我が子をよりよい環境で学ばせたい!と思う保護者は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
私自身そう思う一人の保護者であり、私も国立小学校出身のため人一倍そう思います。
しかし文部科学省の「令和3年度 学校基本調査」によると令和3年度の日本全国の小学校の数は、19,336校あり、国立小学校は67校、私立小学校は241校、公立小学校は19,028校あるとのことでした。
つまり国立小学校は全体の約0.35%、私立小学校は全体の約1.2%と非常に狭き門であることが分かります。
そこで狭き門を突破するのに必要になるのが小学校受験のための塾です。
そして何より気になるのがその塾の費用です。
我が家では長男を年少から年長までの約3年間理英会に通わせ、理英会に支払った総額は175万円となりました。
そのおかげで国立小学校と私立小学校の両方に合格することができました。
本記事では塾にかかる費用(特に理英会の費用)や小学校入学後にかかる費用等について、実体験したことと調査したことをまとめてみましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。
小学校受験にかかる費用の内訳について
小学校受験で必要となった費用の内訳は以下のようなものでした。
- 塾の月謝や講習会費
- 模試の受験費
- 自宅学習用の教材費
- 受験用の服、バッグ、スリッパ等の購入費
- 各小学校の受験料
- 雑費(交通費や駐車料金等)
次の項から詳細を見ていきたいと思います。
小学校受験のための幼児教室や塾の費用について
我が家では理英会に通っていたことから、理英会について詳細に記載したいと思います。
また、参考に代表的な小学校受験の塾について調べた内容をまとめてみました。
目安の費用についても調べてみましたが、費用は1か月の授業回数により変動しますので、詳細は各塾へお問い合わせをお願いいたします。
さらに志望校別や夏期・冬季講習等の費用についての詳細は、各塾へ直接ご確認をお願いいたします。
理英会
基本情報
理英会は株式会社理究が運営する幼稚園・小学校受験のための学習塾です。
合格実績を見ていただければ分かる通り、国立小学校受験も私立小学校受験にも強いと言えるのではないでしょうか。
実際に入塾してみて感じたこととしては、保護者と先生の面談の機会は十分ありましたし、授業外で電話相談した時にも真摯に対応をして頂けました。
ただし、息子が受験した際には理英会側が予想していた試験内容と大幅に異なっていたため、やはり実績豊富な塾だとしても、小学校側の大幅な試験内容変更は予想しきれないものがあります。
こればっかりは致し方ないと言う他ありません。
教室所在地 | 東京、千葉、神奈川、関西 |
2023年度主な小学校合格実績 | ・早稲田実業学校初等部 ・慶応義塾幼稚舎 ・慶応義塾横浜初等部 ・雙葉小学校 ・お茶の水女子大学附属小学校 ・東京学芸大学附属大泉小学校 ・東京学芸大学附属小金井小学校 ・東京学芸大学附属世田谷小学校 ・東京学芸大学附属竹早小学校 ・横浜国立大学附属鎌倉小学校 ・横浜国立大学附属横浜小学校 ・千葉大学教育学部附属小学校 ・埼玉大学教育学部附属小学校 等 |
月額費用目安
コース | 月額費用目安 |
年長ふくろうロングコース(6歳児) | 77,770円(150分×4回) |
年長ふくろうコース(6歳児) | 58,850円(100分×4回) |
年長くじらコース(6歳児) | 45,650円(90分×4回) |
年中コース(5歳児) | 32,120円(80分×4回) |
年少コース(4歳児) | 27,720円(80分×4回) |
プレ年少コース(3歳児) | 14,740円(80分×3回) |
さくらコース(2歳児) | 10,230円(80分×4回) |
志望校別ゼミ | 23,100~58,665円 |
※志望校別ゼミは、正会員と一般生、月ごとの受講回数及び志望校により月額費用が変動します。詳細はお問い合わせをお願いいたします。
我が家が実際に理英会に支払った金額
先にも述べましたが、我が家は理英会に総額175万円ほど支払いました。
我が家では年少コース、年中コース、年長ふくろうコースと約3年間理英会で学びました。
理英会に支払った費用の総額175万円は上記の基本コースと夏期・冬期講習等の講習、志望校別ゼミ及び模試代金を含めた金額になります。
我が家では志望校別ゼミを国立大学附属小学校の1校に絞ったため、費用として他の生徒より相対的に安くなったと思われます。
保護者の中には受験する全ての小学校の志望校別ゼミを受講されている方もいらっしゃいました・・・。
我が家は国立大学附属小学校と私立小学校の2校を受験し、2校とも合格することができましたが、私立小学校の志望校別ゼミは受講しませんでしたし、対策はこれといって行いませんでした。
志望校別ゼミは確かに各校の対策を十二分に行うことは可能かと思いますが、小学校受験では基礎力を高めておけば、各校の対策を個別に行わなくても大丈夫なのではないかと小学校受験を通じて感じました。
しかしながら、絵画・工作などの試験科目がある小学校は別途対策が必要だと思います。
下のグラフは、我が家の息子の年少(2019年度)、年中(2020年度)、年長(2021年度)にかかった実際の理英会の月額費用の推移になります。
銀行口座の引き落とし金額から作成したグラフですので、かなりリアルな金額になっています。
繰り返しになりますが、この理英会の月額費用には、基本コース、夏期講習などの講習会、志望校別ゼミ、模試の費用も含まれています。
この理英会の月額費用の推移をご覧いただければわかる通り、年少だった2019年度から年長だった2021年度にかけて月額費用がかなり増加傾向にあり、折れ線の起伏が激しいことが分かります。
これは基本コースにプラスして志望校別ゼミや模試が重なったことにより、支出が突出した結果になります。
また、年度ごとにまとめたのが下のグラフになります。
皆さんもなんとなくイメージはあるかもしれませんが、費用が2019年度から2020年度にかけて約1.7倍、2020年度から2021年度にかけて約2倍と増加しています。
志望校別ゼミの受講数を増やせばさらに出費は増えます。
小学校受験にかかる費用のイメージとして、このように年少から年長にかけて大幅に増加していくことを頭に入れておけば、家計のやりくりや貯蓄の参考になるのではないでしょうか。
我が家は専業主婦で私一馬力でなんとか乗り切りましたがきつかった・・・(^^;
小学校受験モードに入ると一般家庭ではまともに貯蓄はできませんね。
伸芽会
株式会社伸芽会が運営する学習塾です。
伸芽会の歴史は古く1956年に設立され、設立当初から小学校受験と幼稚園受験に特化しており、豊富な受験ノウハウと合格実績が大変魅力的です。
2021年にはコナミスポーツ株式会社と提携し、首都圏への展開をより一層強化しています。
伸芽会の教育理念は以下の三つです。
- 創造力教育
- 体験力教育
- 自助力教育
引用:伸芽会HP
特徴的なのが自助力教育であり、小さいうちから自力で解決する力を身に付けるのは将来へと繋がる教育と言えるのではないでしょうか。
教室所在地 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、関西 |
主な小学校合格実績 | ・早稲田実業学校初等部 ・慶応義塾幼稚舎 ・慶応義塾横浜初等部 ・立教小学校 ・雙葉小学校 ・青山学院初等部 ・同志社小学校 ・筑波大学附属小学校 ・お茶の水女子大学附属小学校 ・東京学芸大学附属小学校 ・千葉大学教育学部附属小学校 ・横浜国立大学教育学部附属小学校 等 |
月額費用目安
コース | 月額費用目安 |
年長 | 44,000〜116,000円 |
年中 | 49,500〜92,400円 |
3歳児 | 43,560〜79,200円 |
2歳児 | 43,560〜79,200円 |
1歳児 | 33,000〜61.600円 |
ジャック幼児教育研究所
ジャック幼児教育研究所は株式会社ジャックにより運営されている幼児教室及び小学校受験のための学習塾です。
元々は子供向けの体操教室の運営から始まり、受験体操クラスを開設し、その後に勉強クラスを開設した歴史があるようです。
ジャック幼児教育研究所の教育理念は以下の通りです。
- 命を大切にし、礼儀・尊敬の念を重んじる
- 強い身体と諦めない心を養う
- 夢中になる子、努力する子に導く
- 無から有を生ずる、知恵や発想力を育てる
- お互いを尊重し、共生できる心を育む
引用:ジャック幼児教育研究所HP
特にジャック幼児教育研究所の幼児教育では、自発的にのばす教育に注力しているようです。
「できた」という達成感を知ることを重視されているようで、子供の自己肯定感を高めるためには非常に良い教育理念だと思います。
達成感は子供に限ったことではなく、大人になってもモチベーション維持には重要であり、幼いうちから達成感を重視した教育は非常に魅力的な点だと思います。
教室所在地 | 東京、神奈川、埼玉 |
2023年度主な小学校合格実績 | ・早稲田実業学校初等部 ・慶応義塾幼稚舎 ・慶応義塾横浜初等部 ・立教小学校 ・雙葉小学校 ・青山学院初等部 ・筑波大学附属小学校 ・お茶の水女子大学附属小学校 ・東京学芸大学附属大泉小学校 ・東京学芸大学附属小金井小学校 ・東京学芸大学附属世田谷小学校 ・東京学芸大学附属竹早小学校 ・埼玉大学教育学部附属小学校 ・横浜国立大学教育学部附属横浜小学校 等 |
月額費用目安
コース | 月額費用目安 |
年長総合勉強 | 73,440円(150分×週1回) |
年中 | 49,500〜92,400円 |
3歳児 | 43,560〜79,200円 |
2歳児 | 43,560〜79,200円 |
1歳児 | 33,000〜61.600円 |
チャイルドアイズ
チャイルドアイズは株式会社やる気スイッチグループが運営する幼児教室及び学習塾になります。
チャイルドアイズには脳を育てる知能育成コースと、読解力、表現力及び思考力を鍛える受験対策コースがあります。
指導者は完全担任制であり、自立心を養うために母子分離レッスンを採用しています。
我が家の息子も理英会に入塾する前の短期間だけチャイルドアイズに通っておりましたが、母子分離のため最初のうちは大泣きしておりました(^^;
母子分離ではありますが、個別指導で授業のフィードバックはかなりきめ細やかでした。
我が家は個別指導でしたが、もちろん集団指導もあり、お子様の特性に合わせて選択するのが良いかと思います。
教室所在地 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、 青森、岩手、秋田、新潟、愛知、 大阪、兵庫、京都、滋賀、 岡山、福岡、熊本、鹿児島 |
2023年度主な小学校合格実績 | ・早稲田実業学校初等部 ・慶応義塾幼稚舎 ・立教小学校 ・雙葉小学校 ・東京学芸大附属世田谷小学校 ・東京学芸大附属竹早小学校 ・横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校 ・横浜国立大学教育学部附属横浜小学校 等 |
月額費用目安
コース | 月額費用目安 |
小学校受験年長コース | 33,000円(110分×週1回) |
小学校受験年中コース | 26,400円(80分×週1回) |
小学校受験学校別コース | 22,000円(80分×週1回) |
アイ・シー・イー幼児教室
アイ・シー・イー幼児教室は株式会社エー・アンド・アイが運営するZ会グループの企業です。
また、アイ・シー・イー幼児教室では以下の3点を大切にしているとのことです。
- 「思い通りに動く手」をつくり、思考力や表現力を磨く
- 「オリジナルカリキュラム」で、細心の入試傾向に対応
- 子供一人一人に「最適な環境」で学ぶ楽しさを伝える。
コースの中には知育コースがあり、小学校受験だけではなく、将来を見据えてお子様の能力開発を行えるところが魅力の塾と言えるのではないでしょうか。
教室所在地 | 東京、神奈川、埼玉、静岡 |
2023年度主な小学校合格実績 | ・早稲田実業学校初等部 ・慶応義塾横浜初等部 ・東京学芸大附属世田谷小学校 等 |
月額費用目安
コース | 月額費用目安 |
年長 | 49,000円(130分×4回) |
年中 | 24,000円(90分×4回) |
年少 | 18,000円(80分×4回) |
桐杏学園
桐杏学園は株式会社市進が運営する学習塾です。
過去には中学受験から大学受験の指導を行っておりましたが、現在は主に幼児教育に注力しているようです。
桐杏学園の特徴としては個別指導が挙げられます。
個別指導の最大の利点は、お子様一人一人の進捗と理解度に合わせて学習を進められる点にあります。
私自身、中学生から高校生まで桐杏学園の個別指導にお世話になりました。
個別指導のおかげで高校時代は常に校内でトップを維持することができました。
教室所在地 | 東京、埼玉、千葉、茨城 |
2023年度主な小学校合格実績 | ・早稲田実業学校初等部 ・慶応義塾横浜初等部 ・東京学芸大附属大泉小学校 ・東京学芸大附属小金井小学校 ・筑波大学附属小学校 ・千葉大学教育学部附属小学校 等 |
月額費用目安
コース | 月額費用目安 |
総合コース 集団 年長 | 51,425円(150分×4回) |
総合コース 集団 年中 | 31,625円(70分×4回) |
総合コース 集団 年少 | 40,425(60分×4回) |
総合コース 個別 年長 | 61,325円(150分×4回) |
総合コース 個別 年中 | 40,425円(70分×4回) |
小学校受験のための習い事の費用について
我が家の場合、国立小学校も私立小学校も受験のための習い事は特にしませんでした。
受験内容に運動関連の項目がありましたが、息子の持ち前の運動神経で全く問題なかったです(笑)
しかしながら、受験する小学校によっては習い事をさせたほうが良い場合もあるようです。
体操教室
運動に関連するテストを取り入れている小学校は多いかと思います。
しかしながら、理英会ではペーパーテストだけではなく、運動に関連するテスト対策にも普段の授業で取り組んでいました。
特に運動に関連するテストでは、単純な身体能力だけではなく、試験管の指示を理解し、正確に実行できるか、周囲の人と協力してできるかが問われるケースが多いようです。
理英会においては、このような指示理解と協調性を重視した運動に関する授業も行っていたため、我が家では特別に体操教室に通わせるようなことは致しませんでした。
もし通わせる予定の塾で運動に関連するテスト対策を行っていない場合は、体操教室に通わせることも対策の一つとしては有効でしょう。
体操教室の月謝は10,000~15,000円程度が相場かと思われますので、10~20万円はプラスして考える必要があると思います。
絵画・工作教室
慶応義塾幼稚舎などでは「絵画制作」がテスト項目に入っています。
さすがに理英会の通常の授業では絵画の指導はありませんでした。
(理英会の慶応義塾幼稚舎対策ではあるかもしれませんので、詳細は理英会へお問い合わせください。)
絵画や工作のテストでは、課題通りの作品を完成させられるかどうかが問われるようです。
また、運動に関連するテストでも同様でしたが、グループワークによる協調性も評価されるようです。
また、製作意図を問われるようなケースもあるそうなので、絵画・工作教室に通い、プロの指導を受けたほうが近道かと思われます。
我が家とは無縁のテストでしたが、絵画の製作意図等を問われても大人の私でもまともに回答できる自信がありません・・・(^^;
絵画教室の月謝は1~2.5万円前後のようなので、年間12~30万円程度を用意する必要があるかと思います。
小学校受験時にかかる費用について
受験時や学校説明会の際にかかる費用は、我が家の場合は総額〇〇万円程度でした。
以下に詳細を示しました。
私の場合、受験時ではないですが学校説明会の際にスーツに合ったスリッパの購入を忘れ、ごく普通のスリッパで明らかに浮いていた恥ずかしい思い出があります・・・(^^;
皆さんには恥ずかしい思いをして欲しくなかったので最初に書いておきました。
面接時の服やカバン
我が家では受験時に以下の物を新調し、その費用がかかりました。
総額約8万円となりました。
私のスーツ、ネクタイ、靴は仕事で使用しているものを流用したため、新たな費用はかかりませんでした。
ちなみに一般的には親は10~20万円程度、子供は5~10万円程度のようです。
一般的な金額から考えると我が家は大分費用を抑えたのではないかと思います。
我が家の受験時のための購入品にかかった費用
購入品 | 費用(円) |
受験用スーツ(母) | 50,000 |
お受験バッグ(子供) | 4,300 |
お受験サブバッグ(大人) | 6,200 |
受験用ヒールスリッパ(母) | 2,300 |
受験用スタンダードスリッパ(父) | 2,300 |
受験用ポロシャツ、ズボン(子供) | 6,000 |
シューズバッグ(子供用上履き入れ) | 2,800 |
控室で読む絵本 | 4,500 |
合計 | 78,400 |
我が家では国立小学校と私立小学校をそれぞれ1校ずつ受験し、私立小学校では親子面接がありました。
やはり面接時の服装というのは気を使います。
服装が全てではないことは重々承知しているつもりですが、中身の一番外側が外見と考えると手を抜くことはできません。
また、先生方の立場に立って考えると分かりやすいと思いますが、服装すらきちんとしていない人の子供を入学させたいと思うでしょうか?
受験以前に社会人として最低限の身だしなみというのがあると思います。
私はスーツこそ新調致しませんでしたが、国立小学校と私立小学校の受験日前にクリーニングに出し、当日は綺麗な状態で受験に臨みました。
国立小学校の場合、面接はありませんでしたが、受験時に親子揃って私服姿の方々を何組か見ました・・・。
案の定、私の知る限りでは私服で受験されていた方々は不合格だったようです・・・。
塾でも先生方が言っていましたが、待機場所での態度や様子なども評価の参考にしているというのはあながち嘘ではないのかなと感じました。
私たち親子が受験した国立小学校の場合、最初にくじを引いて受験番号が決定され、その番号で受験開始時間が決定されます。
つまり待機時間がそのくじによって左右されるということです。
また、コロナ禍から待機場所では親子で待つのではなく、親は親の待機場所、子供は子供の待機場所で待つというふうに方針が変更されました。
そのため子供一人で忍耐強く待つ必要があります。
その時に役立ったのが、絵本でした。
後で息子に聞いたら絵本を読んで時間を潰し、退屈することもなかったそうです。
ちなみに補足ですが、受験に関連する衣服やスリッパを街中で購入しようと思っても中々手に入りません。
私自身百貨店等も回りましたがありませんでした。
そこで役に立ったのが「Amazon」でした。
バッグやスリッパなどの小物は「Happy Clover(ハッピークローバー)」というブランドで統一しました。
というか、これぐらいしか受験用で口コミのあったブランドがありませんでした・・・。
もっと時間をかければ他のブランドもあったのかもしれませんが、時間も無かったため「Happy Clover(ハッピークローバー)」で統一しました。
シンプルかつ使い勝手も良いため、次男の受験の時にも使用したいと思っています。
受験料
我が家では国立小学校では約3,000円、私立小学校では約20,000円が受験料でかかりました。
一般的に国立小学校では2,000~3,000円、私立小学校では20,000~30,000円です。
受験料に関しては、学校によってさほど大きな差は無いかと思われます。
当然のことながら受験校が多ければ多いほど受験料はかかります。
我が家は国立小学校1校、私立小学校1校と最初から決めておりましたので、費用は約23,000円で済みました。
ただし、我が家は入学願書に貼付する証明写真は百貨店の写真館で撮影を行いました。
街中にあるインスタント写真でも変わらないのではないか?
との声もあるかと思いますが、やはりプロのカメラマンの方が息子の笑顔を引き出して最高の状態で撮影をして頂けたと思っています。
あの笑顔が合格の決め手だったのでは?と思わせるほどの良い写り具合でした。
親の自己満足と言われればそれまでですが、3,000円以上支払って撮影したかいがあったと今では思っております。
入学願書の添付写真はこだわってみてはいかがでしょうか?
小学校入学後にかかる費用について
小学校入学後にかかる費用についても気になる方は多いかと思います。
ちなみに息子の国立小学校の場合、PTA会費、給食費、学級費等の年額は約8万円といったところです。
この他後援会費、学用品費及び寄付金等がかかり、上述の約8万円と合わせて年間で15~20万円ほどかかる予定です。
文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査の結果について」から、下のグラフに公立小学校と私立小学校の学習費を示しました。
ご覧の通り私立小学校と公立小学校では約4.7倍私立小学校の方が学習費が高いことが分かります。
このことからも私立小学校にお子様を通わせようと思うと、ある程度世帯年収がないと厳しいことが分かります。
世帯年収については後述します。
ちなみに先ほど申し上げた息子の通う国立小学校の年間費用15~20万円という金額には、学校外活動費に含まれている、学習塾費などは含まれておりません。
従って、下記のグラフとは単純比較できないことに注意が必要です。
比較をするのであれば授業料やPTA会費等が含まれる学校教育費と比較するべきであり、国立小学校は公立小学校並みとまでは行きませんが、私立小学校と比較するとかなりお安いことが分かります。
(上記年額約8万円には給食費が含まれるため厳密な比較ではありません。)
小学校受験をする場合どのくらいの年収が必要なのか?
小学校受験をする世帯の年収はいくらぐらいなのでしょうか?
下のグラフは公立小学校と私立小学校に通う生徒の世帯年収を表しています。
ご覧いただければ分かる通り、私立小学校の約50%の生徒の世帯年収は1200万円以上で、約65%は1000万円以上であることが分かります。
前述したように私立小学校の年間の学費は公立小学校の約〇倍となるため、自然と世帯年収の高い世帯が集中する傾向にあります。
世帯年収が1000万円未満だから通えないわけではないですが、やはりゆとりある生活を送るためにはある程度の世帯年収が無いと生活は苦しくなりそうです。
ましてやお子様が複数名いらっしゃるならなおのこと世帯年収が1000万円以上ないと生活はきつくなるでしょう。
国立小学校の場合、学費は私立小学校ほど高くはありませんが、入学するまでの塾に費用がかかります。
そのため実際入学してみて周囲の保護者の職業を尋ねてみると、医者、弁護士、税理士、経営者等の一般的に高所得者と言われる方々が大半でした・・・。(我が家は異なりますよ!)
国立小学校は学費は安いものの、保護者の職業から考えて世帯年収は私立小学校並みだと推測されます。
小学校受験の費用を抑える方法について
ここまで小学校受験にかかる費用や入学後の学費などについてまとめてきました。
やはりどうしてもお金はかかります・・・。
それでも小学校受験をしたい!
という方は以下の点について考えてみてはいかがでしょうか?
実際我が家は以下の点について考え、費用を抑えました。
志望校を厳選するとともに塾の受講する授業を選定する
まずは小学校受験の最終的な志望校をどこにするかということです。
小学校受験をするからには滑り止めを含めて複数校を受験したくなるものです。
しかし、複数校受験するとその学校ごとの対策が必要になります。
具体的には、塾で各国立及び私立小学校ごとのカリキュラムを受講するのがベストです。
なぜなら過去問の傾向からきちんと対策カリキュラムを立てているからです。
そうなると当然のことながら塾の費用がどんどん高くなっていきます。
理英会にも各国立及び私立小学校の志望校別ゼミというものが存在しています。
各国立及び私立小学校によって金額は違うものの、1校月2~5万円前後の価格になります。
各国立及び私立小学校の志望校別ゼミを選択すれば、単純に受験校数分の金額が加算されることになります。
経済的に余裕が無いのであれば、志望校を厳選して受講する授業を選定しましょう。
衣服代等は普段使用しているものを流用して抑える
先にも申し上げた通り一般的には親の受験にかかる費用は、10~20万円ぐらいが相場のようです。
しかしながら、特に父親の場合であれば、普段使用しているスーツ、ネクタイ、靴を流用することも十分可能です。
受験用に新調される方もいるようですが、私個人の意見としては、面接前や付き添い前にクリーニングに出せば十分だと思います。
実際それで受験を乗り切りました。
また、お子様が塾に通う際のバッグ等も受験時を見越して、受験用のバッグを普段使いするのであれば、新たに購入する必要もありません。
普段使用しているもので流用できるものは無いかを考えてみましょう。
駐車料金を節約する
我が家では塾の送迎に車を使用しておりました。
その際通常のコインパーキングに駐車してしまっては、ただお金がかかってしまうだけです。
しかしながら、我が家では塾の近隣のスーパーに車を停め、生活必需品を購入することで駐車料金が無料になるようにしておりました。
単純に塾の送迎だけに時間を使うだけではなく、買い物も同時に済ませることで子供との勉強時間を増やすこともできました。
たかだか数百円の駐車料金とお考えかもしれませんが、3年間毎週、時には週3回通うことも考えると、駐車料金も軽視できません。
節約できるところは可能な限り節約しましょう!
本記事では、小学校受験のための塾の費用等について実体験と調査したことについて紹介をしてきました。
我が家は理英会に3年間で総額175万円を支払い、国立小学校と私立小学校に合格することができました。
ただし、この金額は志望校別ゼミを国立小学校1校に絞った結果の金額であり、出費としてはかなり抑制できたのではないかと考えています。
また、年少から年長にかけて費用が大幅に増加することもお分かり頂けたかと思います。
さらに、各学習塾の費用についても調査しましたが、各学習塾でばらつきがあることと、理英会よりもかなり高額な学習塾があることもお分かりいただけたかと思います。
どこの学習塾でも志望校ごとの対策コースを受講すれば、志望校の数だけ受講すれば費用は際限なく増加します。
小学校受験には200~300万円かかるという記述も見られることから、家計への影響を考慮しつつ計画的な貯蓄が小学校受験のためには必要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。