https://www.miwada.ac.jp/miwada-info/wp-content/uploads/2024/09/2025_boshuyoukou.pdf

カリタス:一般入試を2回とも受験した場合、国・算それぞれの科目で、高い回の得点を判定に使用

出典:カリタス女子中学校,”2025年度入試要項”,https://caritas.ed.jp/doc/2024/2025guideline

受験費用の優遇措置

受験料は25,000円前後が相場となっておりますが、毎回25,000円と言うわけではなく、2回目以降は1回目の受験料にプラスで5,000円などのような優遇措置を設けている中学校があるようです。

また近年では、受験料を1回収めてしまえば全ての試験を受けることも可能な中学校もあります。

例えば東京都市大学付属中学校では、試験回数が6回(グローバル枠、帰国枠も含む)ありますが、何回受けても25,000円となります。

もしも全試験を受けた場合は、実質25000÷6=約4167円/回となり、かなりお安くなります。

受験料も受験し放題の定額制導入?といったところでしょうか。

昨今の少子化を生き残るため、受験自体の経済的ハードルを下げた中学校の戦略とも思えます。

その他の中学校の事例は以下のとおりです。

成城学園:同時出願の場合には受験料が軽減

出典:成城学園中学校高等学校,”よくあるご質問(中学校)”,https://www.seijogakuen.ed.jp/chukou/faq/

横浜女学院:複数回同時出願の場合、2回目以降の検定料は不要

出典:横浜女学院中学校,”2025年度 横浜女学院中学校 生徒募集要項【簡易版】”,https://www.yjg.y-gakuin.ed.jp/yjg-info/wp-content/uploads/2024/06/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85.pdf

聖ドミニコ:前期入試第1回~第4回の範囲内に限り、1 回分の受験料で同一コースすべての入試に出願可能

出典:聖ドミニコ学園中学高等学校,”2025年度 生徒募集要項”,https://www.dominic.ed.jp/highschool/entrance/2025application.pdf

複数回受験のびメリット

優遇措置とまではいきませんが、複数回受験をすることによるメリットについて挙げていきたいと思います。

優遇措置だけでなく、メリットも活かすことでライバルたちに差を付けられることもあるかもしれません。

各試験の問題が類似している場合がある

複数回の試験日を設けている中学校では、各回の試験問題が類似していることがあります。

そのため1回目で実力を発揮できなかったとしても、2回目以降の試験できちんと対策をして取り組めば得点アップのチャンスがあります。

全ての中学校で類似問題が出題されるわけではありませんが、1回目の試験問題で出題傾向を把握しておいて損はないでしょう。

なお、市川中学校では、公式ホームページでの入試Q&Aにおいて、第1回と第2回の問題は似ているため、第2回は対策が立てやすいと明言しております。

出典:市川中学校・高等学校,”学校案内等資料/入試Q&A”,https://ichigaku.ac.jp/qaexam/

再挑戦可能なため精神的な余裕が生まれる

中学受験を実際に受けるのは小学6年生の子供…

いくら受験勉強で鍛え抜かれたと言ってもまだまだ精神的に不安定でしょう。

早稲田アカデミーの塾長も、入学試験当日は実際に受験会場入りし、校門の前で受験生一人一人に声掛けを行って当日のメンタルケア及びテンションの調整を行っていると仰っていました。

漫画「二月の勝者」の第1巻でも同じような描写がありましたね…

塾の先生方の声掛けも心強いですが、複数回受験可能であれば例え1回目で実力を発揮できなくても再挑戦可能なため、子供の精神的な面で余裕が生まれます。

「たとえ1回目で上手くいかなくても次があるよ!」

と、親から声掛けしておくだけでも大分違うと思います。

精神的に余裕が生まれ、落ち着いた状態で試験に臨むことができればこれまでの努力の成果をいかんなく発揮できると思います。

チャンスが1回しかない御三家等の高偏差値の受験が一発勝負であり、精神的な余裕も生まれないためいかに困難であるかが分かりますよね(;゚д゚)ゴクリ…

会場の雰囲気に慣れることが可能である

大人の場合でも初めていく場所は緊張するものです。

私はその典型的なパターンの人間ですが…(^^;

複数回同じ会場で試験をすることにより、会場の雰囲気に慣れることはもちろん、会場に行くまでの道のりにも慣れ、やはり精神的に落ち着いた状態を作り出すことが可能だと思います。

人は不思議なもので、一度通ったことがある場所などは緊張感がほぐれます。

この差は馬鹿にできない差だと私は考えています。

複数回受験のデメリット・注意点について

複数回受験のデメリット及び注意点については、以前書いたこちらの記事をご参照ください。


本記事では2025年度の中学受験においての各校の複数回受験の優遇措置の他に、複数回受験のメリット等についてまとめてみました。

複数回受験の優遇措置としては以下のようなものがありました。

・加点による優遇措置

・ボーダーラインでの優遇措置

・繰り上げ合格時の優遇措置

・点数の高いほうが採用される優遇措置(いいとこどり)

・受験費用の優遇措置

複数回受験の優遇措置は、たいてい生徒募集要項または入試Q&Aに記載されていることが多いです。

志望校の生徒募集要項または入試Q&Aをくまなくチェックしてみましょう。

併願校が5~6校が当たり前になってきている昨今では、中学受験の入試スケジュールも過密になりがち…

お子様の精神的・肉体的負担も間違いなくピークに達します。

一体どこの中学校が最優先なのかをよく考えて、併願スケジュールを組み立てる必要があります。

悔いの残らないように、家族でよく話し合いたいところですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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